前進社国賠 捜索責任・川島を追及 ウソと言い逃れで大破産

週刊『前進』10頁(2630号06面02)(2014/04/28)


前進社国賠
 捜索責任・川島を追及
 ウソと言い逃れで大破産


 4月18日、前進社国賠の第21回期日が東京地裁民事第1部(後藤健裁判長)で行われた。09年10月16日の法大闘争に対して警視庁が公安条例違反容疑をデッチあげて学生を逮捕した。それを口実に10月23日に前進社を捜索し、1223点もの大量の記録媒体を含む1418点を違法に押収した。前進社国賠はこの捜索・差し押さえに対して、捜索を実施した警視庁と捜索令状を発付した裁判所を徹底的に弾劾する裁判である。
 革共同は09年秋に綱領草案を発表して階級的労働運動路線の大飛躍を開始した。法大闘争は、暴処法弾圧を粉砕して団結を一層強固にし、不屈に前進していた。10・23捜索は、これに恐怖した日帝国家権力が前進社から大量の記録媒体を押収することを目的にして強行したものだ。
 この日は、捜索立ち会いの総括責任者である原告のT同志と捜索責任者の警視庁公安一課(当時)の川島勇二の証人尋問が行われた。
 午前中はT同志が違法な捜索・押収の実態を暴露する証言を行った。T同志は「前進社内に入った警察官の総数は約130人で、機動隊の数は従来の2倍だった。機動隊の物質力を背景に、最初から立会人の排除を乱発し、総括責任者である私まで排除した。また要所に機動隊を配置して立会責任者の動きまで妨害した」と証言した。
 さらに「警視庁の目的は、前進社から大量の記録媒体を押収し、情報を収集することにあった。その捜索をするために公安条例違反容疑で、学生をデッチあげ逮捕したのだ。これは捜索に名を借りた革共同と11月労働者集会に対する政治弾圧以外の何ものでもない。違憲・違法の極致であり、断じて許さない」と弾劾した。
 午後から警察官川島勇二の証人尋問が行われた。川島は違法な捜索・押収をごまかそうと偽証を繰り返してあがいたが、無様にも全面的に破産した。
 川島ら警視庁公安部は記録媒体について、最初から内容を見ないで押収すると決めていたのだ。ところが川島は「前進社が騒乱状態だから、内容を確認していたのでは物理的に損壊されたり、書き換え、消去するなどの証拠隠滅のおそれがあった。それで、記録媒体の内容を確認しないで押収してよいと指示した」とウソの言い訳を始めた。
 原告代理人が「『騒乱状態』は今回だけなのか」と聞くと、川島は「今回だけ」と言いながら「今回そのような『騒乱状態』が生じた原因は何か」と追及されると、答えに窮し、「以前はもっとひどかった」と口走り、支離滅裂となった。
 さらに「『騒乱状態』とはどういう状態か」と聞かれ、川島は「耳元で大きな声をあげ、暴力を振るわんばかりだった。全館放送で怒号が流されており、立会人がますますヒートアップした」とまたまたウソを証言した。全館放送のスイッチを切らなかった理由を聞かれると、川島は「立会人にお願いしたが、切ってくれなかった」とでまかせで言い逃れようとしたが、実際は川島が放送設備の前を機動隊で固めさせ、立会人が近づけないようにしたのだ。
 原告代理人が「前進社の捜索中に立会人が証拠隠滅したことがあったのか。また、記録媒体の内容を見なくてよいと指示を出すまでの間に、パソコン担当の捜査官がパソコンの中身を見ているが、その際に妨害された事実はあるのか」と聞かれ、川島は「いずれもそういうことはなかった」と答えざるを得なかった。そして最後には「証拠になるような押収物はなかったので、全部還付した」と証言し、記録媒体押収の違法性を全面的に自己暴露した。
 前回に続いてこの日も傍聴席には5人の公安警察官が居座ったが、原告・弁護団・傍聴団一体となって、証人の川島ともどもボロボロにする裁判になった。次回裁判は5月23日午後1時30分から、公安一課星隆夫の証人尋問が行われる。傍聴に駆けつけ、警察権力との激突に勝利しよう。
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