西郡 家を元にもどせ 8家族が八尾市を追及

発行日:

週刊『前進』06頁(2652号06面02)(2014/10/13)


西郡
 家を元にもどせ
 8家族が八尾市を追及


 10月1日、八尾北医療センター労組は全国水平同盟西郡支部、八尾北命と健康を守る会など地域の仲間とともに、八尾市に対して医療センターのエレベーター改修の申し入れ行動に立った。
 開院以来32年、エレベーターは改修時期の30年を超え、労働者や患者さんの安全がおびやかされている。どうして許せるか。事前に面会を申し入れたにもかかわらず、田中誠太市長は逃亡。秘書課は保健推進課の職員を盾にして出てこない。藤木好枝委員長は、「八尾市は八尾北医療センターの土地・建物の家主であり、『安全』にかかわるすべてに責任がある」「一切の責任を取らず、改修費用を全部私たちにおっかぶせて廃院に追い込み、八尾北労組をつぶそうとしている。悪らつな団結破壊であり、絶対許せない」と徹底追及した。要望書を読み上げ、必ず市長に手渡し8日までに回答することを保健推進課長に約束させた。
 10月3日には、田中市長に対し「住宅追い出し強制執行を謝罪し、8家族を元の住居に戻せ!」と怒りの抗議闘争に決起した。
 退去通告された7月31日からの8家族の闘いは全国水平同盟高槻支部の結成など、団結を拡大し、強制執行を破産に追い込んだ。住宅裁判では9月19日に8家族の「住宅及び駐車場の各明渡しに係る(一審の)仮執行宣言を取り消す」という大阪高裁の判決を引き出した。新自由主義の破産と安倍政権の支配の危機があらわになった。
 この日も事前に連絡したにもかかわらず、市は秘書課の入り口を閉鎖した上、なんと強制執行の責任者、岩本住宅管理課次長が顔面蒼白(そうはく)で妨害に出てきた。
 8家族の怒りが爆発した。88歳の島瀬とよ子さんは、「人間のやることではない。直ちに元に戻せ!」と迫った。さらに「仮執行が取り消されたことをどう思うんだ!」と8家族が追及。次長はまともに答えられない。怒りを込め抗議申入書を突きつけた。
 10・1〜3の闘いは、八尾市職員への「労働組合の団結を奪い返そう! 現業民営化絶対反対の旗を八尾市役所に立て、一緒に闘おう」という呼びかけでもある。11・2労働者集会へ進撃しよう。
(八尾北医療センター労組員・青木麻季)
このエントリーをはてなブックマークに追加