敵は安倍・葛西と国労本部 青年を先頭にJR体制打倒の大決戦へ 外注化を絶対阻止する 9・11集会の主な発言

週刊『前進』06頁(2649号02面01)(2014/09/22)


敵は安倍・葛西と国労本部 青年を先頭にJR体制打倒の大決戦へ
 外注化を絶対阻止する
 9・11集会の主な発言

(写真 外注化阻止へ650人の熱気/集会の最後に団結ガンバローのこぶし【9月11日 郡山市】)

 9・11郡山闘争は650人の結集で打ちぬかれ、JR東日本がたくらむ10・1外注化に対し根底的な反撃がたたきつけられた。郡山工場一周包囲デモ出発前の本町緑地公園で開かれた集会と、郡山市民文化センターで開かれた集会での主な発言の要旨を紹介します。(編集局)

基調報告(抜粋)

国労郡山工場支部 橋本光一さん

激しく議論して共に歩んできた郡工の団結を「絶対反対」で守る

 今日は皆さん、平日にもかかわらずたくさん結集していただきまして、ありがとうございます。
 さて、7月1日、安倍政権は集団的自衛権行使容認を閣議決定しました。国鉄分割・民営化当時、中曽根首相が、「国労をつぶし、総評を壊滅に追い込むことを明確に意識して国鉄分割・民営化をやった」「行革でお座敷をきれいにし、立派な憲法を床の間に安置する」と言っていた通りに進んでいます。日本中に吹き荒れている民営化・外注化。利益のみを追い求めた結果、今や社会全体が崩れ落ちる事態になっています。その象徴が福島原発事故、JR北海道の安全崩壊です。
 JR東日本は10月1日に郡山総合車両センターの一部業務の外注化を強行しようとしています。これに対して国労郡山工場支部が、実は本日の集会を主催・企画したわけですが、残念ながら中止となり、その代わりに私たちが、この郡山総合車両センターの外注化阻止の闘いに立ち上がったわけです。
 一方、9月3日、1047名解雇撤回闘争を闘いぬいている4人の国労組合員に対して「会社との雇用関係がない者は組合員資格を有しない」という、労働組合法をも否定する超法規的な判決が下されました。階級的労働運動だから駄目なのだということ、ただそれだけなんです。支部主催の中止と9・3判決は、私たちの発展に焦った資本の側の危機感の表れ、追い詰められた姿だと言えると思っています。
 国労の全国大会において名称変更や企業別組合に向けた組織改編が出されました。国労郡工支部も今は40人となり、後は時間の問題だと資本は思っていたわけです。分割・民営化から27年たって、もう少しで国労の息の根を完全に止めることができると思った矢先に、この9・11郡山闘争を見て、郡山に、郡工に火がついたら国労の全国の現場に飛び火してしまう、何としてもそれは阻止せねばという資本の側の強い意志が、今日の集会には働いていたのだと思います。
 世界情勢を見れば、戦争か革命かが問われる時代に入っていると言えます。階級分岐と党派選択が始まっています。
 この間、郡工では、外注化反対を貫き、会社の計画を数年間遅らせることを強制し、強制出向を止めることをJR資本の側に強制してきました。また、被曝車両K544に対しては、安全であり通常作業をしろというJR会社に対し、現場の闘いの中で、防護服着用と青年を作業から外すことを認めさせ、この間の外注化阻止の取り組みの中で、青年や外注会社労働者との交流もつくり出してきました。そして、ついに階級的労働運動派の私たちとの交流がつくり出されようとしたわけです。これに鋭く反応したのがJR資本でした。
 この9・11集会をめぐって、私は郡工の仲間といろんな議論をしてきました。毎日、胸が締め付けられるような思いで、お互いに議論をやってきました。お互いにです。27年前の分割・民営化の時のことを思い出しました。自分の首を守るために仲間を裏切るのかという胸が締め付けられる議論がありました。4党合意の時も、労働委員会の一括和解の時も、4・9政治和解の時も、互いに本当に胸が締め付けられるような厳しい議論を繰り返してきました。強制配転反対闘争の時も、昇進では差別をされ、激しい組織破壊攻撃で多くの仲間を失い、その中で激しい議論をし、でも結局、最後は同じ方向を向いて歩いてきた40人です。一方で互いに支え合い、そうやって残ってきた40人の仲間、そうやって27年間やってきた職場の仲間がいるということです。今日の集会は支部主催でなくなって本当に残念ですが、この集会をめぐって国労組合員は本当に揺れ動いています。そして、国労以外の労働者は、外注化自体は絶対に反対ですから、この集会を本当に支持してくれています。
