9・3~4全学連大会の大成功へ 集団的自衛権の行使に突き進む 安倍打倒へ強固な学生運動を! 革共同中央学生組織委員会

週刊『前進』10頁(2643号05面01)(2014/08/04)


9・3~4全学連大会の大成功へ
 集団的自衛権の行使に突き進む
 安倍打倒へ強固な学生運動を!
 革共同中央学生組織委員会


 全学連第75回定期大会まで1カ月を切った。安倍政権の7・1集団的自衛権行使の閣議決定と対決してかちとられる今次大会を、反戦闘争の巨大なうねりをつくる出発点とし、300万学生の怒りと結びつく全学連運動をつくろう。全学連大会招請状の「安倍たおそう! 学生自治会をつくろう! 法大・武田君を取り戻そう!」の3本のスローガンで全国学生を獲得しよう。集団的自衛権行使のみならず、沖縄・辺野古新基地建設に突き進み、パレスチナ・ガザ侵略にくみする安倍政権の打倒へ、すべての怒りを絞り上げよう。8・6ヒロシマ闘争と8・17集会から全学連大会へ攻め上ろう。

「戦争か革命か」かけた闘い

 7・1閣議決定は「11年3・11」による階級意識の大流動を超えて、青年・学生に広く深い意識変革を生み出している。自国帝国主義の本格的・全面的侵略戦争への突入という歴史的分岐点を前に、未来を担う青年・学生は激しく怒り、活性化している。この事実こそ、今次大会への大結集を実現できると主張する根拠だ。大衆的怒りと結合し、大衆的団結体として組織し抜くことに、プロレタリア革命を目指す革命党の最大の任務がある。その核心は、「戦争のできる国家」を目指す攻撃に対し、大学資本・国家権力と絶対反対・非妥協で闘い階級的団結をつくることにある。
 7・1から日本階級闘争が戦争と革命をめぐる嵐の時代に入ったことを、支配階級自身が最も強く自覚し恐怖している。安倍政権は6・30―7・1の首相官邸前の決起が革命的共産主義運動および全学連運動と結合することにおびえ、学生運動・法大闘争を圧殺しようとしている。激突は始まっている。
 6月3日には法政大学文化連盟委員長・武田雄飛丸君が「暴行」容疑をデッチあげられ起訴された。同4日には、沖縄大学で今年学生自治会を再建した赤嶺知晃委員長に、沖大当局が訓告処分を下した。さらに7月6日、早稲田での在特会の排外主義デモに抗議した学生A君が「傷害」容疑をデッチあげられ逮捕された(完全黙秘を貫き25日に奪還)。そして8・6ヒロシマ闘争をたたきつぶすため、広島大学学生自治会のもとで闘う新入生に、広大当局・広島県警公安が家族を巻き込んで常軌を逸した反動オルグを激化させている。
 いずれの弾圧・反動も当該学友の感動的決起ではね返しているが、これは、「7・1への怒り」を革命へと発展させるのか、それを未然に圧殺するのかをめぐり、国家権力=安倍政権と全国学生運動が真っ向から激突しているということだ。
 同時にこれは、今年前半の全国学生運動の勝利の地平を確信させる。この弾圧・反動をすべて粉砕する中に革命の萌芽(ほうが)がある。全国学生がキャンパス・街頭で「武田君、赤嶺君のように闘う」ことで大会大結集は実現される。武田君や赤嶺君、A君や広大新入生に続く「次なる闘う人格」を生み出すことで階級闘争は発展する。
 広範な階級的怒りは漫然と拡大するのではない。資本と非和解で闘う一人の存在、一人の生き方が数万数十万の学生の意識を大きく揺さぶる。もはやブルジョア支配階級は青年・学生に明るい未来も展望も提起できず、ただ弾圧・分断・搾取するしかない。しかし青年・学生は人間としてそうした奴隷的あり方を拒否し、心から団結と誇りを求める。
 一人の革命的人格の獲得をめぐり、資本・権力・スターリン主義・体制内潮流と、大会結集を焦点に激烈な党派闘争を闘おう。「7・1情勢」は全勢力をふるいにかけ、党派地図は一変する。法大・田中優子総長や沖大・仲地博学長を典型として、口先で「戦争反対」を言おうがキャンパスで学生の主体性を押しつぶすやからは、「安倍政権の応援団」としての馬脚を現す。
 団結にのみ依拠した学生自治会建設を全国で推し進め、全学連の旗のもとに強固な学生運動の隊列をつくり出そう。

