首都圏青年集会 11・2へ総力態勢 〝明日を見せられる闘いを〟 国鉄決戦勝利へ団結

週刊『前進』06頁(2653号03面03)(2014/10/20)


首都圏青年集会
 11・2へ総力態勢
 〝明日を見せられる闘いを〟
 国鉄決戦勝利へ団結

(写真 職場から闘いを巻き起こし、11・2に攻め上る決意を込めて団結ガンバロー【10月13日 千葉市】)

 首都圏青年労働者交流集会が10月13日、千葉市DC会館で開かれた。9・11郡山闘争、各地区国鉄集会の成功へ9〜10月を全力で駆け抜けてきた動労総連合を始めとする首都圏の青年労働者が一堂に会し、〝青年は安倍打倒の11・2労働者集会1万人結集の先頭に立とう〟と団結を固めた。
 集会は、解雇撤回を闘う司会の介護労働者のはつらつとしたあいさつで始まった。
 冒頭、解雇撤回・原職復帰をかちとった東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の内尾稔分会長、鈴木善弘会計と、10・21国際反戦デー闘争を呼びかける全学連の斎藤郁真委員長が連帯あいさつを行った。動労西日本の山田和広書記長と福島労組交流センターの倉岡雅美さんも駆けつけ、「JRの青年労働者が労働運動の前面に立ち始めた」と9・11郡山闘争を生き生きと報告した。
 11・2集会への総決起態勢をつくり出す渾身(こんしん)の基調提起を、精研労組青年部の書記長が行った。
 書記長は「資本の延命のために労働者の団結を破壊し、生きていけない現実をつくり出し、戦争を引き起こすのが新自由主義・安倍政権だ」と怒りをたぎらせ、「集団的自衛権行使容認の7・1閣議決定は『革命の扉』を開いた。怒りに燃える労働者人民が、11・2集会への結集、動労総連合の拡大、国鉄1047名解雇撤回闘争でひとつになっていくことが『革命の現実性』であり、安倍・葛西を倒す道だ」と鮮明に提起した。
 さらに「戦争と民営化による生活破壊と職場の安全崩壊と徹底的に闘おう。鈴コン闘争のように不当労働行為を絶対に許さず、団結を崩さなければ労働者は勝てる! 安倍を打倒する闘う労働組合の広範なネットワークをつくり出そう」と力強く呼びかけ、「ここに結集したすべての青年の闘いを自らのものとして闘い、強固な青年の団結をつくりながら11・2に攻め上ろう!」と訴えた。

動労総連合が最前線に立つ

 これを受けて、「9・11郡山闘争の勝利を突破口に動労総連合を全国に」と題して、動労水戸の照沼靖功さんが特別報告を行った。
 「現場の闘う決断をつぶす国労本部・地本の腐った幹部は許せない。これにひるまず国労の橋本さんと動労総連合が団結して9・11郡山の闘いを実現した。JR資本や国労幹部が一番恐れているのは、この団結だ」と確信をもって語った。
 そしてJRの外注化攻撃について、「単なるコスト削減や業務委託ではない。団結破壊が本質だ。それは即、安全崩壊につながる」と指摘。「動労千葉の闘いは国鉄分割・民営化の破綻(はたん)を暴いた。この闘いに学び、外注先の労働者も組織して、安全破壊の一つひとつと職場で闘う。その小さな積み重ねが大きな労働運動になる」との展望を示した。
 青年労働者は、職場・地域で〝小蜂起〟を繰り返しながら各地区国鉄集会を闘いとってきた。その報告を東京西部ユニオンの奈良桃子青年部長、ちば合同労組の古内麻美副委員長、茨城県職員組合の菊池智士さん、三多摩労組交流センター会員で西東京バス労組の井上誠さんが行った。

反合・安全闘争で労組復権へ

 井上さんは、西東京バス労組幹部が〝組合の秩序を乱した場合も解雇する〟と労働協約を改訂したことを弾劾し、「連合・私鉄総連の帝国主義労働運動を打倒し、職場で闘う労働組合をよみがえらせたい」と固い決意を述べた。
 職場からの報告では、ワンマン化された路線で乗客がホームドアと車両の間に挟まれる事故が起きたという東交(東京交通労組)労働者が、「車掌の仕事もやりながら安全確保はできない」と動労総連合とともに安全破壊と闘うことを宣言。
 また、資本の卑劣(ひれつ)な不当労働行為と死闘を繰り広げる小竹運輸グループ労働組合は、「共産党、社民党ではできない、明日、10年後、未来を見せられる集団になろう」ともう一段の飛躍を訴えた。
 さらに、八王子西郵便局で解雇撤回を闘うS君と郵政非正規ユニオンの齋藤裕介委員長らの発言に続き、有料老人ホームで働く合同労組八王子の介護労働者が、介護労働者としては史上初となる一人夜勤体制反対のストライキに立つと表明。全体は熱い拍手で応えた。
 最後に、常南交通労組の西村隆雄書記長が、街頭宣伝など11・2集会へ向けた具体的方針を提起し、照沼さんが団結ガンバローで締めくくった。
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