9・28鹿児島 〝川内原発再稼働止めろ〟 7500人が怒りの大集会

週刊『前進』08頁(2651号06面02)(2014/10/06)


9・28鹿児島
 〝川内原発再稼働止めろ〟
 7500人が怒りの大集会

(写真 安倍政権の川内原発再稼働攻撃への怒りに包まれた集会【9月28日 鹿児島市・天文館公園】)

(写真 集会終了後、迫力に満ち、怒りあふれるコールをとどろかせて市の中心街を進むNAZENのデモ)


 9月28日、「ストップ川内原発再稼働! 9・28全国集会」が、鹿児島市の中心街・天文館公園で開かれ、7500人の労働者市民が九州一円・全国から結集し大高揚した。主催は鹿児島県内の市民・労働団体でつくる「ストップ再稼働! 3・11鹿児島集会実行委員会」だ。集会後、参加した労働者などは炎天をものともせず、繁華街を「川内原発の再稼働を止めよう!」「すべての原発、いますぐなくそう!」と大きな声で訴えてデモ行進した。
 集会開始前、「日の丸」と乱闘服の右翼が会場内に入り、ねり歩くなど許しがたい集会破壊行為に出てきた。これを警察は見て見ぬふりだ。だが、その暴挙もほんの一瞬の反動にすぎなかった。続々と結集する労働者市民の怒りが右翼を追い払い、会場は「川内原発再稼働阻止」の一色で埋め尽くされ、「過去最大規模の反対集会」(『朝日』)に塗り替えられた。

NAZENのビラに注目

 NAZENの部隊は、福島から参加したNAZEN呼びかけ人の椎名千恵子さんを先頭に40人が「川内原発再稼働阻止!安倍打倒!」を訴え、福島診療所建設委員会のビラと11・30NAZEN福岡集会のビラを多くの参加者に配布した。ノボリを林立させ、横断幕を広げ、マイクと鳴り物の元気いっぱいのデモはひときわ目を引いた。地元からは「自分が声をあげなければ」と、NAZENのデモ隊にすすんで合流し、ビラまきも一緒にやってくれる人たちも現れた。
 また国鉄闘争全国運動・九州の労働者と福岡県労組交流センターは、「国鉄新10万筆署名」「戦争と民営化と闘う10・19労働者福岡集会」「11・2全国労働者総決起集会」のチラシを配布し、100筆を超える署名を集めた。
 集会の基調報告では、「10月9日から15日まで周辺市町村の地元説明会を開催し、11月中旬臨時県議会と12月県議会で鹿児島県の再稼働承認を取り付け、年明けにも再稼働」を狙う緊迫した情勢にあることが報告され、「生きるか死ぬか、安心して暮らし続けられるか、まさに命をかけた闘い」「一歩も引けない」と再稼働の阻止を訴えるアピールが行われた。福島現地からの報告と再稼働反対の声が高まる地元からの発言が、集会をさらに盛り上げた。

地元の怒りは今や沸点に!

 川内原発のある薩摩川内市では反対を表明する町内会が生まれている。また、薩摩川内市の東隣の姶良(あいら)市議会では、労働者市民の反対の声の高まりを受けて「廃炉決議」が上がり、南に隣接するいちき串木野市でも全市民の過半数を超える反対署名が寄せられるなど、「避難計画」の空論性とデタラメさへの怒りも含めて地元の怒りは沸点に達しつつある。
 前日の御嶽山の大噴火は衝撃を与えた。桜島も新たな噴煙をあげるなど、火山活動が活発化している。「火山の噴火は予知できない」との火山学者らの指摘を無視して強行された、9月10日の原子力規制委員会の審査書正式決定に怒りを表明する発言も目立った。
 川内原発再稼働阻止の闘いは、フクシマの闘いとひとつになって今秋から来春にかけて大決戦になる。1万6千人が結集した東京の9・23反原発集会に続く9・28全国集会の大高揚は、反原発勢力の戦闘宣言の場になった。この闘いを国鉄決戦と結合して闘いぬき、戦争と民営化の安倍打倒へ突き進もう。

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