 そして何よりJR会社がびびっています。今日の対策のために、なんと仙台支社がわざわざ郡工の総務科に指導に入っていると聞いています。そういう意味では、今日は、集会・デモを始める前からもうすでに完全に勝利していると言っていいと思います。
 はっきりしたのは、郡工は郡工だけの闘いでは止まらない。安倍・葛西を倒すことなんだ。敵は安倍・葛西だ。国家との闘いだ。動労千葉や動労水戸のように闘おう。それが勝利の道なんだということです。
 国鉄分割・民営化反対闘争の教訓は、分割・民営化の後から矛盾が始まるということです。同じく外注化も、外注化したとたんに矛盾が深まる。それが教訓です。分割・民営化後も、なぜ国労郡工支部の団結が続いているのか。それは、みんな誇り高き労働者たちだからです。「組合運動をやっている人は職場の中での存在感が高い」。これは平成採の青年の言葉ですが、この誇りは資本の攻撃がいくらあってもなかなかゆがみません。そして外注化されてもなくなりません。9・11の闘いをやりきった時、それは郡工の労働者全体に伝播(でんぱ)し、階級の中核が本当に郡工の中に生まれるはずです。
 郡工の外注化阻止は、郡工だけの問題ではありません。非正規職、失業があるから原発が成立する。非正規職撤廃の闘いでもあります。福島に、労働者の街この郡山に、その柱が立つことをしっかりと伝えていく。郡山が、福島が立てば日本全体が立つ。これからそういうものすごい情勢になることを、私たちは今日つかみとる必要があると思います。
 9・11と9・3は密接不可分です。国労という組合を組合員の手に取り戻す闘いです。職場からの外注化に対する闘いをつくり出していくことと一体で、青年を私たちに獲得する。討論・議論をしながら着実に、しかし攻勢的にダイナミックに、そして11月集会への決起に結びつけていきましょう。
 3・11を生きぬいてきたことは、私たちのすごい宝です。3・11があって、7・1があって、それを迎え撃つ力を生み出しています。9・11郡山闘争も、3・11の試練をのりこえてきた中でつくってきたものです。郡工の中の労働者も3・11からの長い間を生きぬいてきました。当該の組合員はK544を闘った人たちであり、目の前の利益を超えて、捨て身で根底から闘いました。確かにK544の放射線量より郡工の敷地の中の放射線量の方が高いんです。だから闘う意味があるのか、放射線で騒ぐと仕事がなくなってしまうという分断攻撃に対して、労働組合の団結と青年の未来をかけて闘いぬいてきたのが郡工労働者です。それは平成採の青年の心をつかみ交流と団結が深まっています。
 8・17集会でつかんだように、7・1は階級分岐を招いています。私たちに自分の思いを重ねている人が全国にたくさん出てきています。会社と闘う労働組合が今こそ必要です。原発労働者には労働組合が絶対必要です。郡工労働者を軸に、労働組合と、原発労働者と、ふくしま共同診療所が、この福島において結びついたら、本当にすごいことになります。
 青年を始めとした郡工労働者は、自分の生き方、行く末を真剣に考えています。今の時代の中での生き方を私たちが踏み込んで、腹を割って話をして、もっと団結を強めていきたいと思います。周りがどうかじゃなくて自分が本当に自分の気持ち、外注化は絶対に許さないというところに立たないと、平成採の青年の心にも響きません。外注化は絶対に許さないと根底から怒って、1ミリも引かないでやりきることだと思います。その決意でやっていきます。
 私たちはとてつもない結集軸になろうとしています。いざ戦争をやろうという時に、職場の権利や賃上げや解雇撤回で闘う労働組合があったのでは戦争は絶対にできません。
 国労の名称を変えようとしている本部が「9・11闘争はやめろ」と言っています。外注化は安全破壊だという現場の暴露・追及に追い詰められたJR東日本が「9・11闘争は絶対に止める」と言っています。郡工は私たち現場労働者がつくってきたものです。勝手に外注化させることは許せません。分割・民営化から27年、頑張っている自分たちに誇りがあります。私たちは御用組合ではありません。解雇と外注化と戦争に反対します。
 今、主導権を握っているのは私たちです。私たちが攻めている。追い詰められているのは安倍・葛西、国労本部です。さらに階級分岐を促進して、私たちは大きく強くなっていきます。絶対反対で郡工の団結を守りぬきます。皆さん、ともに闘いぬきましょう。