自治会建設し戦争とめよう

 学生自治会建設の力で戦争は阻止できる。「11年3・11」を受けて法大―東北大―京大―広大―沖大と積み上げてきた闘いの全蓄積で、戦争か革命かの時代に、自治会建設による300万学生の獲得へ踏み出そう。
 全学連運動が反戦闘争に全力で決起し、帝国主義打倒へ闘う意義をはっきりさせ、大会への結集をつくり出そう。06年3・14以降の法大闘争8年半、11年3・11以降の反原発闘争と自治会建設運動を、「戦争阻止! 安倍打倒!」の巨万学生の政治闘争=権力闘争へ発展させよう。支配階級が戦争へ突き進む中で、新自由主義大学と闘う自治会建設闘争は、レーニンの訴えた「帝国主義戦争を内乱へ」の闘い、革命情勢を真の革命へ転化する闘いだ。その激突の中で、人生をかけた強烈な革命主体が続々と生み出されている。
 日帝の再びの侵略戦争突入という歴史的事態は「大学の戦争協力(軍事研究)」という大テーマを再びみたび突き出す。自らのキャンパスで新自由主義大学の強権的学生支配と真っ向から激突することであり、「戦争問題=弾圧問題」だ。学生弾圧をぶち破り、「大学を戦争阻止・日帝打倒の砦(とりで)に」することが戦争をとめる道だ。
 「7・1情勢」との対決は、あいまいさのないイデオロギー闘争だ。安倍政権やマスコミの振りまく「国家存立の危機」「自衛戦争」という偽りの宣伝に対し、ブルジョアジーの支配の危機であり、大恐慌と争闘戦で脱落状態の日帝の危機であり、1%のための戦争だと暴ききろう。「いかに戦争をとめるのか」という問いに対し、自治会のもとに団結した学生の決起こそ新自由主義大学の戦争協力をうち砕き、安倍政権の存立をグラグラに揺さぶるのだと明らかにしよう。法大闘争8年半の激闘、全国での自治会建設闘争の発展に、戦争をとめる力があるということだ。

大学の戦争協力繰り返させない

 大学の戦争協力拒否の闘いとは、階級闘争史の総括でもある。1943年、20歳以上の文科系学生は徴兵猶予措置が撤廃され、10月21日に東京・明治神宮外苑で文部省主催の「出陣学徒壮行会」が、東條英機首相出席のもと7万人の学生を観衆に動員して行われた。学徒動員兵の総数は約13万人に及んだと推定されているが、死者数の統計すら残されていない。
 法大からは約870人が学徒動員されたと言われている。法大では1930年に哲学科教授・三木清が治安維持法違反で逮捕・解職され、37年には荒木貞夫陸軍大将が予科で修身講義を開始、38年には軍事教練が必修科目となって、極右・大川周明が部長の「大陸部」が新設された。39年には「人民戦線事件」に連座して美濃部亮吉教授ら4人が解職され、43年3月には極右国粋主義者の竹内賀久治が第5代総長に就任した。同年5月には戦争批判を続けてきた『法政大学新聞』が終刊させられた。
 「大学の戦争協力」は過去のことではない。われわれは21世紀の現代の「7・1情勢」のもとで、この歴史をどう総括しのりこえるべきか。
 戦前の日帝は「革命の現実性」ゆえに学生運動を徹底的に破壊し、最後は戦地に送り込んだ。逆に、侵略戦争にのめり込む日帝を、労働者階級とともに全国学生が革命で打倒する展望は大いにあったということだ。1917年ロシア革命を受けての高揚、29年世界大恐慌と30年代革命情勢下での労働者・学生の闘いは、確実に日帝を追い詰めていた。問題はただ一点、当時の労働運動と学生運動に専一的に影響力を持っていた日本共産党スターリン主義の路線的・運動的・組織的な敗北(=裏切り)だった。
 それをのりこえる道は、「7・1情勢」下で全国で学生自治会をつくり、そのど真ん中に反帝・反スターリン主義の革命的労働者党を建設することだ。21世紀の日本階級闘争には、動労千葉労働運動があり、11月労働者集会がある。全学連と法大闘争が意気軒高と存在している。だから絶対に勝利できる。

