6・8国鉄大集会(文京シビックホール午後1時 )へ 集団的自衛権発動と労働規制撤廃を許さず安倍・葛西を倒せ JR体制打倒、動労総連合を全国に

週刊『前進』08頁(2634号01面01)(2014/06/02)


6・8国鉄大集会(文京シビックホール午後1時 )へ
 集団的自衛権発動と労働規制撤廃を許さず安倍・葛西を倒せ
 JR体制打倒、動労総連合を全国に


(写真 裁判員制度を今こそ廃止へ 5・21東京 「大運動」主催の市民集会に230人)

 1〜5月闘争の切り開いた巨大な地平が、いま6・8国鉄闘争全国運動大集会のかつてない歴史的な結集と大成功へと結実し、国際連帯をも発展させる画期的集会としてかちとられようとしている。6・8こそ2010年代中期階級決戦の壮大な展望を握りしめた2014年前半戦の一つの到達点となる。ここからJR体制打倒、安倍=葛西打倒へ、さらに動労総連合の全国的拡大へ総決起しよう。集団的自衛権行使と労働規制撤廃・残業代ゼロに突き進む安倍政権を断じて許すな! 6・8の大成功の力でさらに6月杉並区議補選に絶対に勝ち抜こう。6・8集会から国鉄決戦を基軸として勝利の号砲が発せられる。全国から文京シビックホールに大結集しよう。

動労千葉と動労水戸の闘いに全社会的支持が

 JR体制打倒・国鉄決戦勝利で階級的労働運動の爆発的発展を切り開き、プロレタリア革命をたぐり寄せる時が来ている。大恐慌と新自由主義の崩壊は、人類史がかつて経験したことのないほど体制の危機を激化させると同時に、革命情勢を全世界的に生み出している。追いつめられた日帝・安倍=葛西は、一方で絶望的な戦争・改憲―集団的自衛権行使にのめり込み、他方では労働者への外注化・総非正規職化、労働規制撤廃・残業代ゼロの攻撃に体制の延命をかけている。
 今こそ国鉄決戦で勝負し、大恐慌にあえぐ帝国主義・新自由主義によって労働者階級が奪われたすべてを取り戻し、日本労働運動の新たな段階を切り開くために闘おう。
 1〜5月闘争は、国鉄決戦を基軸に懸命に闘い抜かれ、巨大な情勢をつくり出した。それは2010年代中期階級決戦の展望を大きく切り開いている。5・2動労千葉ストと5・10動労水戸スト―いわき闘争は、その決定的突破口となった。民営化・外注化阻止、解雇撤回と福島連帯・被曝労働拒否の国鉄決戦、労働組合の闘いが、今や全労働者階級と人民の社会的支持を獲得し、大きな求心力を生み出している。
 それはさらに巨大な規模と広がりをもって、5・30〜31動労水戸のスト決起と5・31いわき大集会の熱烈で感動的な高揚へと発展し、これと固く一体で進む国労郡山工場支部の被曝労働拒否・外注化反対の闘いを、工場全体に押し広げている。さらには新潟のJR新津工場での、丸ごと外注化=分社化に対する地域一丸となった反撃へ、新たな闘いの展望をつくり出している。
 動労千葉と動労水戸の5月スト決起が示したものは何か。
 第一に、国鉄決戦が福島の現実と結合し、動労水戸の被曝労働拒否・竜田延伸阻止ストライキとして発展し、福島の怒りを根底的に体現する組合丸ごとの決起となることによって、1980年代の国鉄分割・民営化阻止決戦以来ともいうべき階級的奮起を、全国鉄労働者に根底から促すものとなっていることだ。

階級的労働運動の新時代を開く

 第二に、分割・民営化から30年、第2の分割・民営化攻撃との闘いとして外注化阻止決戦が切り開いた動労千葉の反合・運転保安闘争の地平が、ついに全国鉄労働者をとらえたことだ。それが民営化・外注化阻止と解雇撤回、国鉄決戦勝利の唯一の路線として圧倒的に受け入れられ、今や階級的労働運動の新しい時代が切り開かれている。
 第三に、最も重要なことは、6・8国鉄大集会がこれらすべてを束ねるものであり、1〜5月の国鉄闘争が切り開いた地平を全産別・職場、全戦線へと押し広げ、階級的労働運動路線で勝利へ総決起する絶好のチャンスを手にしていることだ。
 「福島や全国、楢葉(ならは)町への帰還に不安を抱いている仮設の住民の皆さんの期待を背に受けて、動労水戸はストライキ闘争を貫徹する」「何が一番問題かといえば安全の崩壊です。結局は技術継承もできないまま、低賃金の労働者で業務を回す。これは絶対に許しちゃいけない。私たちの反合・運転保安闘争路線の真髄を見せる時」だ。動労水戸のこの訴えと断固たる闘いに続いてともに闘おう。

