全国学生は11・12京大へ 労働者派遣法改悪絶対阻止し外注化粉砕・非正規職撤廃へ 国鉄決戦の爆発で安倍倒せ

週刊『前進』06頁(2656号01面01)(2014/11/10)


全国学生は11・12京大へ
 労働者派遣法改悪絶対阻止し外注化粉砕・非正規職撤廃へ
 国鉄決戦の爆発で安倍倒せ


 11・2全国労働者総決起集会は、日比谷野音を埋めた5700人の闘う熱気にあふれた。戦争・民営化の攻撃と闘い、極右超反動の安倍政権を打倒し、階級的労働運動路線と国際連帯の全面的発展をもって15年決戦から2010年代中期階級決戦へと突き進む、壮大な展望が開かれた。11・2の歴史的高揚は、直ちに11・8〜10訪韓闘争に引き継がれ、何よりも学生運動の爆発へ転化している。3学生不当逮捕弾劾の京大での闘いは、学内に潜入した公安警察を摘発・追放する感動的な勝利を生み出した。11・12京大に総結集し、学生運動大爆発の時代をたぐり寄せよう。

国鉄闘争を基軸とした1年間の地平を総結集

 11・2労働者集会の大成功は何によって闘いとられたか。そしてその意義は何か。
 第一に、11・2はこの2014年の都知事選への挑戦と杉並区議補選闘争、3年目の3・11福島反原発大行動(郡山)、そして動労千葉・動労水戸の外注化・非正規職化阻止と被曝労働拒否のスト決起、さらには8・6広島―8・9長崎と8・17大集会から9・11郡山闘争へと至る、この1年間の国鉄決戦を基軸とする階級的労働運動の前進の全地平、全経験の、文字通りの集約、結実として闘いとられた。
 そしてこの先頭には、1998年の東京地裁5・28反動判決以来、労働組合解体攻撃としての第2の国鉄分割・民営化と闘い、1047名解雇撤回闘争を原則的に貫いてきた3労組(全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同、動労千葉)の、断固たる闘いと屹立(きつりつ)があった。
 11・2集会に向けては全国34カ所で国鉄集会が開催され、そこにおいて3労組の闘いの経験と蓄積、確信と展望が全参加者のものとなった。そしてこれと一体のものとして、2010年の4・9反革命、すなわち国労本部が「解雇撤回なき和解」によって1047名解雇撤回闘争を終息させた大裏切りをのりこえて、10年6月13日に結成された国鉄闘争全国運動の力強い陣形の拡大と飛躍があった。
 このすべての力が最高裁・寺田体制を直撃し、動労千葉鉄建公団訴訟の「解雇撤回・JR復帰」を求める10万筆署名は、今や7万を超え8万に迫る勢いで日々前進している。3労組が呼びかける「今こそ闘う労働組合を全国の職場に」は、まさに分割・民営化攻撃に労働者の側から決着をつけ、JR総連、JR連合、国労本部などすべての体制内勢力の反階級的本質と変質を暴きながら、「今こそ階級的労働運動派の旗のもとに結集せよ!」という訴えとして、日本と全世界にこだましている。
 韓国・民主労総の27人、アメリカUTLA(米ロサンゼルス統一教組)の代表、在日・滞日外国人労働者の壮観な登壇と発言、そして西川重則さん、城臺美彌子さん、佐藤幸子さんの改憲・戦争反対、反原発の訴えは、これに真正面から応えて、15年決戦の爆発をともに闘いとる展望と決意をいよいよ確たるものとした。11・2集会こそ、安倍打倒、戦争・民営化粉砕を真っ向から掲げ、資本と最もよく闘う労働者と労働組合が総結集して、国際連帯の最先端の闘いとなったのである。