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デモ出発前集会

ストライキでこの場に結集 動労水戸 辻川慎一副委員長

 動労水戸は今日も19人がストライキに入ってここに来ています。
 外注化攻撃の背後には、「そろそろ戦争でも起きなければ日本経済の後はない」と平然と言うJR東海の葛西や、これと結託して7・1の集団的自衛権の閣議決定で労働者や農民の子どもたちを戦場に送ろうとする安倍がいる。だからそんなに簡単な攻防じゃない。
 今、労働者の40%が非正規職だ。20代の正規雇用労働者は4分の1しかいない。JR社員で労災死亡した人は67人、外注先の労働者は280人が労災で死んでいる。正規雇用労働者の4倍も殺されている。
 外注化を1ミリでも許したらどうなるか。その現実を福島の第一原発で見ています。二重三重四重の下請け、危険手当は途中で消える。命を的にされ、病気になったらたたき出される。事故があればその会社との契約は打ち切られる。
 外注化に対する怒りは、強行すればするほど高まっていく。必ず労働者は立ち上がる。動労水戸がストライキで郡山工場に来たのは、郡山工場の、とりわけ青年労働者たちに私たちの火をのり移らせるためです。われわれは労働者階級だ。このことを伝えましょう。
 国労本部の腐った反動によって、今日の闘いは国労郡山工場支部の決定ではなくなった。しかしそれは、国労本部の終わりを示しても、郡山工場の労働者たちの終わりではない。これがスタートです。
 11月2日の集会に向けて、動労総連合を全国につくりあげる。それ以外に青年たちの革命はないことをはっきりさせて、最先頭でがんばりたいと思います。

動労総連合を今こそ全国に 国労秋田闘争団 小玉忠憲さん

 解雇されてから27年間、こういう闘いを待っていたんです。現場から一人残らず闘いに立ち上がろうとしています。これ以上の外注化には全員が反対といっても過言ではありません。現場の本当の声、六百数十人の労働者と、なんとしても団結をかちとりましょう。
 JR体制を打倒することは国労本部打倒と一体です。組合員全員が、執行委員会全員が決定的に一致して、職場の組合員と何度も話し合って、今日の集会とデモを闘いとろうとしてきたんです。そこに襲い掛かったのが国労本部です。安倍と葛西、JR資本の手先となった本部、私たち闘う原告から組合員資格まで剥奪(はくだつ)した本部です。私たちは絶対に負けない。
 動労千葉、動労水戸の闘いはJR労働者の、私たちの希望の星です。今こそ動労総連合を全国につくろうと訴えたい。
 私は国労の組合員として筋を貫いて解雇されました。しかし、これほど踏みにじられてもう黙っていることはできません。9月3日、組合員資格の判決がありました。判決の中で「企業に籍のない者は組合員ではない」と言っている。これは国労本部の主張なんです。ここまで転落したらもう労働組合ではない。
 動労千葉、動労水戸、総連合のように闘うのが労働組合だ。こういう労働組合を郡山からつくり出す。今日の集会とデモは工場で働く労働者の圧倒的な注目です。ここから新しい闘いが始まります。がんばりましょう。

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JRの現場から

闘う労働組合つくる第一歩 動労千葉 田中康宏委員長

 今日この場には来ていない国労郡工支部の仲間たちは、引き裂かれる思いだと思います。だって10・1外注化の現実は変わっていないんですよ。「過激派に踊らされてるから駄目だ」と言うけれど、現場の組合員はもとより役員だって、過激派に踊らされて闘いの旗を上げたんじゃないでしょ。自分自身の思いで、職場で何度も議論して、ストライキを要請しよう、絶対反対でいこうとなった。それは真実じゃなかったんですか?
 すべてはこれからです。僕らも三里塚のジェット燃料阻止闘争に立ち上がった時、闘いを始めたら、それを中止しなければ統制処分だと言ってきたのは当時の動労本部でした。僕らは断固として闘いぬくと決意して、統制処分が来て、動労千葉を結成しました。そこから分割・民営化と闘える態勢ができたんです。
 外注化は青年たちから未来を奪う攻撃です。郡山工場の青年たちの外注化反対の気持ちは絶対変わりません。それと、おそらく半分以上は下請けの労働者たちです。僕らは外注化反対闘争をやって、5・2のストライキをきっかけにして3人のCTS(千葉鉄道サービス)の仲間たちが結集してくれました。
 現場から闘う労働組合をつくり直す新しい一歩が始まった。すべての産業、職場でその声を上げて、怒りを11・2に結集させてください。

