安倍倒せ! 大学の戦争協力許すな! 全国学生は広島へ マルクス主義学生同盟中核派・広島大学支部

週刊『前進』06頁(2641号04面02)(2014/07/21)


安倍倒せ! 大学の戦争協力許すな! 全国学生は広島へ
 マルクス主義学生同盟中核派・広島大学支部


 安倍政権による集団的自衛権の行使を容認する7・1閣議決定という歴史的な反革命を受け、来る8・6広島―8・9長崎闘争が決定的となった。「平和」や「自衛」をかたって侵略戦争に手を染める安倍を許すことは断じてできない。全国学友は広島現地に結集して安倍に怒りをたたきつけ、8月の激闘から9月全学連大会へ攻め上ろう。

安倍を招いた広島市を追及

 7月9日、6月の全学選挙で信任された広島大学学生自治会執行部(百武拓委員長)は広島市役所を訪問し、松井一実市長あてに申し入れを行った。要求項目は「①被爆地として『原子力の平和利用』(=原発)に反対すること」「②安倍首相の来賓要請を撤回すること」の2点だ。
 対応した秘書課長は、「すでに首相に来賓要請しており、撤回する意思はない」と言い放った。「その目的は?」と問えば、「ヒロシマの痛みに触れて首相に改心してもらう」ためであるというのだ。ふざけるな! 7・1閣議決定で自衛隊による全世界への無制限の武力行使を決断した安倍と仲良く同席して「平和を願う」などという茶番があるか!
 広島市は去年も式典に安倍を呼んだ。「ではその結果安倍は改心したのか?」と質問すると沈黙し、何も答えられない。このような「セレモニー」を何万回繰り返したところで現実は何も変えられない。
 すでに労働者・学生は安倍の戦争政治に怒りを爆発させ行動に立ち上がり始めている。安倍の式典参加は労働者・学生の怒りの決起をますます促進するものとなるのだ。
 私たち広大生は、すべての青年・学生のみなさんに呼びかける。「8月6日、『安倍首相のペテン的平和宣言など絶対に許さない!』という声をともに上げよう」と。
 7・1閣議決定という歴史的暴挙は絶対に許せない。焼身抗議の怒り、首相官邸前で爆発した怒りをわがものにし、広島から7・1閣議決定絶対反対の怒りを爆発させよう。それだけではない。武器輸出三原則を破棄し、武器輸出を日本の「成長戦略」に位置づけ、ODA(政府開発援助)大綱見直しで「外国軍への支援」を解禁するなど、憲法破壊=戦争国家への転換が、まさに「1%」の支配階級=大ブルジョアジーのためだけに強行されている。

大学の戦争動員を許さない

 この情勢は大学と無縁ではない。5・21付産経新聞が、広大准教授の行った「従軍慰安婦」に関する授業をやり玉にあげ、それを使って極右議員が文科省に迫り「大学に必要な助言を行う」などと答弁させた。
 さらに7・6付産経新聞では、自衛隊のC2輸送機に関して、東大が防衛省からの軍事研究(戦争協力)を拒否したことを批判するなど、「大学自治」「学問の自由」を攻撃し、大学を戦争体制に動員することに躍起になっている。
 実際、すでに広大経営協議会には三菱重工元会長(現相談役、日本経団連防衛生産委員会元会長、東大経営協議会委員も兼任)の佃和夫が入っている。武器輸出解禁を弾みにして軍事研究などを迫ってくるのは明らかだ。
 戦争は学生・青年の未来の問題だ。私たちは帝国主義侵略戦争のために命を捨てることを拒否する。反戦反核の地=ヒロシマで学生・青年は安倍政権を倒す闘いの先頭に立とう!

労働者と共に闘う自治会へ

 7・1閣議決定は、戦後体制を右から突き崩す大反革命だ。しかし解釈改憲しかできないところに破綻が現れている。
 内閣支持率が急落する中、菅義偉官房長官が「安全保障」関連法案の今秋臨時国会での審議を早々と断念したことに安倍政権の危機の深さは示されている。7月13日の滋賀県知事選では自公推薦候補が敗北した。来る福島・沖縄県知事選にも勝算のないまま突っ込まざるをえない。安倍は青年・学生の決起と革命に恐怖しているのだ。
 この「戦争か革命か」の情勢を闘う労働者階級とともに迎え撃つために昨年来、広島大学に学生自治会を復権して闘ってきた。今こそ命脈の尽きたブルジョア支配を打倒し、労働者階級が生産と社会の全責任をとるために闘おう。
 広大自治会は、14年6月の全学選挙で1年生を含む闘う新執行部を樹立し、避難・保養・医療を中心とする福島連帯の具体的実践を強化してきた。さらに、サークル自治会=文化サークル団体連合からも活動家をつくり出し、当局の自治破壊と闘う団結体として学生自治会を強化してきた。
 キャンパスでの「教育の民営化」との闘いで、安倍の排外主義や戦争国家化に怒る留学生との団結を強化してきた。地域で闘う労働者・労働組合との共闘関係も強化してきた。こうした闘いの前進に対し、国家権力・広大当局は親をも使った卑劣な反動を1年生に対してしかけている。絶対に許せない!
 しかし、団結破壊に対しては団結の強化・拡大で反撃してきた。法大文化連盟・武田雄飛丸委員長への起訴攻撃や反レイシズムデモでの学生弾圧(7月6日、早稲田)など、「戦時型治安弾圧」をぶっ飛ばし、学生運動を大発展させよう。

国際連帯で戦争止めよう

 8・6ヒロシマ闘争は、労働組合・学生自治会の拠点建設の闘いが、新自由主義と闘う韓国の仲間との国際連帯闘争となって発展し始めた。8・5―6闘争には、韓国で内部被曝問題に取り組む第一人者といわれる医師と、非正規職撤廃闘争を闘う民主労総が参加する。新自由主義に怒る労働者は国境を越えてひとつだ。
 全国学生は14年前半、法大―沖縄―福島―全国で闘いを前進させ、学生自治会運動のさらなる拡大の展望を切り開いた。この地平の上に、安倍戦争政権への怒りも新たに8・6ヒロシマ闘争と安倍打倒の8・17日比谷公会堂大集会に結集しよう! 8月13日の法大・武田雄飛丸君「暴行」デッチあげ弾圧裁判の第1回公判傍聴に駆けつけよう。9月全学連大会への大結集で、14年後半〜2015年の学生運動の大爆発をかちとろう。
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