9・11郡山に駆けつけよう 国労八王子支部豊田運輸区分会・中村幸夫さんが訴え

週刊『前進』08頁(2646号03面01)(2014/09/01)


9・11郡山に駆けつけよう
 国労八王子支部豊田運輸区分会・中村幸夫さんが訴え

(写真 郡山工場の10・1外注化阻止の横断幕を広げ、8・6ヒロシマ大行動に参加した人びとが意気揚々と広島市内をデモ行進した)


 国労八王子支部豊田運輸区分会の中村幸夫さんが現場の仲間に9・11郡山への決起を呼びかけたビラを転載します。中村さんはかつて4党合意が強行されようとした2000年7・1国労大会に抗議して不当逮捕され、それを口実に乗務を降ろされ草むしりなどを強制されました。中村さんは直ちに労働委員会・裁判闘争に決起し、09年3月乗務復帰・完全勝利をかちとりました。国労がまったく闘わない中で、闘えば勝てることを示した貴重な経験の持ち主です。(編集局)

 国労組合員のみなさん。JRのすべての労働者のみなさん。私もエルダー社員として、出向先の茅ケ崎ラスカで、低賃金・労働強化を強いられていますが、国労組合員の誇りをもって分断に負けず闘いぬいています。
 いま現場では、怒りが渦巻いています。JRは「会社の発展」といい、外注化や労働強化を押しつけていますが、国労本部は「闘っても無駄」とJRの言いなりになっています。
 しかし、国労の中から大きな火の手が上がろうとしています。国労郡山工場支部の闘いです。郡山工場支部のビラを見てください。10月1日に実施されようとしている外注化への戦闘宣言です。「私たちはあきらめない。不利なことばかりが目につくけれど、私たちは前を向いて歩く。今こそ示そう私たちの明確な意志を」(集会宣言)と訴えています。これは、「私は国労だ。資本と闘う」と思い続けてきた仲間の共通の気持ちだと思います。「JRの安全破壊を許さない!」と思い切って声を上げよう。9月11日、郡山に駆けつけよう。
■震災・原発爆発、外注化と闘ってきた郡山工場支部
 福島県民は、3年前の大震災、原発爆発という人類史上最悪の災害、事故と闘ってきました。JRは昨年夏、郡山工場に被曝列車K544の検修を強要しました。この列車は放射能高濃度汚染地帯に放置されていた列車で、動労水戸が被曝労働拒否のストライキで検修を阻止してきました。郡工支部は、福島の地で「被曝労働拒否」を掲げて闘い、猛暑の中でも防護服を着て作業に当たりました。青年はこの業務に就かせないことをJRに認めさせました。
 この職場の団結を破壊するため、JRは機器着脱作業などを10月から外注化しようとしています。通常は10年の経験が必要な熟練作業を、わずか3カ月の見習いで子会社に丸投げしようというのです。誰が見ても、やれることではありません。デタラメにもほどがあります。そして事故・故障が起きれば、現場労働者の責任にします。工場の労働者は、だれ一人として、こんな外注化に賛成していません。
■9月11日、郡山工場に駆けつけよう
 国労郡山工場支部の仲間たちは、ついに決断しました。こんな安全破壊の外注化は断じて認められない。支部の総力をあげて外注化を阻止するぞ!と。そして強制出向の内示が出る前の9月11日に、工場を包囲する大行動をたたきつけようと、全国の闘う仲間に結集を呼びかけています。
 7月31日〜8月1日の国労大会では、単一体としての国労を解体して連合に合流し、国労の名称も変える方針を出しました。安倍の戦争強行を尻押しする方針で断じて認めがたいものです。
 国労郡山工場支部の仲間は「10・1外注化阻止決戦が爆発すれば全国の国労に波及し、国労が変わる。郡山工場の組合員の苦悩は、JRの労働者すべての苦悩だ。郡山工場支部が突き抜けたら全体が突き抜ける」と決意を述べ、「ストライキを認めろ」と国労本部に要求しています。
 郡山工場支部の決起を断固支持し、9月11日、郡山工場に駆けつけよう!

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国労組合員資格訴訟(判決)
 9月3日(水)午後1時10分東京地裁527号法廷

判決報告・国鉄闘争総決起集会
 午後6時30分 文京区民センター
 主催 共に闘う国労の会

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