総連合青年の決起は大勝利 動労水戸 石井真一委員長

 水戸支社の車両は全部郡山工場で整備されているので、水戸支社にとっては要なんですね。この工場で直らなければ、どこでも直らないので、尊敬をもって郡山工場の人たちを見てました。そういう工場がもう半分も別会社になっている現状を許すことはできません。
 郡山工場の人たちが呼びかければ、これだけの人が全国から集まってくる。郡工が立てばみんなが立つということを、目の前で見せてくれた。
 橋本さんは本当に踏ん張って闘いぬいたと思います。国労郡工支部が団結を守るには、外注化絶対反対を貫くしかないんですよ。ここで国労本部に負けて旗を降ろせば団結は崩れていく。
 外注化反対を貫くためには動労総連合しかない。絶対反対を貫く、絶対に旗を降ろさない、労働者の気持ちを絶対に裏切らないということが、動労総連合のように闘うことであり、動労総連合を全国につくるということだと思います。今日はその出発点になったと思います。
 今日の一番の収穫は、動労総連合の青年たちが団結して、郡山工場の門前に立って、一緒に闘おうと呼びかけたことです。非常に感動していますし、やる気になっています。大勝利だったと思います。最後までがんばりましょう。

支部・分会の旗もって参加 国労新潟県支部 星野文男さん

 今日は支部の闘争委員会決定で参加をしています。あえて機関にこだわって支部の旗、分会の旗を持って参加しました。これから大いに国労の中で問題にしてくれた方がいいと思っています。
 国労は単一組合ですけれども、支部も分会もそれぞれ執行権を持っています。支部の執行委員会で決定して、郡工の職場の集会で議論して、デモと集会をやってストライキもやりたい。こういう闘いの方針を立てたことに対して、全面的に圧殺する国労本部はいったい何なんだ。
 新津車両製作所へのデモには、何人かの他労組の青年が参加し、デモの終了時に門前でシュプレヒコールをやったら製作所の中から拍手が返ってきた。現場でこういうことが起きることが、JR体制の崩壊の現れです。
 新津闘争をやりぬいた核心には、地域の仲間の団結と、労働者階級に対する限りない信頼、絶対に国労の組合員は決起するという確信がありました。今日の郡山闘争もそうだと思います。場内にいる多くの労働者が階級として決起することは間違いない。動労総連合を全国につくり、拠点を建設する闘いを貫いて、国鉄労働運動の新しいページをつくる時期に来ています。

新宿も続こうと分会の激布 国労新宿駅分会 小林洋さん

(写真 国労新宿駅分会の組合員に書いてもらった激布が小林さんから橋本さんに手渡された)

 新宿駅でも外注化された部署があり、東京駅でも新幹線の改札と出札が外注化されました。外注会社に人が集まらないといって70人規模の現職が強制出向させられています。新宿でも20人ほどの業務が外注化され、全員が現職かエルダーという職場があります。
 郡山に新宿も続こうということで、激布を郡山工場支部に送ろうと分会執行委員会にかけて、賛同を得ることができました。今回初めて私の思い、国労の思いが通じたんだと思います。たくさんの分会員の署名を集めることができました。これを力に、郡山工場に続くべく闘います。ともにがんばりましょう。

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動労総連合の青年

(写真 動労総連合の青年組合員が登壇し外注化阻止の決意を語って会場をわかせた。左から木科さん、北嶋さん、照沼さん、山田さん、羽部さん)

俺たち人の命預かっている 動労千葉 北嶋琢磨青年部長

 今朝の郡山駅前と郡工前で街宣をやりました。知らず知らずのうちに、おれたち犯罪の片棒を担がされてるんじゃないか。結局人の命預かってますから、命奪うわけにはいかないんですよ。そのために、自分のためにも郡工の若い人たちに立ち上がってほしいなって思いながら、アピールしてきました。
 これからもっと大きくできればいいなって思いつつ、今日も思い切りやらせてもらいました。
 一緒にがんばりましょう。

