外注化阻止!9・11郡山に結集を 権力・JR資本・国労執行部の大反動うち破り歴史的闘争に

週刊『前進』06頁(2647号02面01)(2014/09/08)


外注化阻止!9・11郡山に結集を
 権力・JR資本・国労執行部の大反動うち破り歴史的闘争に


 全国の闘う仲間の皆さん、『前進』読者の皆さん。7・1情勢のすさまじい進行下、10・1郡工外注化絶対阻止、9・11郡山工場包囲大闘争は真の勝利に向かって決定的飛躍の時を迎えました。今こそ全国の階級的労働運動派、動労千葉、動労水戸、動労総連合と東京を始めとした全国の国労共闘、4大産別、全産別の闘う仲間の総力を結集し、資本・権力、体制内勢力が一体となった全反動をぶち破り、職場と地域から9・11郡山へ大結集することを訴えます。

闘争圧殺策動踏みしだいて

 今や「JRの安全破壊を許さない! JR郡山総合車両センターの外注化阻止!9・11集会」は、JR資本・権力の必死の圧殺策動を粉砕する歴史的大闘争として闘いぬかれようとしている。
 それは国労郡山工場支部の団結と職場での徹底討議の地平を守りぬき、それをとことん発展させ、国鉄労働運動のこれまでの地平と、戦後日本階級闘争の構図を根本から塗り替える闘いだ。また、2010年4・9反革命以来の全反動をぶち破り、自己解放的な決起をあらゆる職場・組合からつくり出す闘いだ。
 それは、民営化・外注化・非正規職化に新自由主義の延命のすべてを託さざるをえないところに追いつめられた日帝権力、新自由主義ブルジョアジー、その基軸資本としてのJRを根底から撃ち、資本に群がるすべてのやから、体制内勢力の醜悪な姿をも満天下に暴き出すものとして激しく粘り強く進行している。
 同時にそれは2011年3・11福島の怒りのすべてを体現し、2012年3・11開成山球場の闘いを受け継ぎ発展させるものとして不屈の前進を切り開こうとしている。9・11をめぐる階級対決の全構図の中に、新自由主義との闘いのすべてが凝縮されている。
 だからここで絶対に勝ちぬき、一切の反動、制動をぶち破って階級的労働運動の一大発展の時代をわれとわが手で切り開く時が来た。郡工のすべての仲間の皆さん、9・11デモの大成功へ、ともに進もう。

エリアと地本が中止の通告

 国労郡山工場支部はこれまで分割・民営化と真正面から闘いぬき、度重なる外注化、強制出向に対して支部の団結の強化をかけて懸命に闘いぬいてきた。この郡工支部の10・1外注化絶対阻止の闘いへの援助や指導も、ともに反撃に立つ準備も完全に放棄してきた国労東日本エリア本部、仙台地本の体制内指導部どもは、上部機関の「権威」をかさに突如「9・11をやめろ」と中止を一方的に通告してきた。
 その理由は、この集会に外注化・非正規職化絶対反対、被曝労働強制反対を闘い、JR資本をとことん追いつめてきた動労千葉、動労水戸を先頭とする全国の闘う仲間が、まさに「9・11、わが闘い」として総力結集しようとしているからだというのだ。
 郡工支部は10・1外注化絶対阻止へ真剣な支部討議、門前集会、公開学習会、全組合員の職場小集会を積み重ね、「集会をやるなら事前通知の発令前に」と9・11集会開催を全組合員一致のもとに決定した。さらに、9・11の集会と行動だけでは資本の意図を打ち砕くことはできないと、貨物分会の仲間の怒りにも応えてストライキを本部に要請することを決定した。これに対し地本は、ストライキ要請を拒絶しただけではなく、外注化阻止の9・11包囲デモを禁圧してきた。
 今回の事態は、まさに資本の手先に転落した本部、エリア、地本による支部の団結破壊の攻撃以外の何ものでもない。こんな闘争破壊を許さず、今こそ工場全体の仲間の総団結をかちとろう。
 10・1外注化に向け、JR資本は職場の反対の声を踏みにじり、9月17日に事前通知を強行しようとしている。7月から9月までのわずか3カ月の教育期間で、工場業務の心臓部をなす「機器着脱業務、主電動機大修工事の一部業務、車輪旋盤業務」を下請けのTKK(東北交通機械)に丸ごと外注化しようというのだ。
 国労郡山工場支部はもとより東労組の組合員、何より平成採の仲間とともに、9・11郡工包囲デモで決定的な一大反撃の闘いに立とう。

