〝闘えば勝てる〟 全国協が建国大分会を訪問 解雇撤回へ国境越え団結

週刊『前進』06頁(2657号06面03)(2014/11/17)


〝闘えば勝てる〟
 全国協が建国大分会を訪問
 解雇撤回へ国境越え団結

(写真 写真右が駐車場管理労働者であるイボンホ分会長。籠城中のテントで全国協と熱く交流【9日午前 ソウル・建国大学】)

 11月9日午前、合同・一般労組全国協議会は吉本伸幸代表を先頭に約25人で、公共運輸労組ソギョン支部建国大学分会の解雇撤回を求める籠城闘争現場を訪問しました。ソギョン支部からは東京の11・2集会に2人の同志が参加しています。
 現場はソウル市の建国大学。大学から駐車場管理を請け負うアマノ社がKTテレコップ社に代わり、23人の労働者全員が解雇されました。分会はキャンパスにテントを立て、大学に責任をとるよう籠城、闘争は85日目に入っています。
 イボンホ分会長を始めソギョン支部組織次長、支援の建国大学の学生らが、私たちをテントに迎え入れてくれました。
 イボンホ分会長は勤続8年になる1年更新の間接非正規労働者です。アマノでの賃金は145万ウォン(約15万3千円)。労働条件のひどさに今年2月、14人がソギョン支部に加入し団体交渉を行い、41万ウォンの賃上げをかちとりました。
 しかしKTテレコップは8億ウォンを大学に寄付して契約をとり、8月に全員を解雇。さらに下請け会社に業務を丸投げし、23人で3交替8時間勤務だったのを9人で2交替12時間勤務に変え、36万ウォンも賃金を下げました。イボンホ分会長は「労組を抹殺する攻撃だ」と指摘します。韓国でも新自由主義と闘っていることがよくわかります。
 日本からは吉本代表が、東京西部ユニオン鈴コン分会の解雇撤回・原職復帰の勝利を報告。「3カ月雇用の非正規職労働者でも労働組合をつくって闘えば勝てます」と話すと、イボンホ分会長は「だから私も闘う!」とニッコリ、「日本も韓国も使用者は同じ。労働組合をつぶすために解雇する」と答えました。自信と確信に満ちあふれた分会長の姿は本当に感動的でした。
 新自由主義攻撃は全世界共通です。労働者と労働組合は団結して闘い、社会をわれわれの手に取り戻していくのです。全国協の青年も日韓同じ闘いをしていることに限りない勇気をもらい、団結を固めました。
(全国協副代表 壹貫田康博)
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