法大・武田君釈放かちとれ

 全学連大会を歴史的大会として押し上げるもうひとつの要素が、文化連盟・武田君の大奪還闘争だ。7月29日付で「『法政大学5・13弾圧』に抗議し、武田雄飛丸君の即時釈放を求めます」というアピールが、文化連盟を筆頭に法大生、首都圏新入生、全国の自治会委員長、全学連執行部、家族、弁護士の画期的陣形で発せられている。8月13日には第1回公判が開かれる。
 法大闘争が今年4月から、田中新総長の「リベラル」言説とは裏腹の新自由主義者=戦争推進者の本質を暴き出してきたことは、価値創造的な闘いだ。こうしたエセ「文化人」どもこそ、労働者・学生の主体性を否定し、戦争への道を掃き清めてきた。4・25法大解放集会の高揚に震え上がり、武田君への弾圧を警視庁公安部に懇願したことに、田中が呼びかけ人である「戦争をさせない1000人委員会」を始め体制内勢力の「戦争反対」運動の本質がある。
 法大前総長・増田壽男は昨年12月16日に大学ホームページに「平和への誓い」なる駄文を発表し、「二度と過ちをくり返さない」「若者に過酷な道を歩ませた責任の重みを忘れることなく、この悲劇をもたらしたものをしっかりと見つめる」とほざき、「過去に多くの学生たちの青春を奪い、尊い犠牲を強いた当事者としての責任」を果たすためにも、「自立的で人間力豊かなリーダーの育成」を推し進めると宣言している。これこそ戦争の責任を取らない、戦争を総括しない支配階級の思想だ! 126人の逮捕―34人の起訴―13人の処分を強行し、今なお武田君を獄につなぐ。こうしたペテン師こそが戦争を繰り返すのだ!
 「7・1情勢」下で法大闘争の意義はますます高まっている。武田君奪還運動を大胆に持ち込み、首都圏学生運動の政治地図を塗り替え、大会大結集をかちとろう。法大闘争を軸にした首都圏学生運動の爆発は、全学連運動の本格的復権の号砲となる。

300万学生の先頭に立とう!

 全学連運動は、戦後一貫して日本階級闘争の起爆剤、牽引(けんいん)車だった。その戦闘的伝統を継承し、全国で全面的な自治会建設闘争にうって出よう。学生自治会こそ、「戦争か革命か」の時代に全学的決起を実現する唯一無二の組織形態だ。
 かつて1948年の全学連結成期に、東大戦没学徒遺稿集『はるかなる山河に』(47年)と全国戦没学徒遺稿集『きけわだつみの声』(49年)が「二度と戦争を繰り返さない」広範な意識形成に重要な役割を果たした。1966年の全学連再建時には、当時行われていたベトナム侵略戦争と日米安保への怒りが決定的契機となった。戦争への怒りは学生運動復権の最大の契機だ。「7・1閣議決定」を粉砕する闘いの中でこそ、全学連は自らを歴史変革の主体として登場させる。

世界革命へ闘う労働者党建設を

 そのためにも、日本学生運動の政治的・路線的・運動的統一を意識的に推し進める革命党が絶対に必要だ。「7・1反革命」への怒りをプロレタリア革命へ転化させるテコとなるのは、青年労働者・学生に根ざした革命党の存在だ。主体のあくなき強化と練磨が大衆運動の発展を切り開く。大会大結集へ、中央学生組織委員会と全学連中央執行委員会は自らを飛躍させ変革しよう。「無数の組織者」をつくり出そう。
 安倍への怒りは満ちている。残る1カ月、全国学友は最も激しく闘い、最も自己解放性をみなぎらせて駆け抜けよう!

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全学連第75回定期全国大会
 9月3日(水)〜4日(木)東京都内
 ※参加費1000円(会場代、資料代など)
 宿泊費は除く

法大武田君弾圧裁判 第1回公判
 8月13日(水)午後1時30分 東京地裁
 (傍聴券配布のため30分前に裁判所脇に集合)

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