12月総選挙決戦に総決起し 国鉄闘争勝利を切り開こう 労働者国際連帯で戦争とめよう

週刊『前進』06頁(2657号02面01)(2014/11/17)


12月総選挙決戦に総決起し
 国鉄闘争勝利を切り開こう
 労働者国際連帯で戦争とめよう


 11・2全国労働者集会の大高揚は労働者階級の革命的進撃の合図となった。これに続く11・8―9訪韓闘争で日韓労働者階級の団結のきずなは一層固く打ち固められた。この闘いの地平の上に、不当解雇撤回、外注化阻止・非正規職撤廃の国鉄闘争と階級的労働運動の一層の発展をかちとろう。危機を深める日帝・安倍政権は、今や11月衆院解散―12月総選挙にのめりこむしかなくなり打倒された。安倍の絶望的な延命策動に対して、「安倍倒せ!」の11月―12月総決起をかちとろう。

11月労働者集会の勝利が新たな闘いへと波及

 衆院解散―総選挙は、日帝・新自由主義の支配権力の再確立をかけた絶望的な攻撃である。だがあまりにも労働者人民をなめきっている。階級的労働運動派が全力で決起すれば、巨万の労働者階級の怒りに火をつけ、逆に安倍打倒の勝利に転化できる。直ちに衆院選決戦の臨戦態勢をとり、2015年決戦―2010年代中期階級決戦の突破口を切り開こう。
 11・2労働者集会の圧倒的高揚の感動をともにした労働者・学生は、職場・学園に帰り、新たな勝利を切り開いている。関西の自治体職場では動労千葉派が体制内勢力と闘い、労働組合の執行権を握る大きな勝利をかちとった。京都大学では11月4日、京大全学自治会同学会の学生が、キャンパスに私服で潜入した公安警察を摘発し大衆的にたたき出す勝利をかちとった。これは安倍政権による大学の戦争拠点化攻撃と真っ向から対決し、大学を戦争・改憲攻撃粉砕の砦(とりで)に転化する全国学生運動の大爆発ののろしである。この勝利が示すものは、学生自治会(同学会)がもつ団結の力である。労働者が労働組合に団結するように、学生は学生自治会をつくって団結しよう。
 連合・全労連など体制内の帝国主義的労働運動の危機と破産が進行し、追い詰められた労組幹部が、日帝・支配階級と一体化して階級的労働運動派の進出を押しとどめようとしている。
 連合会長・古賀は11月4日、政府の会合で、あろうことか消費税の10%への再引き上げに賛成を表明した。労働組合の幹部がさらなる消費税率引き上げに賛成するとは、完全に資本家の手先である。絶対に許せない。
 また、日本共産党スターリン主義は11月6日、革命党と階級的労働組合への弾圧を狙う「国際テロリスト財産凍結法案」の衆院採決で、賛成に加わった。完全な戦争翼賛勢力化だ。
 これが集団的自衛権の「7・1閣議決定」でつくられている情勢だ。党派闘争にかちぬき、闘う労組拠点を全国に無数につくりだそう。

帝国主義の末期的危機と世界革命へのうねり

 衆院解散―総選挙情勢は何を意味するか。11月労働者集会を最先端とする労働者人民の闘いと、大恐慌下の日帝経済の危機が、安倍政権を衆院解散に追いこんだのだ。
 アベノミクスは破産している。安倍は消費税の再引き上げを強行するしかないが、それは日帝経済に決定的な打撃となる。それで完全に行き詰まり、展望のない衆院解散―総選挙に突き進んだ。
 日帝の危機はあらゆる面で深まっている。日銀の破滅的な追加金融緩和でバブル経済化は一層進行している。日米新ガイドラインは来年に持ち越された。TPP(環太平洋経済連携協定)も年内の妥結は吹っ飛んだ。鉄道のパッケージ輸出や原発輸出は、福島の怒りと日米欧・中国の激しい争闘戦の中で日帝の狙い通りに進まず、資本家階級は危機を深めている。ここから日帝は一層、軍需経済への依存を強め、武器輸出と戦争の道にのめりこんでいる。
 11―12月決戦が、この日帝・安倍政権を打倒する一大決戦となった。国鉄決戦と一体で、衆院選決戦を断固闘おう。11・2集会のかちとった地平に圧倒的確信を持ち、2010年代中期階級決戦の勝利をかけて、この過程を全力で闘おう。

