国鉄運動の新しい闘いここから始まる 動労千葉 田中康宏委員長

週刊『前進』06頁(2636号01面02)(2014/06/16)


国鉄運動の新しい闘いここから始まる 動労千葉 田中康宏委員長


 私たちは4年前、国鉄闘争の火が消されようとしている状況に抗して国鉄闘争全国運動を立ち上げました。孤立無援の中で、先が見えなくても闘い続けなくてはいけないという決意で始めました。そうしたら、あらゆる力が結晶して、これまでの国鉄闘争を大きくのりこえて東京地裁6・29判決や東京高裁9・25判決まで来ました。闘いは今、最高裁です。判決は敵が下ろすものです。敵がどんなに攻撃を仕掛けてこようと、闘いはわれわれがつくるんです。
 ここで決意を新たにしたいのは、国鉄運動の新しい出発点が今日だということです。新しい闘いがここから始まる。その時は来た。時代は動こうとしています。怒りの声ははちきれんばかり、すべてが噴火山上にのっています。
 セウォル号事件で殺された300人の高校生、トルコの300人の炭鉱の労働者たちの命をよみがえらせたい。新自由主義が世界中で労働者を殺している。それでも飽き足らずに、世界の支配者たちは戦争をして生き延びようとしている。でも、韓国ではパククネ政権打倒の闘争になり、トルコではゼネストになっています。もうみんながその本質を分かってきた。必要なのは、私たちの団結した闘いが展望を示すことです。それが国鉄全国運動の役割です。
 私たちも職場から新しい飛躍の闘いを始めました。5月2日のCTSでのストライキです。下請けの仲間たちを守るというスローガンを初めて掲げてストライキに入りました。JRだけでなく、下請けを含む全職場に動労千葉を組織する闘いです。そうすれば外注化は粉砕できる。その展望が見えてきた。
 動労水戸の仲間たちは原発再稼働と輸出に真正面から立ち向かい、福島の県民が見殺しにされていいのかと職場・生産点からストライキで立ち上がった。これも労働運動の歴史に新しい1ページを書き記す闘いです。
 労働者の団結を取り戻す。日本の労働運動の限界を自分たちの団結でのりこえる。今日をその新しい出発としましょう。

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