階級的労働運動の拠点建設へ
闘う革共同に圧倒的カンパを

歴史画す杉並補選勝利

　すべての闘う仲間の皆さん、すべての『前進』読者の皆さん。支持者の皆さん。革共同は、安倍内閣による集団的自衛権行使の閣議決定を怒りを込めて弾劾します。そして、安倍打倒に向かって夏秋の巨大な階級的反撃をたたきつけるために、圧倒的なカンパを訴えます。
　６月杉並区議補選闘争は、２０１０年代中期階級決戦への先制的突入として闘いぬいた都知事選闘争を引き継ぎ、さらに画然とした闘いと勝利をかちとりました。安倍は絶対に倒せる！　ＪＲ体制を打倒し、革命への勝利の確信も固く闘いましょう。
　杉並区議補選に最も注目し、その結果に戦々恐々としていたのは安倍でした。大恐慌と新自由主義の破産の中で、脱落日帝の危機は安倍を激しく追い詰めています。危機ゆえに凶暴な安倍政権の戦争と民営化を阻む力は、労働者、労働組合の団結した闘いの中にあります。
　「労働者が労働組合で団結し闘えば安倍は倒せる」という北島邦彦候補の訴えは、杉並区民の心底からの怒りを解き放ち、勝利の展望を与えました。そして、労働者階級としての区民自身の力強い自己解放的な決起が次々と感動的にかちとられていきました。
　今回の杉並区議補選闘争は、地域を全部自分の職場としてとらえて、労働組合の拠点建設を最大の獲得目標として闘いぬかれました。その闘いの中で郵政職場での決定的な前進が始まりました。スキルダウンへの怒り、これと闘わないＪＰ労組執行部への怒りは、郵政職場で働くすべての労働者の怒りです。一人の青年の決起が正規・非正規の分断を打ち破り、膨大な青年労働者の決起を生み出すことは間違いありません。
　東京西部ユニオン副委員長として労働組合の闘いの先頭に立つ北島候補の周りには、みずみずしい感性をあふれさせ自己解放的に決起した青年労働者・全学連の仲間が常にいました。
　「労働者は社会の主人公だ」「生きるために団結しよう」。北島候補の訴えは、青年労働者の未来に絶望ではなく勝利の展望を与えました。労働者の誇りを取り戻し、団結して闘えば自分たちの力で社会を変えられるんだという確信です。
　杉並区議補選闘争は階級闘争全体を力強く前に進めました。いまこそ無数の労働組合、組合拠点をつくり出し、破産し崩壊した資本主義―新自由主義を打倒し、労働者の未来をつくり出しましょう。

国鉄を軸に労組拠点を

　今年前半期の闘いは、２月の都知事選闘争から激闘に継ぐ激闘の連続でした。この中で革共同は、何よりも党中央と労働者指導部がかつてない団結で闘いの先頭に立ち、全組織があふれんばかりの闘志をみなぎらせ、生き生きと職場・地域で闘いぬいています。ここにこそ勝利の核心があります。
　５・２動労千葉スト、５・10―５・30〜31動労水戸スト、６・８国鉄闘争全国運動集会の感動的な成功から杉並区議補選闘争という闘いの前進は、全党の路線的な一致と何よりも国鉄闘争を職場・地域で実践する中で力強くかちとってきました。
　杉並区議補選は国鉄闘争をさらに推進、発展させるものとして闘われ、画期的な地平をかちとりました。動労水戸は被曝労働拒否、常磐線竜田延伸阻止を掲げて、６月30日に第３波ストに決起しました。
　今回の選挙闘争では、ＪＲ復帰・解雇撤回10万筆書名と『前進』が労組や労働者家族に持ち込まれました。職場実践でつかんだ署名運動の持つ力が発揮され、すべての労働者の怒りを一つにして闘えば勝てるという展望を開き、結集軸をつくり出すものとなりました。
　６・８国鉄集会で誰もがつかんだ国鉄闘争（国鉄闘争全国運動）の持つ力、その基軸性が、職場・地域での実践の中で、あらためて自らの確信となり、集団的実践、共同の闘いとして階級的労働運動路線を力強く推進させる力となっています。今こそ動労総連合を全国につくり出しましょう。

党・労組の一体的建設へ

　14年前半の闘いは画期的な勝利を切り開いています。東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の解雇撤回判決の勝利に続き、４大産別の自治体で労組青年部建設の歴史的勝利がかちとられ、杉並や沖縄で青年労働者が階級のリーダーとして次々と決起を開始しました。
　今こそ党と労働組合の一体的建設へ全力で闘いましょう。
　２０１０年代中期階級決戦を担う主体は労働者階級であり労働組合です。私たちは１９３０年代階級闘争の核心には労働組合をめぐる死闘があったこと、そして何よりも労働者階級の階級的力は労働組合に組織されるならば、革命へと飛躍できることを実践の中でつかんできました。歴史の歯車が激しく動き始めています。杉並区議補選闘争はこのことをより鮮明にさせました。
　階級的労働運動と労働組合の拠点建設をテコにして、労働者階級の団結した力で集団的自衛権行使―労働者階級への階級戦争に走る安倍政権を打倒しましょう。
　日本革命―世界革命の壮大な展望をかけて、夏期カンパの拠出を訴えます。