動労総連合を全国に アベノミクスは総破綻、戦争と改憲に進む安倍打倒しよう 9・28川内原発再稼働阻止闘争へ 星野ビデオ国賠訴訟に勝利 記事6面

週刊『前進』06頁(2648号01面01)(2014/09/15)


動労総連合を全国に
 アベノミクスは総破綻、戦争と改憲に進む安倍打倒しよう
 9・28川内原発再稼働阻止闘争へ
 星野ビデオ国賠訴訟に勝利 記事6面

(写真 10・1外注化阻止へ650人が郡山工場包囲デモ/先頭には国労郡工支部の橋本光一さんと動労総連合の青年が立った【9月11日 郡山市】)


 10・1外注化阻止と変質・裏切り・闘争圧殺の国労本部打倒をかけて闘いとられた9・11郡山闘争は、650人の大結集で歴史的な成功と勝利をおさめた。国鉄決戦の新たなページが完全に切り開かれた。9・11郡山の感動的で画期的な地平から、いよいよ9〜10月の全国各地31カ所の国鉄集会の組織化と成功に全力で取り組み、11・2労働者集会の万余の大結集・大高揚に向かって、真一文字に進撃しよう。11・2集会の勝利へ国鉄10万筆署名を前倒しで達成しよう。動労総連合をいよいよ全国に本格的につくり拡大しよう。青年を先頭に闘うJR労働者は動労千葉、動労水戸とともに闘い、動労総連合に結集し、勝利へともに進もう。

10・1外注化にJR労働者が怒りの反撃

 10・1外注化阻止に向けた9・11JR郡山工場包囲闘争の大爆発は、国鉄決戦と階級的労働運動の本格的歴史的展開の新たな時代の幕開けを告げた。その巨大な意義は何か。
 第一に、JR東日本と安倍・葛西が全力で強行しようとしている10・1外注化に、国鉄労働者を先頭に全国の職場・地域からの怒りの反撃をたたきつけたことだ。
 今回の外注化は工場業務の心臓部にあたる「機器着脱業務、主電動機大修工事の一部業務、車輪旋盤業務」を、TKK(東北交通機械)という下請け会社に丸投げ外注化する攻撃である。外注化は長年培ってきた当該労働者の仕事、技術、知識を奪い、誇りをズタズタにし、職場の人間関係を破壊する。会社が勝手にすべてを奪い、職場の支配権を労働者から奪う。こんなことがまかり通ったら、これまで営々と積み上げてきた技術と職場の協同作業(団結)は投げ捨てられ、職場の団結で可能だった列車の安全運行はとんでもない危機を迎える。
 列車の安全運行の要をなす検査・修繕業務が、わずか3カ月の教育期間で下請け・関連会社の労働者に丸投げされ、しかもそこで起きる事故の責任のすべては下請け労働者に転嫁される。これは今年2月、JR川崎駅構内で起きた京浜東北線の脱線転覆事故とまったく同じ構図だ。それがより激しく大規模な形で進行する。
 「会社の利潤のためには、労働者の団結を破壊する。そのためには不安全な状況をも積極的に利用して労働者の誇りを奪う。そのためなら列車が脱線転覆しても構わない、利潤のためならどんなことだってやる、これが資本主義の神髄」「JR東日本の外注化施策が向かう先は、JR北海道問題であり、JR西日本福知山線事故。これを断固阻止し、車両検修職場の労働者の誇りを取り戻す、これが10・1外注化阻止闘争に課せられた使命だ」(国労郡山工場支部・橋本光一さん)。
 これはひとり国労郡工支部の労働者の闘いにとどまらない。下請け・関連を含め650人の郡山工場全体の闘い、いや組合の枠を超えて、JRを始め全労働者、全労働組合の死活をかけた闘いだ。外注化阻止、非正規職撤廃は、国鉄分割・民営化と絶対反対で闘い、反合・運転保安闘争路線で団結と組織を強化し前進してきた動労千葉、動労水戸が懸命につくりあげた国鉄決戦の地平であり、すべての労働者がともに進むべき道である。

