団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』10頁(2630号06面04)(2014/04/28)


団結ひろば 投稿コーナー

10万筆署名の訴えに青年が敏感な反応 動労千葉を支援する会・広島 柳田晃

 4月12日、広島連帯ユニオン青年部を先頭に月一度の街頭宣伝を行い、15人で1時間半あまりで102筆の署名を集めた。街宣に参加した高陽労組の会員たちはこの間、職場・地域で集めた75筆の署名を届けた。
 「父がクビを切られた」「理不尽な言いがかりで職場を辞めさせられた」「パワハラを受けて闘っている」「外注化阻止なら署名したい」「福知山線事故がまた繰り返される」などの声が寄せられた。
 とりわけ青年、学生たちの反応が敏感。国鉄を知らない世代が「今の現実はここから始まった」という訴えに真剣に応じるのは全国共通だ。20代の失業中の女性が署名をしながら「こんな腐りきった社会を変えてください」と訴え「団結してともに闘おう」と応えた。
 3月末に30代の女性労働者がユニオンに加入し、解雇撤回闘争に立ち上がって団交を始めた。「失うものは何もない。ダメで元々かもしれないが、一発でも殴り返したい」と。そのとおりだ。しかしダメ元ではない。
 闘えば勝利は切り開かれるし、未来は団結と闘いの中にしかない。職場で街頭で、青年に国鉄闘争を呼びかけよう。(写真はマイクを取って国鉄署名を訴える高陽労組の森末一義委員長)

EPA合意をめぐり職場の同僚と議論 ちば合同労組 村木光男

 私は牛肉の加工工場で働いています。大手外食産業の店舗に届ける材料の製造をしているパート労働者です。日豪EPA(経済連携協定)大筋合意の4月8日の報道があった後の職場での同僚との会話がおもしろかったので投稿します。
 同僚「今度オートラリア産の牛肉が安くなるんだってね」
 私「今扱っているアメリカ産より安くなれば、またオーストラリア産にもどると思うよ。今夏締結・来年発効といってるから、来年にはそうなるんじゃないの。日本は牛肉を買って車を売るらしいけど、ついでに潜水艦も売るらしいよ」
 同僚「それって悪い冗談だよ。オーストラリアの港には大戦中日本の潜水艦が入ってこないように張った金網がいまだに残っているくらいだよ」
 私「牛肉売るためにアメリカから日本にのりかえたってことなんだろうね...」
 EPAは日本の資本主義を守るためなら戦争・核戦争も辞さないという最悪のシナリオを実践するための布石だと思います。ウクライナ情勢がアメリカの没落を衝撃的に突き出し、日本が勝手なことをやり始めた。オーストラリアを対米対抗的に政治的・経済的・軍事的に取り込む日本政府の動きはアメリカにとって看過できるものではないでしょう。
 いちだんと世界戦争が現実味を帯びてきました。職場に団結をつくり出し、最末期帝国主義の悪あがきに断を下しましょう。

STAP細胞と理研労働者の非正規雇用 東京東部 葛葉戒斗

 世間をにぎわしたSTAP細胞について、この研究に携わった人物が注目されているが、理化学研究所での非正規雇用の問題を取り上げられることは少ない。
 5年間で成果が出ないと雇い止めになる条件で働いた場合、真実と正確に向き合う研究のための労働はほぼ不可能だ。非正規雇用・成果主義により事実を歪曲せざるを得ない状況に当該研究者が置かれたことを、まず問題にすべきだ。
 大学などの多くの研究機関でも、水俣病の原因や原発の危険性を真実に基づいて発表し続けている人は昇進の差別を受ける一方、危険性を隠蔽(いんぺい)し、資本に都合よく事実と異なる発表をし続ける者が昇進し甘い汁を吸ってきた。これが最末期帝国主義では当たり前の現象である。東電原発大爆発時に「爆破弁」が爆発したとテレビ放送でコメントした御用学者は、今でも高い地位にあることは有名だ。
 STAP細胞発表時、「査読が厳しい」などと当然のことを、「緩い」査読であるべきかのように取り上げて大騒ぎしたテレビ局などには最初からあきれた。
 ちなみに「放射線ホルミシス」などホメオパシー関係の論文がほとんど「査読のない」学会誌に発表されている。テレビ放送で持ち上げることで、理化学研究所が持つ権力により事実を歪めることも可能と、当初からほのめかされていたのではないか。
 理化学研究所とテレビ局の演出に踊らされた当該理研研究者も、非正規雇用・成果主義の犠牲になった労働者ではないのか。「ニコニコしていれば放射線はこない」とデマを放った山下俊一長崎大学副学長は3・11直後に朝日新聞で表彰され、水俣病を隠蔽しようとした故田宮猛雄元医学会会長ものうのうと高い地位にあぐらをかき甘い汁を吸い続けた。
 研究に携わる労働者にとっては、真実を発表することそのものが資本に立ち向かうことである。資本が持ち上げる研究組織では、さらに成果主義と雇い止めの脅迫を受けている。STAP細胞騒ぎはまさしく、最末期帝国主義、新自由主義による労働者攻撃の結果そのものだ。
 当該理研研究者より、人びとの生命を危険にさらし続けてきた御用学者こそ弾劾されるべきだ。
 今回明らかになったのは、信頼性の高い研究を行うためには、資本主義社会の廃絶と労働者階級の全権力奪取が必要不可欠だということだ。