中間選挙が示す米帝危機

 世界大恐慌の進行と新自由主義の破綻のもとで、米日欧の各国帝国主義は例外なく体制的危機を深めている。
 アメリカ中間選挙でオバマ民主党が大敗した。だが、これは共和党の勝利をまったく意味しない。米帝自身の歴史的没落の開始である。「イスラム国」への空爆と中東―イラク・シリア侵略戦争の泥沼的拡大は、米帝を一層の危機と没落に引きずりこむ。国内では失業率の高止まり、賃金低下、階級格差の拡大の中で、労働者階級の怒りと闘いが爆発している。中間選挙の結果は、これに対する米帝資本家階級の危機感と恐怖を示している。また、36・3%というかつてない低投票率であり、多くの青年、低賃金労働者は民主党をも拒否した。彼らは、1%の資本家階級だけが富み、99%が貧困に沈んでいく現実に腹の底から怒り、根底的変革を求めている。非正規労働者、教育労働者を先頭に、ストライキ、デモなどアメリカ労働運動の新たな高揚が始まっている。
 アメリカ帝国主義の没落は、帝国主義間・大国間争闘戦の激化の引き金となり、世界を大激動にたたきこむ。ウクライナ戦争、「イスラム国壊滅」を掲げたイラク・シリアへの侵略戦争の本質は、帝国主義国とロシアなどの、古典的ともいえる勢力圏・資源の奪い合いである。大恐慌のもとで各国の争闘戦が軍事化・戦争化し、現実にも戦争が始まっている。東アジアが世界戦争危機のもうひとつの焦点である。
 戦争に対する労働者階級の反撃は、国家・国籍・国境・民族による分断をこえた労働者階級の国際連帯である。「プロレタリアが獲得すべきは全世界である。万国のプロレタリア、団結せよ!」(『共産党宣言』)だ。世界戦争の危機をプロレタリア世界革命に転化しよう。

国鉄決戦勝利を基軸に拠点建設・地区党建設へ

 11月労働者集会を前に全国34カ所で開かれた国鉄集会は、全産別の労働者が結集する集会としてかちとられた。連合・全労連などの体制内勢力は、「労働者は資本家とまともに闘っても勝てない」と、絶望と屈服と「おこぼれをもらう」思想を振りまいている。これに対して動労千葉を先頭とする国鉄闘争は、「労働者こそ社会の主人公だ」「団結すれば勝てる」「競争ではなく団結を」「闘う労働組合を組合員の手に奪還しよう」という考え方を、生き生きと青年労働者の中によみがえらせている。鈴コン闘争の勝利も、国鉄決戦と一体化し、その質を貫くことを通してかちとられた。
 国鉄解雇撤回の10万筆署名運動と物販闘争を武器に、国鉄闘争をすべての職場に持ちこもう。動労千葉の闘いを、今こそ全国に広めよう。動労総連合を全国につくろう。
 組合拠点と地区党の建設は一体不可分である。一体で闘ってこそ、両者はともに前進する。「組織化の鬼」になろう。
 組合員3万1千人のUTLA(ロサンゼルス統一教組)の組合権力を確立したユニオンパワー派の闘いは、労組拠点建設の豊かな教訓を示している。「オーソドックスな組織化のノウハウを学んで、忠実に実行したことが決定的だった。......一対一の会話を粘り強く行う以外に、何か特別に便利な早道はない」「オルグの方法を考えぬくことを通して、その実践を通して、一人ひとりの組合員が主体なのだということを深く理解すること」「組合員を支持者にとどめず、直ちに組織者に転化する闘いを展開」(『国際労働運動』11月号の特集)
 この間の国際連帯闘争は、日韓米の闘う労働組合が相互に経験を交流し、学びあう画期的地平を切り開きつつある。国際連帯と世界革命の勝利はこうして切り開かれる。拠点建設と地区党建設に総力で取り組もう。

川内原発の再稼働許すな

 九州電力川内原発の再稼働絶対阻止へ闘おう。米軍の辺野古新基地建設を絶対に許すな。沖縄の階級的労働運動の前進の力で粉砕しよう。
 派遣労働=非正規雇用で労働者を搾取し団結を破壊する労働者派遣法改悪案を葬り去ろう。国際テロリスト財産凍結法を絶対に粉砕しよう。
 機関紙活動の一層の強化をかちとろう。『前進』を大胆に、積極的に労働者階級の中に持ちこみ、革共同の時代認識、路線、全国全世界の闘いを広めよう。冬期カンパ闘争に総決起しよう。
 国鉄決戦、衆院選決戦と一体の闘いとして、11・29星野再審集会、11・30高槻・植木団地闘争、12・6全学連国会デモ、そして12・8反戦闘争に結集しよう。

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