「外注化粉砕」みな同じ気持 動労千葉青年部 木科雄作さん

 今日のデモでマイクを持って、コールをかけさせていただいたんですけども、外注化反対、外注化粉砕、マイクを通してスピーカーででかい声で言えることは、まあ超気持ちいい。工場の中にいる労働者たちも、僕から見た感じは「そうだそうだ、その通りだ」と言っているような顔をしてたんです。みんな同じ気持ちで、今日僕らのコールを、デモを見てくれてたと思うんですよね。
 外注化反対と1人でも言っていいんだと思ってくれたなら、今日は大成功だった。よかったと思います。

外注化は筋が通っていない 動労水戸 羽部圭介さん

 外注化って安全がすごくよくなるものでもないし、そこで働いている人の仕事がやりやすくなるわけでもないし、偽装請負とか法律やルールが守られているわけでもないし、何より筋が通っていない。効率化だけを目的に押し込めている。そういう外注化はあっちゃいけないと思う。本当に反対して、みんなでがんばりましょう。

門前での訴えは響いている 動労水戸 照沼靖功さん

 9月6日の基地祭りの日に駅前で街宣をやりました。反応がとてもよくて7・1の閣議決定以降社会的に意識が変わってきてると感じています。
 今朝もビラをまいて、〝動労総連合青年部〟を中心に12時から門前で20人ほどでやりました。足を止めて聞いてくれる人も何人かいて、外注化阻止の訴えが響いているなと実感しました。
 勝田車両センターの車は全部郡山総合車両センターに入ってる。常磐線とか水戸線の安全を担っているのが郡工です。そしてこの外注化は絶対に国労つぶしのためです。労働組合の団結を守るためにも、絶対に阻止するためにがんばります。

全国の工場の外注化とめる 動労西日本 山田和広書記長

 動労西日本は駅員ばっかりなんですけど、今JRが何をしようとしているのか、職場をどうやってよくしていくか、どう団結をつくっていくかということを基準に組合で討論して闘っています。
 工場の外注化はすべての職場、利用者、地域住民にかかわる重大な問題なんで、全国の工場の外注化を阻止するためにも、この郡山工場の外注化を絶対みんなで止めていきましょう。

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福島から

外注化阻止へ診療所も共に ふくしま共同診療所 布施幸彦医師

 外注化阻止に向けて、橋本君を始めとした国労郡工支部の人たちが立ち上がったことは間違いありません。すばらしい闘いです。
 ふくしま共同診療所をつくって1年半以上になります。反原発の闘いと福島の子どもたち、放射能で苦しんでいる人びとを助け、支援するために1年半やってきました。楢葉への帰還強制に反対する動労水戸の竜田延伸阻止の闘いと診療所、国労郡山工場支部、この大きな三つの闘いが、今の福島の闘いをつくってきました。
 外注化阻止はこれからの闘いです。橋本君が立ち上がり、みんなに呼びかけて、それに多くの労働者が応えていく。そういうことになると思います。またそうしなければなりません。
 9月7日にふくしま共同診療所として報告会をやりました。小児甲状腺がんの発生に地域差がないという公式見解に対して、はっきりと地域差があると断言して、放射能の影響は免れないこと、この3年半でだんだん甲状腺がんが増えていることを明らかにしました。
 10・1外注化阻止へ診療所もその一助になるよう努力していきます。

外注化は農地強奪と同じだ 全国農民会議共同代表 鈴木光一郎さん

 外注化がされたら現場の経験とか団結とか、何より現場の労働者の権利もみんな剥奪(はくだつ)されてしまう。安全こそ一番大事なものなのに、それと反対の利益優先にもっていこうとしているのが今の安倍政権だと思います。
 農民も安全を最優先にして作物を作っています。昔の国鉄は安全を最も大事にした職場ですよね。そういう信頼を裏切る政策に反対していくことが必要だと思います。
 全国農民会議は、土地を取り上げる攻撃との闘いをやっていますが、外注化阻止はそれとまったく同じです。農民会議は三里塚農民の闘いを先頭に、労働者と連帯して頑張っています。三里塚闘争に断固として決起することをお願いします。