『現代革命への挑戦』学習し共に革共同へ 慶應大学 内田しをり

 新たな世代の仲間の「この党は本気だ」「僕はこの運動にかけきる」という確信、そして「労働者自己解放の党とはいかなる党か」「どうやったらもっと多くの仲間を獲得できるのか」という問いに応えて『現代革命への挑戦』の学習会を始めています。
 革共同が50年間の闘いで示してきたのは団結した労働者が持つ無限の可能性です。新自由主義・資本主義は団結を破壊することによって人間をとことんおとしめ、可能性を奪ってきました。労働者を「救済の対象」とし、その力を押しつぶしてきたスターリン主義も同じです。
 革命的共産主義運動はこれらと根底的に対決して「指導部そのものも労働者階級自身、労働者自身の力でかちとっていく」(序章)運動として苦闘の中でかちとられてきました。
 労働者は日々の労働で社会を運営し、隣の仲間を思いやり、遠く離れた国の労働者の現実にも思いをはせて行動できる誇り高い存在です。世界を変え歴史を動かす力はここにあります。新自由主義の破産は労働者の団結で全世界を奪い返せる時代の到来を告げています。韓国で台湾で闘いは力強く始まっています。
 新たに闘いに触れたすべてのみなさんに訴えたい。この党には全存在をかけるに足る豊かな団結があります。全人類の解放を目指して共同性の中に身を置くことで、私たちは個人としての生以上のものを生きることができます。これ以上に自由で豊かな生き方はありません。現場での闘いをとおしてつかみとった路線と団結に依拠する党はけっして負けません。
 青年・学生の未来をかけて革共同の旗のもとに結集し、ともに闘いましょう!

3・11報告集会で「さじは投げたらいかん」 NAZEN福岡 M

 4月13日、3・11反原発福島行動の感動を報告するNAZEN福岡の学習集会を開きました。新しい仲間も参加し大盛り上がりでした。
 北九州の精神科医の吉本哲郎さんは、2・23いわき行動で撮ってきた写真を見せながら「竜田駅までのJRの延伸は、動労水戸や国労郡山工場支部の闘いで止まったままだ」と熱く語りました。一緒に行った女性は「見えないものと必死で闘っている熱い人がいっぱいいました。遠いことだと思っていたことが近い問題なのだと実感しました」と語ってくれました。
 国労闘争団の羽廣憲さんが闘争報告。「この狭い国になぜ54基もの原発が造られたのか? 絶対反対で闘う労働組合がなかったからだ」と語り、国労郡山工場支部の仲間の闘いを紹介しながら「原発は絶対にあってはならない。自分たちの未来は、労働者としての責任を放棄した途端になくなってしまう。福島の人たちは普通に生活していても命がかかっている。福島と一つにつながろう」と呼びかけました。
 「規制委員会のでたらめさを暴く」という学習報告では、フクシマ切り捨てと川内原発再稼動は一つの問題であることが暴き出されました。また「原発では平均3千人もの労働者が日々、猛烈な被曝を強制されている」という報告のくだりでは、元原発労働者が「なぜこんなに多くの労働者が必要なのか。放射線の高いところでは1回40秒しか作業ができないからです」と話しました。
 その元原発労働者の交流会での言葉が忘れられません。「原発労働者ゆえ受けてきた差別、被曝から起こる病気など、私の人生、よいことはあまりなかった。でも昨年、NAZEN福岡の仲間と出会って本当に力になった。自分のこれからの命をNAZENとともに反原発運動に尽くしたい。やっぱり『さじは投げたらいかん』と思う」としみじみと語ってくれました。私はこの言葉を胸に刻み、闘っていきます。

改憲反対集会で国鉄署名521筆集まる 東京南部 大井力

 この間の反原発集会や反改憲集会で、国鉄10万署名が数百筆単位で集まっている。東京南部地区も3・15反原発集会に次いで、4・8反改憲集会の会場の日比谷野音前で、2時間弱で521筆を集めた。
 「国鉄解雇撤回署名です」と訴えると、参加者はほぼ全員が立ち止まり、署名に応じる。「まだやっているんですか」と話が始まり、27年間闘い続けていること、JR北海道事故や川崎駅事故と話が進むと、「人減らし、安全無視は許せない」「頑張ってください」と快く署名してくれた。話を聞いていた周囲の人も「そうよね」と署名をする。組合活動をやっている人は「昔、物販をやっていた」「組合を強くしないとだめですよ」と話が進む。「ゼネストですよね」と熱が入る人もいた。
 「黙っていられない」「許せない」という怒りの声が満ちあふれていることを実感した。

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