各地で熱気ある国鉄集会

週刊『前進』08頁(2651号02面02)(2014/10/06)


各地で熱気ある国鉄集会

埼玉 動労連帯高崎軸に11・2総決起誓う

(写真 11・2へ各産別から熱い決意が語られた【9月27日 さいたま市】)

 9月27日、埼玉で戦争と民営化に反対する労働者集会を50人の結集で成功裏にかちとった。
 冒頭、動労連帯高崎の漆原芳郎副委員長が、健康を回復して参加している和田山繁委員長を紹介し、主催者あいさつを行った。星野文昭さん解放の歌「ソリダリティ」を全員で合唱し、越谷星野絵画展実行委員会、NAZENさいたま、群馬合同労組から連帯のあいさつを受けた。越谷星野絵画展実行委員会からはいわき市から埼玉に避難している被災者があいさつに立ち、原発反対、安倍打倒の強い思いを語った。
 全国労組交流センター代表運営委員・動労水戸副委員長の辻川慎一さんが講演を行った。辻川さんは次のように話した。「被災者や避難者は3・11と避難のことを昨日のことのように覚えている。その被災者が金や地域で分断されている。これが資本家・政府のやり方だ。どうすればひとつになれるのか。生き抜いて政府や資本家と闘うしかない。動労水戸はその思いで常磐線竜田延伸と闘った。楢葉町は帰町宣言できなかった。この闘いで、労働組合が腹を固めて闘うならすべての人びとをひとつにできると確信した」
 「なぜ動労水戸が闘えたのか。国鉄分割・民営化という国策と闘い抜いたからです。社会党、共産党は〝いざとなればやる〟と言いながら結局闘わなかった。動労千葉、動労水戸とともに闘う労働組合を取り戻すならばすべての人が団結して闘うことができる。それが原発を廃炉に追い込む力です。そうした力を結集する闘いとして11・2労働者集会に総結集して下さい」
 休憩後、国鉄労働者が解雇撤回10万筆署名の取り組みを報告した。JAM神奈川ジェコー労組と、同じく行田分会の仲間から派遣法と闘い抜く決意、合同労組からは未払い残業代を払わせる闘いの実践や職場環境是正に向け会社と交渉を始める決意、自治体労働者から民営化攻撃と闘う決意が述べられた。
 さらにJR職場で働く労働者、全逓労働者が闘う決意を述べた。最後に埼玉労組交流センター代表が11・2集会に総結集しようと訴えた。
(埼玉 松山稔)

茨城 国鉄闘争全国運動が地域で旗上げ

(写真 動労水戸、小竹労組など7組合、60人の結集で集会は大高揚した【9月28日 つくば市】)

 9月28日、つくば市内で「労働者の本音の力で安倍を打倒しよう! 茨城労働者集会」が60人の結集で大成功した。
 講演は国鉄闘争全国運動呼びかけ人の花輪不二男さん。地区労として国労闘争団支援を続けてきた経過を振り返り、国労本部の4・9政治決着は誤りであると動労千葉の呼びかけにこたえて全国運動呼びかけ人を引き受けたことを語った。
 中村信幸小竹運輸グループ労組委員長と石井真一動労水戸委員長が基調を提起した。中村委員長は「国鉄分割・民営化は誤りだ。動労千葉、動労水戸は27年間闘い抜いてきた。続いて闘おう」と提起した。石井委員長は「2波のストで闘った動労千葉と一緒に闘おうと動労水戸を結成した。分割・民営化の矛盾は噴き出している。動労水戸が竜田延伸に対してストで闘ってきたことが支持されている。私たちと一緒に闘おうという人たちが増えてきた。11・2集会に大結集を」と訴えた。
 休憩の後、星野文昭さんを奪い返す決意を込めて「ソリダリティ」を全員で合唱した。
 いわき合同ユニオン、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会、東部ユニオン吉崎製作所分会、ス労自主の発言の後、小竹労組が登壇し、全員が発言した。小竹労組はこの日行われた第3回大会で1年間の激闘の勝利を確認し、さらに資本と闘い、運輸労働者全体の過重労働、低賃金の現実に闘う方針を打ち立てた。県内の各労組から11月総結集への決意あふれる発言が続いた。
 最後に、動労水戸の照沼靖功さんが「動労総連合を全国につくる方針は実現できると実感しています。動労水戸は少数でも、何万人もいる体制内労組ができないことをやってきた。鉄道の業務から外され、差別を受けながらも団結を守りきって闘っている。それに続いて先頭に立ってやるぞと決意しています」と発言し、満場の拍手が応えた。野澤英人小竹労組副委員長が集会宣言を読み上げ、国鉄闘争全国運動・茨城の結成を宣言した。