既成の全党派が劣化し崩壊

 なぜ国労本部、東日本エリア本部、仙台地本は、決戦のまっただ中で「9・11中止」の暴挙に打って出てきたのか。そこには国労第83回定期全国大会に鋭く現れた国労本部、JR内の既成の全党派の劣化と衰退、崩壊ともいうべき危機がある。それはまた、JR資本の劣化・崩壊ともいうべき深刻な危機、すなわち分割・民営化体制の総破綻の危機に根底から裏打ちされている。
 国労大会で国労本部は、国労の連合化(国労の名称変更を含め、全国単一体から企業別組合への転向・変質)をクーデター的に強行しようとした。大会議案になかった補強提案を急きょ行い、これを全面的に推進するための委員長・書記長・執行委人事にも手を染めた。名称変更のための「諮問委員会設置」は強行できなかったものの、本部執行部を構成する社会主義協会派や革同=日本共産党の屈服と協力を引き出して、JR資本に全面屈服し外注化・非正規職化を推進するための新執行体制をつくった。
 それは国労という名前も許さず国労を根絶する歴史的攻撃であり、安倍=葛西が仕掛けてきた国鉄決戦解体の攻撃だ。何よりそれは、動労千葉、動労水戸を先頭とする階級的労働運動全体を解体・絶滅することを通して、分割・民営化以来の階級関係に反動的決着をつけようとするものだ。
 この国労大会情勢は、JR総連傘下の東労組の大会や日本貨物鉄道労組の大会、そしてJR連合傘下の各単組の大会に共通する事態である。
 しかし、JR(国鉄)のすべての労働者は、職場から外注化絶対反対、被曝労働拒否を全力で闘い、組織を拡大して前進する動労千葉、動労水戸の闘いを固唾(かたず)を飲んで注目している。その闘いは外注化されたら終わりどころか、外注先の労働者との団結をかけた新たな闘いの地平を切り開いて力強く前進している。ここにすべての仲間の未来と展望がある。闘えば勝てるのだ。
 今回の事態の根底にあるのは敵の危機だ。絶対反対の闘いがグイグイと前進しているからだ。今こそ資本との闘いを恐怖する国労本部を打倒し、確信も固く闘おう。

9・11の爆発におびえるJR

 この闘いは、9・3国労組合員資格確認訴訟での超反動判決に示された安倍政権=国家権力の危機にかられた攻撃との真正面からの闘いだ。しかし、9・11デモが国労郡工支部と動労千葉、動労水戸を先頭とする全国の階級的労働運動派との団結を固め、外注化・非正規職化絶対反対の闘いが組合の枠を超えて爆発することに死ぬほど恐怖しているのは、彼ら自身だ。JR東日本仙台支社を始めとする全JR資本、何よりJR東海名誉会長の葛西敬之であり、JR東日本社長の冨田哲郎だ。
 冨田は7月30日に行われた社長インタビューで、「川崎駅構内の列車脱線事故を踏まえ、まずは安全・安定輸送の確立に全力を尽くし、『グループ経営構想Ⅴ』を強力に推進する」と発言した。どんなに事故が頻発しようと民営化・外注化・非正規職化の徹底推進こそが生き残りの道という宣言だ。その葛西・冨田や安倍にとって、9・11の爆発は絶対にあってはならないものなのだ。この敵の弱点を今こそ攻めよう。
 9・11の爆発で安倍・葛西・冨田もろとも既成の全体制内勢力の制動を打ち破り、国鉄労働運動の新たな時代を開こう。闘う郡工の旗を高く掲げ、9・11へ。
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