杉並補選で安倍と田中区長倒せ 6・8大集会 韓国の鉄道労組と闘う団結 動労総連合を全国につくろう 6・12 最高裁に国鉄署名提出 2万4953筆(総数5万6408筆)

週刊『前進』06頁(2636号01面01)(2014/06/16)


杉並補選で安倍と田中区長倒せ
 6・8大集会 韓国の鉄道労組と闘う団結
 動労総連合を全国につくろう
 6・12 最高裁に国鉄署名提出
 2万4953筆(総数5万6408筆)

(写真 全国の職場で果敢に闘う仲間たちが決意表明。発言は動労千葉青年部の木科雄作さん)


 国鉄闘争全国運動は6月8日、「国鉄1047名解雇撤回! 闘う労働組合をよみがえらせよう! 10万署名貫徹―全国運動の本格的発展を」のスローガンのもと、6・8全国集会を東京・文京シビックホールで開催した。集会には全国から1650人が結集し大成功した。(主な発言の要旨は4面)
 韓国の鉄道労組を迎えて開かれたこの集会は、日韓の鉄道労働者が直接連帯し、民営化にともに立ち向かう画期的な地平を切り開いた。さらに、国鉄決戦を基軸に階級的労働運動の実践が全国で開始され、その影響力が日々拡大していることが示された。国鉄闘争全国運動はまさに新たな発展段階に入ったのだ。

全国運動の新段階を画す

 集会は、韓国セウォル号事故を始め全世界で新自由主義の犠牲となった人びとへの黙禱(もくとう)を捧げて始まった。
 開会あいさつを国鉄闘争全国運動呼びかけ人の花輪不二男さんが行い、福島診療所建設委員会の佐藤幸子さんが連帯あいさつに立った。
 それを受けて全国金属機械労働組合港合同、全日建運輸連帯労働組合関西地区生コン支部、動労千葉の呼びかけ3労組の代表の発言が続いた。
 港合同の中村吉政委員長は、「4・9政治和解を許さず闘ってきたことがJR不採用を不当労働行為と認定した判決を実現した」と述べ、「平和のため、働く者が本当に社会の主人公になるため頑張ろう」と訴えた。
 関西地区生コン支部の柳充副委員長は、「労働組合が自らの拠点をつくり、ストライキを打ち、階級的労働運動を広めていけば、必ず多くの人から共感を得られる」と確信も固く発言した。
 動労千葉の田中康宏委員長は、「国鉄闘争全国運動の新しい出発点が今日だ」と強調した。また、動労千葉の5・2ストライキ、動労水戸の5・30―31ストライキを「労働運動の歴史に新しい1ページを書き記す闘い」と総括、「日本の労働運動の限界をわれわれの団結した力でのりこえよう」と呼びかけた。
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんは、「国鉄闘争全国運動は新段階に入った。社会の流れを変えるのはわれわれ自身だ」と訴えた。
 韓国鉄道労組ソウル地方本部長のオムギリョンさんが満場の拍手を浴びて登壇した。国鉄闘争全国運動は、昨年12月に23日間の民営化反対ストを貫いた韓国鉄道労組と結びついた。通訳は国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんが務めた。
 オムギリョンさんは、「鉄道が民営化されたら安全と生命は守られなくなる」と述べ、セウォル号沈没事故について、「船員を非正規職とし安全をないがしろにした資本家と、規制緩和した権力者に根本的な責任がある」と断定した。反合・運転保安闘争路線は、まさに国際的な普遍性を持つ階級的労働運動の基軸的路線だ。

