再稼働、輸出策動に怒り 7・25反原発首相官邸前・国会前行動 インド男性〝日印協定阻止を〟

週刊『前進』10頁(2643号05面02)(2014/08/04)


再稼働、輸出策動に怒り
 7・25反原発首相官邸前・国会前行動
 インド男性〝日印協定阻止を〟

(写真 暑さをものともせず、官邸に向かって安倍の川内原発再稼働策動を徹底弾劾【7月25日】)

 7月25日、首相官邸前、国会前で金曜行動が行われた。午後6時、官邸前でコールが始まった。「川内(せんだい)原発再稼働反対!」「すべての原発再稼働反対!」「原発やめろ!」「輸出もするな!」。官邸に向けて叫び続けた。
 安倍と原子力規制委員会の川内原発再稼働策動に労働者民衆の怒りは一層高まっている。新聞の世論調査でも原発への不安と危機感、再稼働への憤激は3・11直後よりも増大している。
 官邸前でスピーチが始まった。若い男性は「安倍首相! 7月18日に九州電力の会長たちと会食したらしいですね。その時に川内原発の再稼働を『なんとかする』と言ったそうですね! 福島の人たちは困っているんだ。今も13万人が避難したままだ。凍土壁が凍らない、汚染水もジャジャ漏れだ。それなのに川内原発の再稼働なんて許せない!」と弾劾した。
 国会前でも多くの人が発言した。福島県いわき市の男性は「みなさん、原発事故が起こったら逃げられません。なぜなら事故が起こった時に政府は情報をくれません。福島原発事故でも政府はSPEEDI(スピーディ)の情報をくれませんでした。まともな情報、信じられる情報がなかったら逃げられない。私たちが今、信じられるのは唯一、『日本の政府は信じられない』ということだけです。信じられない人に危ないものを任せて、安心して生きていけません」と叫んだ。
 大きな拍手の中、インドのムンバイから来た男性が登壇し、「2017年に稼働予定のジャイタプール原発に反対しています。建設しているのはフランスのアレバ社です。日本の三菱が原子炉の重要なパーツを作っていると聞きました。日本とインドの原子力協定が結ばれてしまうと、この原発を建てるのに必要な条件が全部そろってしまいます。これが建てられるとインドの人たちに多大な被害を与えることになります。みなさんの力で協定が結ばれないようにして下さい!」と訴えた。
(H)
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