7〜8月機関紙拡大闘争へ 『前進』武器に労組拠点建設し 安倍打倒、プロレタリア革命へ

週刊『前進』06頁(2640号06面01)(2014/07/14)


7〜8月機関紙拡大闘争へ
 『前進』武器に労組拠点建設し
 安倍打倒、プロレタリア革命へ

(写真 『前進』を大胆に活用した杉並区議補選。街頭でどんどん配布・販売された【杉並区】)

 7・1集団的自衛権行使容認の閣議決定は憲法9条の解体であり、全世界に対する宣戦布告だ。安倍政権を倒し戦争を阻止する力は、階級的労働運動の拠点建設にある。労働組合の活動家集団を『前進』読者会として組織し、「党と労働組合の一体的建設」の大前進をかちとるときだ。7〜8月、機関紙『前進』拡大闘争に大胆にうってでよう。

戦争か革命かを問う時代人生かけた決起が始まる

 戦争か革命かの歴史選択が問われている。
 7月1日、安倍政権は集団的自衛権行使を容認する閣議決定を強行した。戦後憲法の中心をなしてきた「憲法9条」の完全な解体であり、中国・朝鮮・アジア、全世界に対する事実上の宣戦布告である。青年・学生を戦場に送る攻撃である。自衛隊の募集はがきに高校生は「赤紙が来た」と話しているという。若者の未来のために、歴史選択をかけ、人生をかけて決起すべきときは今だ。
 体制内の護憲・平和運動は完全に破産し、反動化している。労働者が職場・生産点でストライキに立ち上がれば、戦争は阻止できる。階級的労働運動と国際連帯の闘いで、安倍政権を打倒し、戦争への道を必ず阻止する。階級的労働運動の拠点建設のために本気になって闘おう。
 われわれは都知事選以来の「現代革命への挑戦」で、国鉄決戦を柱として、破綻した体制内勢力と対決し、一つの勢力として労働者階級の前に登場した。青年・学生の怒りと結びつき、激闘につぐ激闘を実践してきた。反帝国主義・反スターリン主義革命的労働者党が、労働者人民の深い支持を受けながら前進し始めた。大恐慌と戦争の時代を、党と労働者階級人民が、人間的主体性をもって切り開き始めた。プロレタリア革命までやむことのない壮大な過程が始まったのだ。2010年代中期階級決戦に勝利し、強固な革命の拠点を建設し、プロレタリア革命に勝利しよう。

労働者党員を担当者にし補選に続き大胆な活用を

 プロレタリア革命の勝利を実現する最大の課題は、労働者階級の〈階級としての自己形成〉である。
 「革命的情勢が本物の革命に転化するためには、……〈ブルジョア階級の支配をうち倒さなければもはや一刻も生きていけない〉という強烈な思いと情熱が、数百万・数千万という膨大な規模で噴き上がってくることが必要である。だがそれだけでは足りない。その中心に、革命的プロレタリアートの最も強固な隊列が、自分自身の解放をとおして階級社会そのものを廃止するという労働者階級の歴史的使命をはっきりと自覚し、ブルジョアジーの手から全権力を奪い取る用意をすでに整えて登場していることが必要である」(『現代革命への挑戦(上)』第6章第4節)
 その環は〈党と労働組合の一体的建設〉にある。
 そのために機関紙活動の変革――①労働者担当者建設と担当者会議の開催、②機関紙の迅速な配布、③完全読了、④宣伝紙の活用、⑤青年の獲得、⑥投稿と紙面作り、⑦機関紙財政の確立――に取り組んできた。
 機関紙活動は、革共同第3回全国委員会総会(1962年)でも提起されているように、片手間仕事ではなく、全党の正面課題であり、党建設の核心であり、独自の担当者を不可欠とする。機関紙担当者は、地区に何部の『前進』があって誰に増やすかを把握し、指導する責任をもつ。そのために自分が地方委員会・地区党の指導部になる。労働者指導部建設を軸に機関紙活動が前進した。新たに労働者担当者を確立して機関紙活動が前進してきた組織が多い。この闘いをさらに強めていかなければならない。
 画然と変革したのは機関紙の活用である。昨年の山本太郎選挙報道号を契機に大胆な活用と販売が始まり、都知事選を経て、杉並区議補欠選挙で大前進した。
 杉並を一つの職場と見て、区民を自分の職場の仲間だと思い、職場の組合員を組織するのとなんら変わらない闘いを行った。短期ながら千部に近い数が販売・配布され、定期購読者が生み出された。自治体労働者が、街宣現場で職場の労働者に出会って、この時こそ『前進』を勧めようとしたら、すでに街宣隊から購入していて、「よくわかる新聞だ」と話された。杉並の4332票が杉並を変え、東京を変える主体として登場した。「戦争絶対反対」「安倍倒せ」の杉並の闘いが、6月30日、7月1日の数万人の首相官邸前闘争の推進力となった。
 職場における恒常的な宣伝紙の配布の意義も確認され、従来の殻は大きく打ち破られつつある。機関紙を計画的、かつ大胆に活用していく努力をさらに強めよう。

完全読了で党の活性化と労組活動家集団の形成へ

 今春の全国機関紙担当者会議で新たに確認されたのが読了である。『前進』を完全に読了する。自分で読み、自分のものになったら、労働者と会うことが楽しみになり、会いに来る方も楽しみになる。時代認識と路線で一致してマルクス主義の党としての力量がアップして、自己解放的な決起となる。読まなければ語れなくなり、勧められなくなる。完読は重要な闘いであり、党建設の土台である。読了のために時間をとり完読して活動する、これを組織の体質にしていこう。
 機関紙活動は内容的に前進しているが、拡大闘争の壁を大きくは打ち破れていないことも明らかである。それは、拠点建設であり、拠点における機関紙活用である。労働組合活動家集団を『前進』読者会として組織するとき、党と労働組合の一体的建設は進む。機関紙を、大胆にあらゆる職場・街頭に広げるとともに、拠点建設のために読者会を建設していこう。

地区党建設の構想力と一体

 実践方針は何か。
 ❶機関紙完読運動は、時代認識と路線論議を活性化させ、自己解放性を生み出す。地区党建設の土台である。
 ❷機関紙は職場で資本と闘う武器であり、階級的労働運動派が職場闘争に責任をもって登場するために不可欠である。労働組合活動家集団を『前進』読者会に組織するとき、職場の労働者の信頼を得て拡大闘争が生き生きと推進される。
 ❸〈党と労働組合の一体的建設〉を根幹において支えているのは、機関紙拡大闘争である。『前進』を待ちわび愛読する労働組合の活動家集団の建設である。党と労働組合の一体的前進を支えているのは、活動家集団の存在と闘いである。
 ❹党派闘争の武器として『前進』を拡大し、スターリン主義と社会民主主義との大党派闘争に勝ち抜いていく。「完読」運動で勝利する。
 ❺機関紙拡大闘争は、闘う地区党建設の構想力の発展と一体である。機関紙拡大闘争は、地区党建設で勝負する。
 機関紙拡大闘争の壁を階級的に突破するために7〜8月総決起しよう。
〔前進経営局〕
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