歴史変える夏期カンパの訴え 2010年代中期階級決戦の勝利へ革共同とともに闘おう

週刊『前進』06頁(2635号03面01)(2014/06/09)


歴史変える夏期カンパの訴え
 2010年代中期階級決戦の勝利へ革共同とともに闘おう


 すべての闘う仲間の皆さん。『前進』読者の皆さん。
 資本主義の崩壊が私たちの目の前で進行する一方、沖縄で北海道で、原発事故被災地で、全国のJR職場や学校、公務員職場、民間職場で闘いが巻き起こっています。全国の大学で、学生たちが歓喜と格闘に身を焦がしながら自治会建設闘争を前進させています。
 先輩たちが焼け野原の中で戦後革命の偉業に挑戦したのと同じ闘いがついに始まりました。
 5・31いわき行動と6・8国鉄闘争全国運動大集会は、労働者階級が資本家階級に代わり、社会のすべてに責任を取る時代の到来を宣言しました。すべての皆さん。ともに手をつなぎ、私たち自身の手で革命の時代を切り開きましょう。その実現のために2010年代中期階級決戦への絶大なカンパを訴えます。

腐敗した支配階級倒せ

 トヨタ自動車が13年度に2兆円を超える営業利益を得る一方、これまで5年間で1円の法人税(国税)も払っていませんでした。全国のほとんどの銀行も20年近く法人税を払っていません。にもかかわらず安倍政権は6月3日、「2015年度から法人税の実効税率を引き下げる」と発表しました。
 労働者の賃金は10年以上下がり続けています。この少ない賃金から今度は国家がどれだけ奪っていくのでしょうか? 政府発表でさえ、「4月消費増税で国民負担率は過去最高の41・6%」になっています。さらに安倍政権は、労働者を殺すまで働かせる「残業代ゼロ」法案を強行しようとしています。30年後には年金給付額が現役世代の平均収入の30%台に低下するとも言っています。ここまで搾取してもなお、支配階級は毎年国の借金を増やし続け、労働者家族が生きていくこともできない社会をつくり出しています。
 政府は労働者の怒りの決起を抑えようと、戦争の危機をあおり、改憲攻撃を強めています。戦争とは何か? それは15年に及ぶアジア・太平洋戦争が示しています。日帝は1千万人を徴兵して労働者家族を引き裂き、2千万人のアジア民衆と310万人の日本人を殺しました。日本人兵士の死因の半分以上が餓死でした。戦地に何百万人もの兵士や移民を見捨て、政府と軍の幹部だけが特別列車や航空機で日本に逃げ帰り、強奪した資産で戦後支配体制を構築しました。その頭目が安倍の一族です。
 こんな腐った連中の戦争・改憲攻撃に対して、体制内労組も政党も、政府や企業と一緒に「違法なストはやるな」と言うだけです。こんなことはここで断ち切ろうではありませんか。
 青年が結婚・子育てさえもできず、十分に働いた先輩たちが生きることもできない。今度は「戦争に行け!」と言う。子どもたちにこんなことを押しつけるわけにはいきません。こんな社会は打ち倒して、労働者の社会をつくろう。これが労働者階級の歴史的使命です。

動労総連合を全国に

 この安倍政権を支える最大の実体がJRです。JR体制打倒は日帝打倒に直結します。
 安倍は日帝の生き残りをかけて、「鉄道・原発・水道のパッケージ輸出」「武器輸出」「リニア中央新幹線を国家事業に」「労働規制撤廃」をセットで叫んでいます。これらは数十兆円規模の国家的救済策です。これを直撃するJRでの外注化阻止・非正規職撤廃の攻防が大決戦になっています。JRは極悪の原発推進企業でもあります。JR東日本は、原発事故がまったく収束してもいないのに福島第一原発から20㌔圏内の常磐線竜田駅までの延伸を強行しました。乗客は一人も乗っていません。JR東海は、リニア新幹線を口実に原発再稼働を要求しています。
 子どもの甲状腺がんは50人が切除手術をし、さらに39人が濃い疑いとなっています。なのに汚染水の海洋放出や中間貯蔵施設の強要、賠償打ち切りとはなんだ! 福島の人びとは心の底から怒っています。
 その怒りを解き放ったのが、動労水戸の竜田延伸阻止のストライキでした。5月31日、デモに応え、沿道やいわき駅前に集まった労働者、農民、原発労働者、市民、高校生たちの笑顔こそその証しです。みんな怒っています。その怒りを解き放てるのは階級的労働運動だけです。動労千葉労働運動をすべてのJR職場で推進しよう!
 JRが進めてきた外注化・非正規職化は「JR体制の墓掘り人」を全国で大量に生んでいます。JR体制を打倒する動労総連合を全国に打ち立てましょう。

ロシア革命を引き継ぎ

 1912年1月、ロシア社会民主労働党の革命的労働者は当時のオーストリア=ハンガリー帝国のプラーグ(現在チェコのプラハ)で全国協議会を開催しました。ここで単一のボルシェビキ党建設、党と労働組合の一体的建設、飢餓との闘争、第4国会への選挙闘争の路線を確立しました。こうして猛然たる実践が始まります。
 14年夏の第1次世界大戦開戦時には多くの闘う労組拠点を実現していました。17年秋には党・労働組合・ソビエトの力でロシア革命を実現します。ボルシェビキ党は全世界の労働者階級とともに帝国主義を打倒し社会主義を打ち立てる世界プロレタリア革命の時代を切り開きました。
 100年後の今、資本主義はもっとボロボロで、その崩壊のスピードはもっと速くなっています。革共同はこの情勢に対し、党としての決断をもって都知事選を闘いました。その発展である6月杉並区議補選を闘います。6・8集会で示された国際連帯はプロレタリア世界革命の現実性を示しています。三里塚・市東孝雄さんの農地を守り、無実の星野文昭同志を取り戻します。卑劣な国家権力から階級的労働運動を守り抜くために革命党の非合法・非公然体制を堅持します。8月には「戦争・原発・首切りの安倍をともに倒そう8・17大集会」(日比谷公会堂)を実現しよう。
 そのすべてをやり抜くためのカンパを訴えます。
 5月泉佐野市議選と沖縄現地闘争、いわき闘争に貫かれたように労働運動で闘う、拠点建設で闘うことをはっきりさせる時、労働者階級の力は解放され、必ず勝利するのです。
 支配階級や体制内勢力は「労働者に力はない」と言いますがウソです。私たちこそ社会の真の主人公です。それを示すのがカンパ闘争です。
 4大産別や基幹産業で働く仲間は10万円を単位として、非正規職の仲間や、年金生活、無職の方たちもカンパ闘争に挑戦しよう。額は小さくとも、多数者からの拠金は大きな宝です。歴史と人生を変える大胆なカンパを訴えます。
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