法大武田君弾圧裁判 〝弾圧は粉砕された〟 武田君、感動的な意見陳述

週刊『前進』06頁(2645号05面02)(2014/08/25)


法大武田君弾圧裁判
 〝弾圧は粉砕された〟
 武田君、感動的な意見陳述

(写真 開廷を控え裁判所前に全国の学生が陣取り「武田君奪還!」のシュプレヒコール【8月13日】)


 8月13日、法大文化連盟委員長・武田雄飛丸君の「暴行」デッチあげ弾圧裁判第1回公判が東京地裁刑事第10部(田邊三保子裁判長)で開かれました。
 本裁判は、安倍政権の改憲・戦争攻撃と対決し、キャンパスから戦争阻止・学生自治会再建をかちとる闘いの一環です。開廷を前に、首都圏をはじめ東北、京都、沖縄など全国から結集した学友が裁判所前に陣取り、「武田君奪還!」の力強いシュプレヒコールを上げました。そして、35席の法廷に127人もの傍聴希望者が集合する大注目の裁判になりました。
 追いつめられた法大当局は、お抱え弁護士の芝昭彦(元汚職警官)を傍聴に入れるために大量のアルバイトを動員しました。過労死裁判で遺族の傍聴を妨害したワタミと同じ卑劣なやり口です。
 午後1時半に開廷。武田君は傍聴人の万雷の拍手に迎えられ、元気に出廷しました。人定質問、検事によるデッチあげ起訴状朗読に続き、弁護団が徹底的に求釈明を行い、逮捕・弾圧の違法性、不当性を浮き彫りにしました。しかし、検事はこの追及にまったく答えず、田邊裁判長は「検事による釈明は十分」と助け舟を出して裁判を進める許しがたい対応に終始しました。酒田芳人弁護士が、「本件は不当な政治弾圧である。ただちに公訴棄却せよ」と申し立てました。
 いよいよ武田君本人の意見陳述です。武田君は、体制的危機にのたうつ安倍政権の改憲・戦争攻撃を徹底弾劾し、「〝戦争か革命か〟が問われる時代に突入した」と高らかに宣言しました。そして田中優子法大総長に代表される、リベラルを標榜(ひょうぼう)しつつキャンパスで新自由主義を推進するペテン師どもが安倍政権を「左」から支えていることを指摘し、この弾圧はその証左だと喝破しました。さらに、法大闘争が4・25法大集会を頂点に新たな世代を獲得し大前進していることに不動の確信を持ち、「弾圧は本質的に粉砕されている」と明言しました。
 堂々たる意見陳述をやりきった武田君に、傍聴席からの拍手が鳴りやみません。田邊裁判長はたまらず傍聴人に退廷命令を下しましたが、弾圧をはね返し、藤田城治弁護士と石田亮弁護士が8年半の法大闘争の正義性を明らかにする意見を述べました。
 閉廷後、弁護団はただちに保釈請求を提出しました。
 弁護士会館で行われた総括集会では、鈴木達夫弁護団長が「安倍反動の一角である寺田最高裁体制と対決し、裁判員裁判や公判前整理手続き、証拠開示制限など被告人の防御権を踏みにじる刑事司法制度改悪を真正面から粉砕する裁判として、徹底的に闘う」と力強く決意を述べました。
 この13日の初公判の攻防の上に15日、武田君の保釈・奪還をかちとりました! この勝利に続き9月全学連大会に大結集を! 法大―全国大学の現場から徹底的に闘いを巻き起こそう! 安倍政権と田中総長打倒へ! 9月10日の武田君弾圧裁判第2回公判へ攻め上ろう!
(首都圏学生・Y)

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法大武田君弾圧裁判

第2回公判
9月10日(水)午後1時30分 東京地裁
(傍聴券配布のため30分前に裁判所脇に集合)

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