5・9官邸前 安倍欧州歴訪に怒り 帰還強制の現状を暴露

週刊『前進』06頁(2632号04面02)(2014/05/19)


5・9官邸前 安倍欧州歴訪に怒り
 帰還強制の現状を暴露


 5月9日の午後6時から恒例の首相官邸前・国会前の反原発金曜行動が闘われた(写真)。
 この日は安倍首相が4月下旬から5月初めにかけてのヨーロッパ訪問において原発再稼働を明言し、イギリスと共同で原子力技術の開発を進めるとしたこと、フランスでは武器の共同開発に乗り出すだけでなく、破綻している「高速炉」の開発とベトナムなどへの原発輸出の協力を確認したことへの抗議が異口同音でわき起こった。
 官邸前ではいつも発言する女性が、原子力規制委員会が九州電力に対して川内原発の「補正申請書」の不備を指摘したことをあげ、「九州電力は福島事故を何も反省していないことがこの点で明らかになりました。火山の問題は検討せず、設備は不備、重大事故も想定しない、このような状況にある川内原発は理性的に考えれば破綻しています。ただちに川内原発の再稼働を白紙撤回してください。川内原発再稼働、絶対反対」と力強く訴えた。
 男性は、「安倍晋三とその一族郎党、自民・公明・民主よく聞け。もし日本や日本が原発を輸出した国で再度原発事故が引き起こされ犠牲者が出たら、お前たちは殺人者に等しい。その時はお前たちは自らの命をもってその償いをしろ」と怒りもあらわに訴えた。
 国会前では福島県の男性が、国と行政が推し進めている帰還強制の現状暴露と怒りを表明し、「復興住宅が今年になってできていますが、さらにここでバラバラになる。2年・3年で築いてきた小さなコミュニティがまたばらばらにされます。本当に孤独になって死んでいく、安倍なんかにバラバラにされてたまるか。本当に原発まずいぜ。みんな声を上げていきましょう」と切々と訴え、参加者の感動を呼んだ。
 安倍政権の福島切り捨てのJR常磐線竜田延伸策動に対する動労水戸の5・10ストライキに地元住民が共感し期待するという事態が生み出された。この道を進み、日帝・安倍の再稼働策動を絶対に阻止しよう。
(K)

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