自治労別府大会 反対続出、本部揺るがす 民営化阻止訴え国鉄署名436筆

週刊『前進』06頁(2647号03面01)(2014/09/08)


自治労別府大会
 反対続出、本部揺るがす
 民営化阻止訴え国鉄署名436筆

(写真 大会参加者が列をなして国鉄署名の訴えに応じ『前進』を手に取った【8月28日 別府市】)


 8・28〜29自治労別府大会闘争は、階級的労働運動派が大会全体の主導権を握り、主流派として躍り出る決定的地平をかちとった。戦争と民営化に絶対反対で闘うのか否かをかけた7・1情勢下の産別大会闘争としての大勝利だ。国鉄決戦を押し立て2010年代中期階級決戦勝利へ、80万自治労総決起の突破口を開いた。労組拠点を強化・拡大し、11月労働者集会へ進撃しよう。
 地元九州を始め全国から結集した労組交流センター自治体労働者部会など39人の大部隊は、連日の雨をものともせず、別府市内の大会会場入り口2カ所に横断幕とのぼり旗を林立させて、宣伝戦をやりぬいた。まいたビラは5千枚。集まった国鉄解雇撤回署名は436筆、大会参加者4200人の1割を超えた。

戦争と民営化に絶対反対の熱気

 「戦争と民営化に絶対反対し、ストで闘う決戦方針を打ち立てよう」「戦争協力拒否! 本部『与党の一部との連携』方針許さず闘おう」「民営化・解雇の任用替え拒否、評価制度粉砕」「国鉄闘争進め、労働組合の力で安倍倒せ」と訴えるビラとアジテーションが響き渡る。橋下徹大阪市長を先端とする労組破壊、民営化・首切り攻撃と激突し打ち倒す闘いを繰り広げている大阪市職労働者や全国の保育労働者、現業労働者の演説は圧倒的な共感を呼んだ。現場労働者の力を結集し絶対反対で闘おうという訴えは、全国の自治労組合員の怒り、闘いの意思と結びつき、本部・体制内労組幹部を直撃した。
 「2017年にも財政破綻・自治体消滅」がキャンペーンされ、全面民営化・大量解雇攻撃にさらされている市職労の参加者たちが「動労千葉を知っている」と駆け寄ってきて署名してくれた。代議員・傍聴者も大多数が青年労働者だ。顔ぶれが一変している。みんな真剣なまなざしで訴えに応え、本気で闘おうとしている。各所で7・1情勢と自治体丸ごと民営化・外注化攻撃との闘いをめぐる熱い議論と交流がかちとられた。「資料を送ってほしい」「連絡を取りたい」という組合員が次々と出てきた。
 国鉄闘争は、戦争と民営化に絶対反対し安倍を倒す最先端・最基軸の闘いだ。全国の全職場で闘いぬき、この9〜10月、全国各地の国鉄集会を、国鉄闘争百万支援陣形を再生し、闘う労組・労組活動家が総結集する画期的な総決起集会としよう。

闘いか屈服か!本部追い詰める

 7・1情勢下で自治労本部は、「安倍の暴走と対抗するために」と称して、第2号議案で「中道リベラル」「与党の一部との連携」という許しがたい方針を打ち出した。それと一体で、「経営形態の変更を問わず」として民営化・外注化に協力し、公務員解雇・賃下げに直結する現業職任用替えと人事評価制度の推進を公然と表明した。
 戦争と民営化攻撃は一体不可分だ。「戦争か革命か」の情勢への突入の中で、「第2インターの崩壊」に比すべき自治労の変質と解体を許すのか。人事評価制度と民営化・現業職任用替えの攻撃に絶対反対で闘うのか否か。この二つが大会の最大の焦点となった。
 大会発言のほとんどが2号議案に対する反対意見となった。「7・1閣議決定を認めた連中のどこが『中道』で『リベラル』なのか」「闘いと団結の阻害要因にしかならない」
 同時に、人事院の「給与制度の総合的見直し」勧告と地公法改悪による人事評価制度導入や等級別基準職務表条例化に対する激しい怒りと、強固な闘争方針を求める意見が相次いだ。本部の「いい評価制度」を求める「4原則2要件」方針に批判が集中した。「人事評価制度が導入されているところで『4原則2要件が確立』しているところなんかない」「資本・当局と労働者は相いれない関係だ。団結破壊・解雇を狙う人事評価制度を認めて関与していくということは、組合が組合員を評価し分断していくということだ。人事評価制度導入阻止を」
 大会会場前の宣伝戦と議場内の闘いが、本部・体制内幹部を追い詰めていった。社民党幹部は、「修正案は出さず、本部方針に反対しない」とするタガをはめて、現場の怒りを抑えつけるために奔走した。現業評議会議長は「外で何か言っているのは無視する。現評としては『反対、反対』ではやっていけない。長期抵抗などで職場は守れない」などと、会場に広がる絶対反対の闘いの機運をかき消すことに躍起となった。議案採決では、反対票の多さを恐怖して2号議案の賛否を数えることなく「賛成多数」と一方的に宣言した。
 7・1閣議決定後の戦争・民営化攻撃との決戦情勢下で、対立点が隠しようもなく鮮明となった。腐りきった本部・体制内幹部を打倒し、80万自治労を現場組合員の手に取り戻そう。

決戦情勢主導し11月へ総進撃を

 国鉄署名の数の多さと自治労方針をめぐる激突は一対の事態だ。戦争か革命かの歴史選択が全労働者の問題となり、階級的労働運動の路線と国鉄決戦の基軸性がかつてなく明らかになっている。絶対反対派の断固たる登場と組織化が、全情勢を主導し決定づけるところまできている。労組権力奪取は目前に迫った。別府大会闘争の全体がそのことを示している。
 動労千葉派は勝利の確信をみなぎらせて闘い、全国の多くの自治労組合員と交流し団結を深めた。別府大会闘争の勝利をバネに、職場・単組で闘いぬこう。9・11郡山から各地区国鉄集会、そして11月集会大結集へ、階級的労働運動の壮大な進撃をかちとろう。

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