動労千葉夏季物販に総力を 外注化粉砕の闘い職場に広げ

週刊『前進』06頁(2632号02面02)(2014/05/19)


動労千葉夏季物販に総力を
 外注化粉砕の闘い職場に広げ

 全国で100万人とも言われる労働者が、20年以上にわたり1047名解雇撤回闘争を支え、物販闘争に取り組み続けてきました。その粘り強い団結が、不当労働行為を認定した東京高裁の9・25判決を引きずり出したのです。動労千葉夏季物販を水路に、今一度、労働組合の闘う団結をよみがえらせ、国家的不当労働行為を弾劾する闘いを全国で巻き起こしましょう。

国鉄解雇撤回まであと一歩

 昨年9月25日、国鉄1047名の解雇撤回を求める裁判で東京高裁は、JR採用候補者名簿の選別基準の策定とその過程で国鉄当局が不当労働行為を行ったと明確に認定しました。
 この選別基準は、国鉄幹部であった現JR東海名誉会長の葛西敬之と元JR西日本会長の井手正敬が、JR設立委員会委員長の斎藤英四郎と共謀して策定したものです。国鉄分割・民営化が国家的不当労働行為であったことは明らかです。
 国鉄分割・民営化以降、「選別再雇用」の恫喝にすべての労働組合が震え上がって屈服し、民営化に伴う理不尽な解雇攻撃が吹き荒れてきました。しかし、ついに反撃の突破口が切り開かれました。「いったん全員解雇・選別再雇用」という国鉄方式の核心を打ち破ったのです。
 あと一歩です。社会保険庁の分限免職攻撃に対しては、元職復帰の裁決が連続して下されています。最高裁で国家的な不当労働行為の認定を確定させましょう。そのためにも国鉄10万筆署名と動労千葉夏季物販を一体で取り組み、国鉄闘争全国運動の6・8集会に大結集しましょう。

民営化の結果は安全の崩壊

 国鉄分割・民営化は解雇自由の世の中を生み出しただけではなく、外注化・非正規職化による安全崩壊・労働崩壊を引き起こしました。
 その行き着いた先がJR北海道の現実です。JR北海道の現実は今や全労働者の職場の現実ではないでしょうか?
 JR資本は実際の鉄道業務のすべてを外注化し、やがてはJR本体を「持ち株会社」に純化しようとしています。株価至上主義がJR資本の方針です。そうした丸投げ外注化がJR東日本の川崎駅事故を引き起こしました。これは外注化の破綻、国鉄分割・民営化そのものの破綻です。
 一昨年の10月から、JR東日本の車両の検査・修繕業務が外注化されました。外注先はほとんどが下請けの車両清掃会社です。千葉では、千葉車輌整備という清掃会社がCTSと名前を変え、そこに外注化されました。
 青年労働者がJRの半分の給料で雇い入れられ、わずか3カ月の研修を受けただけで5月から仕業検査に投入されました。仕業検査は安全の最後の砦(とりで)であり、国鉄時代は10年の経験が必要でした。それをわずか3カ月の研修を受けただけの新人に行わせるなど無謀すぎます。
 JR北海道では、時給750円で募集された何も経験のない労働者が検査・修繕業務に従事させられています。検査などできるわけがありません。だからJR北海道は、データ改ざんを組織ぐるみで行い、すべてをごまかしてきたのです。その責任を取らされたのは、業務命令に忠実に従った20代の青年と定年間近の労働者でした。
 韓国フェリー事故でも、船長を始め船員のほとんどが非正規職労働者でした。そして積載限度の3倍の過積載を行った船会社の経営者ではなく、非正規職労働者に「殺人罪」が適用され、起訴されています。
 JRでも新人が検査・修繕業務を行えば事故が起こることは不可避です。しかし、JR資本は絶対に責任を取りません。それが外注化です。事故の責任は全部、青年労働者に押しつけられます。そんなことは絶対に許せません。動労千葉は5月2日、抗議のストライキに立ち上がり、外注化と闘っています。

労働者の団結示す物販闘争

 JR北海道の事故、京浜東北線川崎駅構内脱線転覆事故、そして韓国フェリー沈没事故。民営化・外注化・非正規職化による悲惨な事故はとどまるところを知りません。国鉄分割・民営化から27年、職場の崩壊は限界を超え、矛盾は事故として噴出しています。
 こうした現実を横目に、安倍政権はアベノミクスによる賃上げを大合唱しています。しかし賃金が上がるのは一部の大企業だけで、消費税も増税され、労働者全体は一層厳しい状況に突き落とされています。
 CTSの労働者の時給は980円、他方、JRから天下ってきたCTS役員の年収は1200万円です。大資本は労働者の生命を吸い尽くし、労働者はますます低賃金で搾り尽くされています。
 しかし、労働者は黙って殺される存在ではありません。労働者には労働組合という強力な武器があります。国鉄分割・民営化以降、日本の労働者は物販闘争を通して1047名解雇撤回闘争に結集し、労働組合の団結を守り抜いてきました。そしてついに国鉄分割・民営化の不当労働行為を最高裁で明らかにできる情勢を切り開いたのです。
 動労千葉物販と10万筆署名を水路に、6・8国鉄全国集会から最高裁に攻め上りましょう。

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◇品目表◇
              (円)
1 天津甘栗        450
2 焼カシューナッツ    650
3 とろろ昆布       550
4 浜さきいか        1150
5 ナッツ&フルーツ    500
6 さんまのころころ煮   580
7 やわらかい手羽煮    500
8 くまモンバスタオル   1600
9 焼きめざし       600
10 三陸わかめ       450
11 老舗小田原屋詰合せ   1150
12 粋撰菓         2250
13 果実のクリームサンド  1600
14 葛ゆらり         1750


15 稲庭うどん       2000
16 ししゃもの燻製     900
17 どんこ         1000
18 即席みそ汁       1300
19 野菜たまごスープ    1300
20 ブレンドコーヒー    900
21 ココアピー       700
22 トマト・きぬさや・セロリ 950
23 スティックチーズ    900
24 もずくスープ      550
25 静岡茶         650
26 木村屋われせんべい   950
27 もりおか冷麺      1100
28 長浜ラーメン       1200
29 北信濃手折りそば     1800
30 島原てのべそうめん    1300
31 博多冷し中華       1200
32 トマトジュース      1200
33 梅にんにく        1300
34 日高昆布         1000
35 ひじき         650
36 根昆布しょうゆ     600
37 天然だしパック      1300
38 ナガイの焼きのり    1700
39 紀州南高梅        1500
40 ビーフカレー       3000
 申込先 動労千葉協販部
  TEL 043(227)7833
  FAX 043(227)8125

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