被曝労働拒否に連帯した郡工での決起

 第二に、9・11郡山闘争は、民営化・外注化・非正規職化阻止の闘いが、全JR(国鉄)の青年労働者の闘いとなり、そのかつてない自己解放的決起を解き放つ情勢を完全に切り開いた。
 そもそも今回、JR東日本が仙台支社をあげて10・1外注化を進めようとしているのは、昨年夏、動労水戸がストライキを断固打ち抜き、被曝労働を拒否した被曝列車K544の編成を、防護服着用で迎え撃ち、職場の運動の中で平成採用の青年の作業除外を闘いとったその職場だ。この間の闘いの中軸を担い、10・1外注化阻止に向けこの春―夏過程の闘いを先頭で組織し、支部討議、公開学習会、下請け労働者や青年労働者との交流を全力で推し進め、JR東と安倍・葛西をとことん追いつめてきた職場だ。
 その闘いの地平を鋭く示すものが6月30日の国労郡工支部の工場門前での決起集会だった。常磐線の竜田駅への延伸に反対し、5・10、30、31と連続してストライキで闘った動労水戸は、竜田延伸から1カ月目を期して、あくまで被曝労働反対、外注化阻止のストを打ち抜いた。この闘いに連帯しかちとられた工場門前集会は、「鉄道車両検修職場で働く労働者として、10・1外注化は絶対に阻止する」との宣言を発した。この呼びかけは、青年労働者を奮い立たせた。
 動労千葉はこの間の闘いにおいて、「おかしいことにはおかしい」と言い、「外注化を認めて職場を売り渡していいのか」と真剣な討議を重ね、職場の団結を維持し、発展させてきた。そしてこの闘いは5・2CTS(千葉鉄道サービス)でのストライキとして結実した。この動労千葉の勝利の教訓を今、郡工の労働者は全力で学び、自らの闘いとして貫こうとしている。

勝利へ動労千葉・動労水戸とともに

 第三に、9・11郡山闘争が切り開いた最も重要な意義は、集団的自衛権行使容認の7・1情勢に先の国労大会ですべての体制内勢力が全面屈服し、資本・権力の意を受けた体制内派とのすさまじい党派闘争が激化している中で、ついに階級的に闘う本物の主流派が、動労千葉、動労水戸とともに闘う勢力として力強く登場し始めたことだ。
 7・1情勢下の国労大会の惨状、国労エリア本部と仙台地本が9・11郡山闘争の圧殺・破壊をたくらんだ大反動、そして9・3国労組合員資格確認訴訟での東京地裁の超反動判決は、「4・9反革命」体制の根幹が、今や一挙に破産・崩壊し始めたことを示している。
 職場の怒りに背を向け、「外注化・非正規職化と闘わない」と資本・権力に新たに宣誓した国労の体制内指導部。「国労は企業内組合、企業在籍が組合員資格の前提」と、地裁判決のお先棒を担いだかつての総評弁護団=労働弁護団の中軸たち。体制内勢力を代表するこうした連中は、労働者の闘いとはまったく無縁な資本家の最悪の「労働代官」でしかないことが暴かれている。
 これらの反動のすべてを引き受け全力で立ち向かった郡工支部の橋本光一さんを先頭に、9・11闘争は力ある闘いとして打ち抜かれた。
 動労千葉、動労水戸と国労郡工支部との合流をおそれて、国労本部ら体制内勢力は9・11闘争の圧殺をもくろんだ。だが、動労総連合の青年労働者は、9・11朝に郡山総合車両センター門前で、昼には郡山駅前でこの日の闘いへの結集を訴えた。橋本さんとともにこの日の闘いを牽引(けんいん)したのは動労総連合の青年だった。外注化阻止へ組合の枠を超えて立ち上がった青年の決起にこそ階級的労働運動再生の展望がある。
 青年を先頭に、今こそ闘うJR労働者は全国で動労総連合に結集して闘いぬこう。戦争・民営化と闘い、外注化・非正規職化阻止へ総決起しよう。すべての職場・産別で反合・運転保安闘争路線を実践し、国鉄決戦を圧倒的な基軸に階級的労働運動と国際連帯の発展を闘いとろう。

福島と沖縄の怒りを11・2へ結集しよう

 9・11郡山闘争の画期的勝利の地平を、直ちに10万筆署名推進と全国各地区国鉄集会の成功へ発展させ、11・2へと攻め上ろう。
 アベノミクスは無残な破産・崩壊の姿をあらわにしている。極右勢力でさらに固めた第2次安倍改造内閣は、凶暴だが危機的であり脆弱(ぜいじゃく)な体制だ。戦争と改憲、原発再稼働、消費税10%化、残業代ゼロや解雇自由の階級戦争へと絶望的にのめり込む安倍を、国鉄決戦と階級的労働運動、国際連帯の発展で打倒しよう。
 9・23反原発闘争、9・28川内原発再稼働阻止闘争に決起しよう。三里塚、沖縄、法政大―全国大学、全戦線などすべての闘いを11・2の大爆発から逆規定し闘おう。福島と沖縄の怒りをすべて11・2に結集しよう。
 11・2労働者集会と2010年代中期階級決戦へ、機関紙『前進』と『現代革命への挑戦(革共同50年史)』を武器に闘いぬこう。

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