7・1情勢に勝ちぬき戦争・民営化に全面対決

 第二に、11・2集会は集団的自衛権行使の閣議決定という7・1情勢と全面対決し、戦争・改憲に突き進む安倍政権=安倍・葛西体制の打倒へ、国鉄決戦を軸に巨大な反撃の火柱を上げた。
 「われわれは7月1日に強行された集団的自衛権行使を認める閣議決定を絶対に許さない。『国権の発動たる戦争は永久にこれを放棄する』『国の交戦権はこれを認めない』と定めたはずの憲法は踏みにじられ戦争への歯止めが外れようとしている。われわれは歴史の分岐点にたった。戦争への道を阻止しなければならない。それはどんな困難を伴おうとやりとげなければいけない課題だ」
 「30年余り猛威を振るった新自由主義攻撃は、限度をこえた社会的崩壊を生み出し、怒りの声は社会の隅々まで積み上がっている。今こそ団結を取り戻そう。労働組合をよみがえらせよう。労働者の闘いこそが戦争を阻止する力だ」(11・2集会「集団的自衛権行使・憲法改悪に反対する労組声明」)
 11・2集会大成功の根源的力こそ、安倍の7・1反革命に国鉄決戦と階級的労働運動をもって立ち向かい、労働者人民の怒りと一体となって闘いぬいた力だ。それは極右超反動の安倍打倒へ、国鉄決戦を軸に、戦後の日本階級闘争、日本労働運動の歴史を根底から塗り替える闘いとして徹底的に貫き通した力である。
 7・1反革命は、国鉄分割・民営化がそうであったように、革命党と労働組合の総屈服=絶滅なしには決して貫徹できないという致命的弱点をもっている。11・2への道は、7・1に階級的労働運動で非和解的に対決して敵の破綻点を突き、安倍打倒のうねりを広範に生み出す大激突の過程だった。8・17集会の切り開いた衝撃と波及力に安倍をはじめ全潮流・党派が震撼し、7・1反革命に屈服した日共スターリン主義、社会民主主義、体制内勢力は変質と崩壊を深め、11・2に対する絶望的な敵対に走った。
 この激しい党派闘争、「安倍の後は誰もいない」日帝ブルジョアジーと権力の卑劣な弾圧策動と全力対決し、全反動に勝ちぬいた力が5700人の団結だったのだ。

「動労総連合を全国に」の闘いの本格的実践へ

 第三に、11・2集会の大成功をもってついに「動労総連合を全国に」の闘いが、階級的労働運動の基軸的方針として確立された。それは2010年代中期階級決戦で最も求められる根底的な変革と飛躍への新たな出発点であり、何よりも1047名解雇撤回闘争として体現されてきた世界に誇るべき日本の戦後労働運動、国鉄決戦に、動労千葉を先頭とする階級的労働運動派が、すべての責任をとることである。それは国鉄など4大産別、全産別の主流派、指導的党派として登場するということを意味する。
 具体的には、①動労千葉が1047名解雇撤回闘争を日帝・安倍―最高裁・寺田体制との一大激突にまで高めた地平を継承・発展させ、②4・9反革命と7・1情勢のもとで、国労が解雇者も切り捨て、JR総連やJR連合と裏切りを競い、外注化・非正規職化攻撃の先兵に転落したことを曖昧(あいまい)にせず、③決定的には9・1郡山闘争への大反動、9・3組合員資格剥奪(はくだつ)訴訟における圧殺者として登場した事態に対する、断固たる回答をたたきつけることである。
 ④そして今や国労の中には階級的選択肢はまったくないこと、問題の核心は「動労総連合を全国に」の大方針のもとに結集した動労千葉、動労水戸をはじめ青年労働者へのつぶし攻撃を断じて許さず、階級の底力で彼らを守りきり、⑤同時に大量退職時代の到来をも逆手にとった、安倍・葛西体制下の日帝の基軸資本=JRによる全面外注化・総非正規職化攻撃の粉砕へ、一大反撃の陣形を総力をあげてつくり出していくことである。
 「動労総連合を全国に」の闘いは資本・権力とすべての体制内勢力=帝国主義的労働運動潮流との死闘戦である。しかしその中にはプロレタリア革命が躍動している。
 国鉄決戦こそ階級的労働運動の発展とプロレタリア革命勝利への基軸中の基軸である。11・2を新たな突破口に、今臨時国会での労働者派遣法大改悪を絶対に阻止しよう。JRを始めとした全面外注化・非正規職化の攻撃を粉砕し、安倍政権を打ち倒そう。
 11・2の歴史的な勝利の地平から11・8〜10訪韓闘争を闘い、11・12京大集会―学内デモに全国の学生と労働者は総決起しよう。
 11・14裁判員制度廃止最高裁デモ、11・29星野全国集会、12・6国会デモを圧倒的に打ち抜き、大成功させよう。

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