革命は起こせると確信した 3・11反原発福島行動実行委員会 椎名千恵子さん

 3・11以降、国や県が県立医大に命の外注化をしていたのではないかという思いでデモに出ました。私たちはその外注化をした者に対して、すでに答えを出し、命を守ることを引き受け命を懸けて闘おうとしています。診療所を通じて、橋本光一さんの闘いを通じて、革命情勢のような決起を生み出してきました。
 橋本さんが「あなたももう一人の橋本になってください」と呼びかけていました。一人ひとりの主体がもっと大きく膨らむことを決意したいと思います。
 工場の一般公開に私も参加したんですが、機関車も道具の数々も労働者の結晶なんだ、ここで労働者がストライキで反旗を翻せば、社会の仕組みは変えられるんだと実感しました。そして、橋本さんが緊張しながら慎重に作業しているのを見て、労働者階級という巨大な存在を感じました。
 今日は、革命は起こせるんだと私たち一人ひとりが確かめた日だったと思います。本当にすばらしい闘いでした。
 「今日の弾圧者が明日は戦列をともにする同志となる闘いを」と提起されていましたが、それをけっしてあきらめず、絶対的な愛をもって訴えて、この戦列を巨大に増やしていきましょう。

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連帯のあいさつ

戦争動員拒否し安倍倒そう 動労千葉弁護団 森川文人弁護士

 デモでは沿道の圧倒的な応援を感じました。今までとまったく違う情勢が生まれていると思います。7・1情勢の中での外注化阻止の闘いは、まさに民営化・外注化・非正規職化による労働者の分断、それによって労働者を使い捨てにし、そして戦争に動員しようとする安倍を倒す闘いの一環だと思います。11・2に向けて、とことん階級的に団結し闘っていきたいと思います。
 敵が目指しているのはまさに外注化で制服もバラバラ、賃金もバラバラ、みんなをバラバラに分断して団結を阻止する攻撃だと思います。われわれは敵が一番嫌がること、つまり団結をぶつけていく。そういう闘いを続けていきたい。
 11・2の日比谷に集まり、世界の労働者と団結していく闘いをやっていきたいと思います。

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全国から

階級的な原則貫き筋を通す 全金本山労働組合 長谷武志副委員長

 動労総連合の青年が言ってました、「筋を通すことは本当に気持ちいい」と。私たちも上部団体と激突した75〜78年ごろ、上部団体に屈するのか、筋を通すのかをめぐり必死に闘ったことを思い出します。橋本さんの悔しさと、すっきりした気持ちは本当にわかります。その思いを出発点に何十年も労働者は闘えるんだということを全金本山闘争は示したし、今日がその出発点です。
 階級的な原則、筋を通すとは、革命はできるんだということです。
 国鉄をめぐっていよいよわれわれが労働運動の主流派となり、あらゆる地域・産別で組織する。オルグに入る。体制内のくだらない連中に、お前らこそ労働戦線から出て行けという時代に入ったんだと思います。そのことを決意し、職場・地域で頑張っていきたいと思います。

11・2集会で権力を取りに 合同・一般労組全国協東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会 吉本伸幸書記長

 デモで工場をぐるっと回った。工場の労働者に声は間違いなく届いている。あそこで働く労働者は必ず決起すると確信を持っています。郡山工場の労働者が工場をストライキで止めたら、JR東日本が全部止まる。
 かつて先輩から仕事前の始業点検の時に「プロとしての誇りと責任、安全と運転は正しい姿勢で基本を守る」と言われました。これ、安全の基本ですよ。安全が崩壊すると人の命も奪われる。外注化、合理化、非正規職化になったら先輩との話もできなくなる。教えてもくれなくなる。これが安全の崩壊です。
 労働組合は外注化も戦争も原発も止めることができる。団結して断固闘い、11・2労働者集会1万人結集で、労働組合が権力を取りにいこう。

強制執行うち破り団結拡大 八尾北医療センター労働組合 灰垣美佐子書記長

 西郡住宅闘争は、公安警察を先頭とした強制執行を打ち破り、団結を1ミリも崩されることなく、団結を拡大する闘いに入っています。
 その中で、9・11郡山決戦の勝利なしに私たちの勝利はないと確信し、参加しています。大流動情勢に入った国鉄労働運動、労働運動全体をひっくり返す展望をかけた闘いだからです。
 この闘いを軸に、動労千葉、動労水戸と一緒になって動労総連合を全国につくり、青年を組織しましょう。関西では10・17国鉄全国運動集会を関西生コン支部、港合同と一体となって闘い、11・2へ進撃します。
 7月31日に200人の公安警察が来たが、ひるむことなく闘いぬくという私たちのビラを見て、新たな仲間たちが闘争に参加しました。
 9・21住宅闘争勝利全国集会に、ぜひ全国からの結集を訴えます。

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