戦争反対!安倍倒せ!闘いはこれから 官邸前、連日怒りのるつぼ 機動隊の制止破り万余の決起

週刊『前進』08頁(2639号06面01)(2014/07/07)


戦争反対!安倍倒せ!闘いはこれから
 官邸前、連日怒りのるつぼ
 機動隊の制止破り万余の決起

(写真 動労千葉、都革新、全学連をはじめ杉並区議補選をともに闘った多くの仲間も続々と結集し、全参加者と団結して抗議行動を貫徹【7月1日、首相官邸前】)

(写真 「閣議決定撤回しろ!」――若者たちを先頭に深夜まで怒りのコールが続いた【7月1日】)

(写真 警官隊の阻止線を突破し、車道を占拠しての大抗議行動に。万余の怒りが首相官邸に迫る【6月30日】)


 安倍政権による集団的自衛権行使の閣議決定に対して、6月30日、7月1日の2日間にわたり、青年を先頭に巨万の人びとの怒りの抗議行動が爆発した。国家権力の制動を打ち破り、地鳴りのような怒りのコールが首相官邸を包囲した。
 6月30日午後6時過ぎ、すでに首相官邸前の歩道は、駆けつけた万余の人びとで埋め尽くされていた。明日にも閣議決定が強行されようとする中で、「集団的自衛権反対!」の大コールが地鳴りのように首都中枢に響き渡る。文字通り老若男女が声をからして叫ぶ。青年の参加、とくに若い女性の参加が非常に多いことが一目でわかる。子どもたちを戦場に行かせてなるものかと、子ども連れで駆けつけたお母さんも多い。
 続々と増加する参加者を歩道上に押し込もうとする警官隊に対して、そこかしこで「車道を開けろ!」の声が上がる。やがて警官隊の阻止線が突破され、この日は4車線を占拠しての大抗議行動となった。
 「安倍打倒! 今すぐやめろ!」「戦争反対! 絶対反対!」――杉並区議補選で北島陣営が訴え抜いたスローガンとまったく同じ言葉が、この日は首相官邸を包囲する4万人の叫びとなった。
 終了予定時刻の午後8時を過ぎても、闘いは終わる気配がないどころか、場の熱気はますます高揚! 午後11時半を過ぎて主催者から行動終了が告げられても、その場に多くの人びとが残って声を上げ続けた。

不当な規制をはね返し闘う

 翌7月1日は一日行動が呼びかけられ、朝9時半からの行動には2千人が集まった。動労千葉を始めとする闘う労働組合、都政を革新する会、とめよう戦争への道!百万人署名運動、NAZEN、全学連の仲間たちも朝から結集した。午後3時からの行動にも続々と人びとが駆けつけ、歩道を埋め尽くした。
 この日、国家権力・警視庁は、前日の闘いの爆発に恐怖した安倍の意を受け、歩道上に鉄柵を置いて抗議行動を規制する暴挙に出た。参加者は鉄柵をつかんで猛然と抗議し、ただちにこれを撤去させた。
 だが、警視庁はさらに地下鉄の出入り口を一部封鎖し、国会側(車道を挟んで反対側)の歩道での抗議行動を禁圧する暴挙を重ねた。また車道側にあふれ出す参加者を鉄柵で規制し、力ずくで歩道に押し返すなど許しがたい暴力行為を繰り返した。この国家暴力こそ集団的自衛権の正体であり、安倍の本性だ! 参加者は怒りを倍加して「戦争させるな!」「安倍やめろ!」の大コールを続けた。

山本太郎議員が警察を弾劾

 前日にも増して熱気が高まる中、国会側の歩道でも抗議行動が始まった。驚いた国家権力は、機動隊を使って暴力的排除を強行。これに対し、山本太郎参議院議員がその場に駆けつけ、体を張って猛然と機動隊を弾劾した。「警察は暴力をやめろ! 市民を暴力で排除をするな! この暴力排除を許した現場責任者は誰だ、出て来い! 女性や高齢者も警察から暴力を受けた。血を流している人もいる。なぜこんなことをするのか。排除の理由を説明しろ! 説明できないなら僕たちを元の場所に戻せ! 警察は道を開けろ!」――市民とともに抗議する山本議員を、機動隊は二度にわたって押し倒し、地面にたたきつけるなど暴行を加えた。「これが安倍政権の姿か!」
 一歩も引かず弾劾を続ける山本議員と市民を前に、機動隊は封鎖を続けられず、ついに道を開けざるを得なくなった。「安倍打倒」のコールとともに、国会側での抗議行動を再開!
 そして午後5時20分ころ、閣議決定強行の第一報が伝わると、どよめきとともに「閣議決定を撤回しろ!」「安倍はやめろ! 今すぐやめろ」のコールが始まった。
 動労千葉をはじめとする労働組合や学生の仲間も、全参加者と固く団結し、思いを一つにして抗議の声をあげる。肩を落とす者は誰もいない。天をも衝く怒りと不屈の決意、そしてあふれんばかりのエネルギーが官邸前に充満し、抗議行動は深夜0時前まで続いた。
 2日間の闘いは日本の新聞やTVだけでなく、海外のマスメディアにも大きく報じられた。これからが本当の闘いだ! その決意を全参加者が共有した2日間だった。

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