札幌 北海道に動労総連合をつくると決意

(写真 国労闘争団の小玉さん、成田さんが力強く講演を行った【9月28日 札幌市】)

 札幌市内で行われた9・28北海道集会は、この間の国鉄集会で最も多い三十数人が結集しました。発言者全員が職場での実践を報告し、「すべての職場に闘う労働組合を!」という集会のメインスローガンにふさわしいものでした。
 講演は国労秋田闘争団の小玉忠憲さんと旭川闘争団の成田昭雄さんでした。国鉄闘争が日本の資本家階級・権力中枢と労働者階級との大決戦であることが提起され、闘いの方向性と展望を力強く示しました。そして9・11郡山闘争で動労総連合の青年組合員が先頭で闘い抜いたことを報告し、ここに未来があると全参加者が確信しました。
 その後のNAZENさっぽろ、NTT労働者、教育労働者、自治体労働者、タクシー労働者のすべての発言は「闘う労働組合をつくることで安倍政権を打倒できる」という確信にあふれたものとなりました。また、星野文昭さんの出身地である北海道でこそ星野さんを奪還する運動を大きく発展させる決意が全参加者から表明されました。
 この集会に向かう過程で過去最大のビラまきを行い、ビラを読んだ労働者も結集しました。札幌駅でJR北海道の青年労働者も国鉄署名に応じました。「北海道に動労総連合を」は遠い目標ではありません。大胆に職場・街頭に登場し、11・2集会1万人結集を先頭で担いたいと思います。
(札幌 A・K)

新津闘争報告で勝利の展望 長野で労働者集会

 9月28日、「国鉄1047名解雇撤回! 外注化・非正規職撤廃! 安倍倒せ! 長野労働者集会」が、千曲市の更埴文化会館(あんずホール)で開催されました(写真)。主催は動労千葉を支援する会・長野。
 工藤栄三名誉教授の開会あいさつ、元全逓労働者の発言に続いて、国労新潟県支部の星野文男さんが、今春の新津車両製作所分社化反対闘争を中心に特別報告を行いました。星野さんの講演は圧巻で、青年労働者を始め「動労総連合を長野に!」の声が呼び起こされ、参加者全体のものとなりました。
 引き続く交流会では、午前中の地域合同労組・千曲ユニオンの定期大会に参加した青年労働者が全員残り、星野さんを中心に団結を固めました。

万難排し群馬から11・2へ 和田山委員長が訴え

 動労連帯高崎と群馬の労働組合が呼びかけた「安倍たおそう9・28ぐんま労働者集会」が35人の参加で意気高くかちとられました。
 群馬合同労組の清水彰二書記長が基調を提起しました。清水書記長はJR関連企業での組織化が始まっていることを報告し、動労連帯高崎の組織拡大を推進する国鉄闘争全国運動・群馬の来春本結成を目指して準備会を結成することを宣言しました。
 続いて動労連帯高崎の和田山繁委員長が登壇しました(写真)。2年半前に委員長を襲った大病を知る者は目を潤ませ発言に聴き入りました。和田山委員長は「中野洋・動労千葉前委員長から〝日比谷に1万集まったら日本の労働組合全体が変わる〟と言われたことが忘れられません。万難を排して11・2へ」と訴えました。
 さらに、化学一般昭和高分子労組の大谷和昭前委員長、合同労組の青年労働者、須永副委員長に続いて、NAZENぐんま、群馬星野文昭さんの再審を実現する会の伊藤成雄さん、田中正造を引き継ぐ取り組みを継続している大先輩から連帯のアピールを受けました。最後に群馬合同労組の佐藤敦委員長が「11・2大結集と〝動労総連合を全国に〟を実現しよう」と提起し、「団結がんばろう」を唱和しました。

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