組織拡大へ熱い決意表明

 動労千葉弁護団長の葉山岳夫さんは、改憲・戦争に突き進む安倍政権を弾劾し、8月17日に開かれる改憲阻止・安倍打倒集会への結集を呼びかけた。また、解雇撤回裁判に勝利するためには署名運動の力が必要だと参加者の奮起を促した。
 自交総連北海道地連(堀川委員長)SKさくら交通労組の河野晃興(あきのり)委員長は、JR北海道に動労総連合を組織すると宣言した。
 解雇撤回・JR復帰署名呼びかけ人の芹澤壽良さんは、動労千葉の闘争を支援しなければならないという思いからこの闘争に参加したと述べ、署名運動の前進を訴えた。
 これを受け、1047名解雇撤回闘争の当該が発言した。動労千葉争議団の中村仁さんは「私たちの闘いはもう一歩で解雇撤回させるところに来た」と宣言した。動労千葉争議団長の高石正博さんは、署名への取り組みが新たな労組に広がっていると報告し、「私たちの闘いが実ってきた」と実感を込めて発言した。
 国労小倉闘争団の羽廣憲さんは腐った国労本部を打倒すると宣言、国労旭川闘争団の成田昭雄さんはJR北海道の安全崩壊を弾劾して「私たちをJRに返せ」と怒りをほとばしらせた。
 「職場からの新たな闘い」として発言した動労千葉の関道利執行委員は、5月2日の動労千葉ストについて、「CTS(千葉鉄道サービス)の労働者のためにストに立った。外注先に必ず組織を拡大する」と述べ、動労千葉車両技術分科会の半田幸夫会長も「取り返しのつかない事態となる前に外注化を粉砕し、仕事と仲間をJRに戻す」と宣言した。
 動労水戸の照沼靖功(やすのり)さんは常磐線竜田延伸に怒りを表し、動労水戸の石井真一委員長は「楢葉町の帰町宣言を粉砕したのはわれわれの力だ」とこの間の闘いを総括、再度のストも構えて闘うと表明した。国労郡山工場支部の橋本光一さんは、郡山総合車両センターの10月外注化を絶対阻止する決意を述べた。JRの外注会社で働く青年は、新津車両製作所分社化反対の3月10日のデモが本体と下請け労働者の分断を打ち破ったと報告した。

国鉄10万筆署名の達成を

 熱気が高まる中、決意表明に移った。東京・八王子西郵便局による解雇と闘う当該が郵政非正規ユニオンの齋藤祐介委員長とともに登壇し、解雇撤回闘争の中で組合員を獲得したと報告した。
 雇い止め解雇と闘う日本IBMビジネスサービス労組の仲宗根光洋書記長は、「鈴コンや動労千葉に続き、闘えば勝てることを次に証明するのは私だ」と言い切った。
 東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会が首都圏広域労組連絡会の仲間とともに壇上に立ち、吉本伸幸書記長が「関西生コン支部の故高英男副委員長の遺志を受け、必ず東京生コンを組織する」と宣言した。
 ちば合同労組の諸町三夫委員長が5月29日に「すき家」の工場でストライキを決行したと報告すると、会場から盛んな拍手が寄せられた。
 神奈川・三浦半島地区教組の教育労働者は、体制内指導部と激突して闘われた定期大会決戦を報告し、「青年を獲得し、労組に闘う指導部を打ち立てる」と表明した。
 奈良市従業員労働組合教育支部の労働者は、民間委託反対の闘いを貫く中で、市従本部に国鉄解雇撤回10万筆署名に協力するという組織決定を行わせたと報告した。
 動労千葉青年部の木科雄作さんは「青年も大先輩も横一線で最先頭で闘おう」と呼びかけた。
 全学連の斎藤郁真委員長は沖縄大学で学生自治会を再建したと報告し、法政大学の武田雄飛丸文化連盟委員長への起訴を怒りを込めて弾劾した。
 愛媛県職労の宇都宮理委員長が「国鉄闘争全国運動の新たなアピール」を読み上げた。「全国運動がきりひらいてきた4年間の闘いの画期的な前進。そのすべてが時代とかみあい、労働者がおかれた現実への深い怒りと結びついて、力強く鼓動し始めるときが来た。いよいよこれからが勝負。本日を新たな出発点として、国鉄闘争全国運動の本格的な発展をかちとろう」というその内容は、全参加者の実感だ。
 入江史郎ス労自主委員長が閉会のあいさつを行い、全金本山労組の長谷武志副委員長の音頭で団結ガンバロー。動労西日本の大江照己委員長の指揮でインターナショナルを斉唱し、文字通り新たな国際連帯の地平を開いた6・8集会は熱気と感動のうちに幕を閉じた。

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