動労総連合の青年先頭に郡工門前でアピール

週刊『前進』06頁(2649号03面01)(2014/09/22)


動労総連合の青年先頭に郡工門前でアピール

(写真 動労総連合の青年組合員らは郡山工場門前で昼休み時間帯の宣伝行動を行った【9月11日】)


 「呼びかけるのなら絶対に昼休みにやったほうがいい」――動労総連合のある青年のこの一言で、9・11郡山集会に先立つ昼休み時間帯にJR郡山総合車両センターの門前でマイクアピールを行いました。動労総連合の青年と橋本光一さん、地元福島・宮城の青年労働者20人が門前に集まりました。
 動労千葉青年部の木科雄作さんが、「幕張車両センターでも外注化が進められております。若い人たちみんなには不安があると思います。その不安を隠さなくてもいいんですよ。共有していくことが必要なんですよ。どうしたら将来光が見えるようになるのかと一緒に話し合って、考えて行動していくことが大事なんじゃないかと僕は思います。最初は1人でも2人でもいいんです。みんな不安を持って苦しんでいるんだから、絶対にわかり合えるはずです」と訴えました。
 そして、「協力会社の社員の皆さんにも一緒にこの外注化について考えてもらいたいです。本来、同じ一つの会社で、同じ給料体系で、お互いがお互いを理解できる立場で、それでやっと連携が取れて安全が守られるものだと思います。本当はJR東日本本体一つでこの工場で、車両を直して保全していくのが本当の姿だと思います」と語りかけました。
 さらに、「JR東日本は検修業務の完全外注化を狙っています。じゃあ誰が止めるのか。若い人たちが止めなきゃ止まんないですよ。これから入ってくる後輩とかのためにも、絶対に一人ひとりが外注化反対の声を上げて行動していくことが大事だと思います」と呼びかけました。
 続いて動労水戸の照沼靖功さんが、「ここで外注化を止めなければ、どんどん進められてしまいます。そしてどんどん安全は破壊されてしまいます。それがJR北海道の脱線事故であり、JR川崎駅の脱線事故です。ああいう大きな事故を二度と起こしてはダメなんです。一人ひとりが安心して安全に暮らしていけるような社会をつくらなきゃいけないんです。安全を守るために私たちは闘わないといけないんです。一人が職場で声を上げれば、それはどんどん広がって大きな声になります。そうすれば外注化を止められるんです。安全破壊という外注化を絶対に阻止していきましょう」と訴えました。
 動労千葉の北嶋琢磨青年部長は、「俺は千葉で運転士をやっています。JRの冠を持っているんだったら、ちゃんと自分の会社で車両のメンテナンスをするのが当たり前だと俺は思っています。この先に運転士、車掌も外注化する気なんでしょう。でも絶対にそんなことはさせたくないんです。実際俺たち千葉の仲間は、CTS(千葉鉄道サービス)という所に外注化されちゃいました。勤務体系も訳わかんないような状態で、その月にならないと勤務が発表されないというおかしな状況なんです」と訴え、「理不尽なことにははっきりイヤだと言ってやってください。一緒に頑張りましょう」と力を込めました。
 動労西日本の山田和広書記長は、「JRの会社幹部は私たち、現場のことなんてひとつも考えていません。それどころか利用者や地域住民を殺しても平然としています。JR西日本では尼崎事故が起きて、それ以降どんどん安全が破壊され、地域住民や乗客が殺されても一切責任をとらない。無罪を主張している。こうしたあり方がJR全体にはびこっています」と怒りを語りました。
 そして、「外注化の本当の目的は、私たち労働者がまともに生きていける、まともに仕事ができるこの職場の現状をすべて壊すものです。もっと言えば、労働組合を全部ぶち壊してなき者にする攻撃が外注化攻撃です。10月1日の郡山工場外注化絶対阻止に向けて、皆さんともに闘っていきましょう」とアピールしました。
 この門前闘争が歴史的な9・11闘争の幕開けとなりました。
(M・K)

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