新自由主義と労働者の安全=命は相いれない

 国鉄闘争を基軸とした1〜5月闘争の前進は、その根底で新たな青年労働者の決起と反乱を無数に生み出している。鈴コン闘争で示され、沖縄、郵政(JP)、教労を先頭に開始された正規・非正規を越えた青年労働者の決起の根底にあるものは、今日の新自由主義社会の、特に職場生産点にうっ積し渦巻く怒りである。それは、人間存在の根源からの「生きる」意志、「生きさせろ」の必死の叫びと発揚である。
 この青年労働者の怒りと意志は、その奪われた人間的本質を奪い返すという根源性において、初めから革命を求めている。それは同時に、労働者の基礎的団結形態としての労働組合の再生と復権を心の底から求める。この要求はまず、時代認識と路線での一致を土台に、地区党建設、党と労働組合の一体的建設として実現されるのである。
 パリバ・リーマンから始まった世界大恐慌は、今や本格的な激化の過程に突入している。過剰資本・過剰生産力の矛盾と世界経済の分裂化・ブロック化の進行が交差・結合して、危機はいよいよ本格的に爆発していく。
 1974〜75年恐慌を爆発させた帝国主義の過剰資本・過剰生産力は、何をやっても利潤率も利子率(ゼロ金利)も上がらない最末期の現実をブルジョアジーに強制している。今、社会で進行していることは、徹底的に労働者からの搾取・収奪を強め、民営化・外注化・総非正規職化し、賃下げと貧困化、団結破壊を極限まで進めるしか、資本主義・帝国主義が存立できない現実だ。もはや労働者階級が生きるためには団結して闘い、革命をやるしかない。
 こうした中で起こった4月16日の韓国セウォル号沈没事故は、新自由主義とパククネ政権によってもたらされた大量殺人である。追いつめられたパククネは、殺人罪で逮捕した船長や航海士に責任をなすりつけているが、原因は韓国政府の規制緩和・非正規職化と安全破壊にある。新自由主義の市場原理は、労働者の生存、安全とは絶対に相いれない。
 「子どもたちをこのまま胸にしまうことはできません」という闘争宣言を発した全国教職員労組を先頭に、韓国の労働者民衆は新自由主義とパククネへの根底的怒りを爆発させて立ち上がっている。5月17日には、ソウル都心を5万人のキャンドルデモが埋めた。新自由主義粉砕・パククネ打倒のこの闘いは、韓国鉄道労組の民営化阻止のスト決起と一体である。
 6・8集会は日韓連帯の闘いそのものでもあり、さらに大きく発展させていく出発点だ。6・8集会の核心をなすものこそ、階級的労働運動の全面的発展であり、それは2010年代中期階級決戦へ向け、国鉄闘争を最先端に、階級的労働運動派がいよいよ労働運動の主流派、権力党派へと躍り出ることである。6・8集会を階級的労働運動の新たな歴史的出発点として全国の労働者の力で大成功させよう。

6月杉並区議補選の勝利へ全力決起しよう

 2010年「4・9政治和解」という日本労働運動の一大反動と懸命に闘いぬき、動労千葉を先頭に国鉄闘争全国運動を立ち上げ発展させてきたことは、実に巨大な勝利の地平を切り開いた。この労働運動の歴史的到達地平が、ついに国鉄改革法を階級闘争の場に引き出し、12年6・29東京地裁判決、昨年の9・25東京高裁判決をもぎり取ったのである。
 しかし国鉄職場の現実は、動労千葉、動労水戸、動労西日本、動労連帯高崎、さらには国労郡山工場支部や国労新潟の闘いを先頭に、戦後最大の労働運動破壊=国鉄分割・民営化と立ち向かい続けてきた一方で、安全問題が爆発し、外注化の破綻、JR体制崩壊が進行して、今やそのすべての矛盾が青年労働者に襲いかかってきている。しかも決定的なことは、国鉄職場を30年間支配してきたJR労資結託体制がついに音を立てて崩壊し始めたことだ。
 このカクマル=当局のJR結託体制の崩壊は、全職場を分割・民営化以来の最大の決戦にたたき込んでいる。この重大情勢の到来に対し、6・8国鉄大集会と一体で「動労総連合を全国に拡大しよう」という決定的な組織方針が打ち出された。これこそJRの青年労働者の獲得を先頭に、すべての国鉄職場に階級的労働運動派の不抜の拠点をつくる戦闘宣言であり、すべての国鉄労働者が階級の指導部へと圧倒的に飛躍していく大方針だ。
 今こそ6・8集会の歴史的大成功へ、解雇撤回・JR復帰の10万筆署名を貫徹しよう。これと固く結合し、1047名解雇撤回の物販闘争を推進しよう。泉佐野選挙闘争の大勝利を引き継ぎ、6・29投票の杉並区議補選に勝ち抜き、2010年代中期階級決戦の壮大な爆発へと進撃しよう。

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