世界史つくる冬期大カンパを 2010年代中期階級決戦で「大恐慌を革命へ」の道開こう

週刊『前進』06頁(2656号05面02)(2014/11/10)


世界史つくる冬期大カンパを
 2010年代中期階級決戦で「大恐慌を革命へ」の道開こう


 労働者・学生・農漁民・市民の皆さん。この『前進』を手にしたすべての皆さん。戦争と貧困を労働者家族に押しつける安倍政権を倒し労働者の未来を皆さんとともにひらく冬期カンパを訴えます。

安倍打倒の怒りを力に

 11月全国労働者集会と訪韓闘争が、安倍打倒と世界革命の展望を切り開いています。ここで一挙に安倍を倒すために、思い切った冬期カンパをおよせください。
 安倍は特定秘密保護法を12月10日から施行し、沖縄に千葉に全国にオスプレイを配備し、訓練しようとしています。福島原発事故は収束の展望もまったくなく放射能汚染が拡大しているのに、避難住民に帰還を強制し、原発再稼働に躍起となっています。
 今国会での労働者派遣法改悪や外注化で青年を始め全労働者を非正規職化し、さらなる貧困にたたき込もうとしています。賃金が減り続けているのに来秋に消費税を増税するといいます。千葉県銚子市で家賃を滞納し県営住宅から立ち退きを迫られた母親が中学生の娘を絞殺した事件は例外ではありません。汚職にまみれた小渕優子前経産相の選挙区では自民党支持基盤の農家2軒で自殺者が出ました。支配階級と新自由主義の崩壊、革命の現実性の現れです。
 足尾銅山の鉱毒と闘った田中正造が決起直前においに出した手紙には「以上ノ毒野モ、ウカト(うっかり)見レバ普通の原野ナリ。涙ヲ以(も)ッテ見レバ地獄ノ餓鬼ノミ。気力ヲ以ッテ見レバ竹鎗(やり)」とあります。怒りと熱情、仲間との団結で見る時、職場に地域に「竹ヤリ」が林立しています。それを労働組合に、安倍政権を打倒するカンパに集めよう。
 資本主義の経済活動は1970年代半ばには行き詰まり、80年代に日本の中曽根首相、米のレーガン大統領、イギリスのサッチャー首相らが「労働組合をつぶして資本の自由にさせる」=新自由主義攻撃に出てきました。中曽根は「国労をつぶし、社会党をつぶして改憲する」ために国鉄分割・民営化を強行しましたが、動労千葉・動労総連合による国鉄闘争の不屈の継続を原動力に、逆に支配階級を追い詰めてきました。
 中間選挙で大敗北したオバマ、安倍の危機も同じです。会社や当局と取引してきた体制内勢力の連合、社民、日本共産党も同じ危機にあります。

動労総連合を全国に!

 新自由主義攻撃をはね返し反撃する核心は、闘う労働組合をよみがえらせることです。その中軸こそ動労総連合を全国に組織することです。それが全国の自治体、学校、郵政、民間の全職場の労働組合をよみがえらせます。
 青年労働者の過半は事実上の非正規労働者ですが、この間の動労総連合による「非正規職撤廃・外注化阻止」の闘いは、学生が職を得て、青年が好きな人と結婚し子どもを育てる、年配の方が生きられる社会をつくります。全世代の希望が「動労総連合を全国に」に詰まっています。ここにカンパを集中してください。
 反原発闘争の展望もここにあります。JR常磐線の乗務員が持たされる線量計は、原発労働者のそれの10倍の千㍃シーベルト計。動労水戸は被曝労働強制にストライキで闘い、国労郡山工場支部に闘いを広げ、原発労働者・除染労働者を組織化し、反原発の最先頭に立っています。動労千葉は「戦争協力拒否宣言」を発し、ストを全世界に呼びかけて実現してきました。それは、「解雇撤回を投げ捨て、戦争反対を口にする」人たちのうそを暴き、資本と闘う労働組合こそ戦争と体を張って闘い阻止できることを示しています。
 動労総連合は、今は腐った労組執行部のもとにいる多くの労働者に広く門戸を開いています。動労千葉派が全国に展開して「動労総連合を全国に」打ち立てる闘いへのカンパをお願いします。

戦争阻止・国際連帯を

 毎日報道される世界の動きはすべて「戦争と民営化」攻撃のさまざまな表れです。世界大恐慌と争闘戦の激化によるイラク・シリア侵略戦争、ウクライナ戦争、東アジアの戦争情勢に対して、これを阻むただ一つの道は労働者階級が民族・国境を越えて階級的・国際主義的に団結し、プロレタリア世界革命を実現することです。
 11月労働者集会は、韓国・アメリカ・ドイツをはじめ十数カ国の労働者が結集し、戦争と民営化を労働者の国際連帯で打ち破る集会としてかちとられました。新自由主義と闘う国際連帯は、唯一11月労働者集会だけが実現してきました。日・韓・米をはじめ闘う全世界の労働者がそれぞれ自分の職場で当局・資本と闘うすそ野を広げ、「自国政府打倒」へ団結を固めています。
 11月労働者集会―訪韓闘争は、新自由主義の危機突破のための世界戦争攻撃を、逆にプロレタリア世界革命の始まりに変えました。この国際連帯の大動脈をさらに太く強くするための思い切った冬期カンパを訴えます。
 革命的共産主義運動の歴史は日本の労働者階級の闘いの歴史そのものです。それを踏まえ、革共同は今年、2010年代中期階級決戦において、革共同に課せられた世界史的使命に応えるために総決起してきました。
 東京都知事選で日本帝国主義の度肝を抜いたのを皮切りに、国鉄闘争を基軸に全力で闘いぬき、数々の勝利と前進をかちとってきました。福島現地の闘いはすべての闘いの土台となりました。
 11月労働者集会は、動労千葉など3労組の団結を軸にそれらの闘いを束ね、実践をもって勝利への課題を明らかにしました。それは、①ストライキとデモが全面的に実現できる労働組合の拠点をつくる、その中軸が「動労総連合を全国に」の闘い、②星野文昭同志を絶対に奪還する、③『前進』1万人読者網を建設する、④全国学生自治会の建設、不抜の学生運動の拠点建設をかちとる、⑤階級的労働運動を防衛する非合法・非公然体制をつくりあげる――この5点に集約されます。

学生運動を先端に闘う

 11・2銀座デモで不当逮捕された学生の奪還に向け、京大では学内に潜入した公安刑事をたたき出す全学をあげた決起が始まっています。中期階級決戦の先頭に学生運動が躍り出ています。これらすべての勝利を握りしめるための大カンパ闘争です。
 なにより中央委員会と細胞の一体的建設、産別委員会建設と拠点建設、地区党建設の前進がカンパ闘争の原動力です。労働者人民の無限の可能性を確信し、一人の例外もなくすべての人にカンパを訴える大恐慌時代のカンパ闘争を切り開こう。その武器は『前進』です。さらに、退職金からのまとまった拠金など、飛躍をかけた冬期カンパを心から呼びかけます。
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