団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』08頁(2634号08面04)(2014/06/02)


団結ひろば 投稿コーナー

復帰42年の沖縄闘争エネルギーもらった 千葉  花月 雫

 沖縄戦は終わってはいない。
 ひめゆりの資料館で印象に残ったのは当時の女子学徒たちの手紙。解散命令をもって、家族や仲間どうしが引き裂かれ、ガマからガマへ、暗闇の中を逃げまどい、閉じ込められ、明日の命も考えられない状況の中で生きのびた痛切な経験。捕虜になることや投降も許されず、集団自決まで迫られ、命が奪われる戦争の帰結。
 これは放射能汚染され、被曝を強制される福島の現実。そして、未来を奪われた青年労働者の現実と同じだ。安倍の改憲・戦争攻撃で私たち青年が殺されてたまるか!
 軍事基地も原発もいらない。この思いを胸に、国際通りのデモで「基地撤去! 安倍打倒!」「解雇撤回! 非正規職撤廃!」と声を上げた。私のコールに手を振り応える沿道の沖縄の青年たち。心から合流できた瞬間だった。
 労働者の団結の力で未来は変えられる! IJBS労組の解雇撤回闘争と沖縄大学自治会再建の闘い。この二つの闘いで、沖縄闘争の新時代を実感し、たくさんのエネルギーをもらった。
 沖縄闘争に参加するため、ともに私の有休をかちとった仲間たちとさらに団結を固め、6・8国鉄集会の大結集をかちとるぞ!

家族・雇用・社会保障解体で女性が貧困化 水樹遊子

 NHKスペシャル「女性たちの貧困」は、新自由主義下で家族・雇用・社会保障が破壊された中での女性の貧困の連鎖の実態を報道していた。
 都内のネットカフェで2年半暮らす母子3人。姉のバイトと母からの補助で1日1900円の部屋代を払い、14歳の妹と1個のパンを分け合う。妹は半年登校していない。学費捻出(ねんしゅつ)のため、休日に地方から時給の高い都内に来て三つのバイトを掛け持つ母子家庭の女子学生。
 埼玉県内の母子家庭の女性は時給のよい早朝からのバイトで、4人家族を1日500円の食費で賄う。今年から夜間の保育士養成専門学校に進学し、3年間で300万円の奨学金を利用するという。茨城県のNPO・出産サポート施設では、入所者の52%が貧困を理由として利用している。結婚できず、子どもを養子にという女性もいる。
 OECDは日本の母子家庭の貧困率は50・8%、33位と最悪レベル、内閣府は20代のシングルマザーの8割が年収114万円未満と報告(2010年)。
 映像の若い女性たちは、「食べることに困らない生活や朝9時から夕方6時くらいまでの仕事に就ければいい。それが希望だ」と話す。憲法で保障されている生存権すら今の安倍内閣では守れず、「女性の活用」を打ち出し、資本に取り込もうとしている。
 映像の女性たちが希望する保育施設、社会福祉関係はすでに民営化・非正規職化されている所がほとんど。国鉄分割・民営化以降、家族・雇用・社会保障を解体する方向に進んでいる。「生きさせろ」を闘う世界の労働者民衆と連帯し、生活・社会を取り戻そう。

『序局』の在日朝鮮人特集は感激の連続! 東京  高井宗平

 『序局』第6号が出た。在日朝鮮人労働者3氏の特集「民族・国籍越えた団結を」に非常に感激したので、是非みなさんにお薦めしたい。
 労働者は一つであり、階級的団結、階級的解放こそが在日の人間的解放の柱であること、民族・国籍を越えた団結の拡大が一切の闘いの中心であることが、朝鮮革命の歴史や入管研究交流集会の歴史、在日としての全人生の歴史の総括の中で豊かに語られています。読んでいてある種の解放感と感激の連続でした。
 高秀雄(コスウン)氏の訴えの中で印象深いのは、あらゆる歴史的局面において、「一国一党」や「内政不干渉」などスターリン主義の反革命的分断指導にもかかわらず、吹田事件や枚方事件など戦後革命期に労働者の隊列は国際連帯を実現して闘った事実を明らかにしている点です。労働者階級への限りない信頼を在日の闘争史の総括の中でよみがえらせていることの意義は計り知れません。
 そして、この地平が革共同の「党の革命」を通してかちとられたこと、そしてその過程が明らかにされています。あらためて「党の革命」が何であったのかをあらゆる人びとがつかむためにも非常に大きな力を与える内容です。「血債主義」がどういう誤りであるかを在日朝鮮人労働者の実践的奮闘を通して明らかにしています。階級的労働運動路線は具体的な国際連帯を通して日々発展していることに確信をもち6・8国鉄全国集会へ!

石川一雄さんの日常と向き合う自主上映会 東京西部  根本佐紀

 4月19日、杉並区内で東京西部実行委員会によるドキュメンタリー映画「SAYAMA―見えない手錠をはずすまで」の上映会が行われました。
 山本志都弁護士(狭山弁護団)による「狭山第3次再審の焦点と課題」の講演を挟んで3回上映、のべ百数十人が参加しました。
 映画は石川一雄さん夫婦の日常を3年にわたって撮ったものです。雨の中、東京高裁前で無実を訴える行動があり、「獄友」桜井昌司さん(布川事件)たちとの交流があり、一雄さん・早智子さん夫婦が完全無罪をめざして淡々と思いを語る場面あり。映像で石川さんが直接語りかける言葉はすごく迫力があり、かつ親近感を覚えます。
 私は上映実行委員会が立ち上げのために行った試写会的上映に参加し、「石川一雄さんの現在に向かい合おう」と実行委員会に加わりました。
 見た方々から「勇気をもらった」「人間の絆(きずな)を感じた」「無罪をかちとりたい」などの感想が寄せられています。この映画を見て、狭山闘争は石川一雄さん自身の存在を通して闘い抜かれ、同時に「ひとりは万人のため、万人はひとりのため」という階級的共同性のもとに発展していく闘いだと、あらためて実感しました。
 「安倍政権による戦争・改憲策動と対決し、狭山第3次再審闘争を階級的労働運動の力で切り開こう!」と、あらためて決意しています。(制作実行委員会などが全国で自主上映中。一般映画館でも上映開始)
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