闘いは進む 青年の職場から 民間 JR体制打倒し「ドレイ工場」を「団結工場」に! 東北 猪俣徳馬

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週刊『前進』06頁(2653号03面04)(2014/10/20)


闘いは進む 青年の職場から
 民間 JR体制打倒し「ドレイ工場」を「団結工場」に!
 東北 猪俣徳馬


 長時間労働や非正規雇用の拡大、ブラック企業といった、まともに生きていくことができない雇用環境を生み出した新自由主義。その始まりは、国鉄分割・民営化と1047人の解雇攻撃だ。国家的不当労働行為と対決する国鉄闘争を闘う労働運動こそ新自由主義の今を変えるために、青年労働者が渇望(かつぼう)するものだ。連合や全労連といった、資本や国家に屈服し続け、社会全体を窒息(ちっそく)させようとしている連中をぶっ飛ばしたい。
 今年4月のJR新津車両製作所の外注化・分社化攻撃に対して、地域の労働者とともに闘ってきた。そこでつかんだことは、JR職場の青年労働者は外注化と非正規職化によって職場の安全と団結が崩壊し、自分自身と職場の仲間の健康や未来が奪われることに対して強い危機感を持っていることである。JRの労働者と一緒になって、JR体制を打倒する力となり、「ドレイ工場」を「団結工場」に変える運動をつくり出し、地域の労働者が反転攻勢に出られるようにしたいとの思いで、それぞれの場所で格闘してきた。
●歴史変革の主体として9・11郡山闘争に決起
 私の地域では、新津の闘いを発展させるため9・11郡山闘争に全力で参加することが決まった。平日の闘いだ。
 郡山で外注化阻止の闘争が爆発すれば、JR体制にどれだけの打撃を与えることができるだろうか。いろいろと考えながらも、私自身、休暇の取得は大きな決断を要する。多忙化で簡単には休めない現実。休めば周りの労働者に大きな負担がかかる。だが、そうした意識を労働者に持たせることが資本の狙いである。それに対しての怒りといら立ちの中で、9・11当日が近づいてきた。
 JR体制に楔(くさび)を打ち込む歴史的に重大な瞬間に自分がいることの重み。そして9・11に向け闘っている福島、JRの同志の報告を聞き、自分自身も変革の主体として9・11闘争を郡山でぶち抜きたいという心からの叫びで、休みを取り、当日、車を郡山まで走らせた。
 圧巻のデモ行進は、郡山工場と郡山の多くの労働者・市民に労働運動の復権、団結の素晴らしさを示したと思う。私自身も、団結の持つエネルギーに感動した。
 10月11日には地域の国鉄集会で動労千葉の田中委員長に講演していただいた。私はその日のために、職場の労働者や地域の労組の集会参加者にビラをまき、訴えてきた。
 10・11国鉄集会は多くの労働者・市民の参加をいただき、国鉄闘争を軸とした労働運動の勝利こそ労働者の心を打つことをつかめた。
 一方で、資本も必死で外注化や非正規職化を激しく進めている。安倍政権による解雇規制の緩和や社会保障解体、改憲・戦争攻撃への反撃に、今までにない規模の労働組合や労働者の決起が必要だと感じた。
 11・2集会を、赤旗が林立する、今までにない規模と感動的な集会にするべく頑張りたい。

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