11月14日官邸前 韓国の男性が訴え 〝川内とコリ原発やめろ〟

週刊『前進』06頁(2658号04面02)(2014/11/24)


11月14日官邸前
 韓国の男性が訴え
 〝川内とコリ原発やめろ〟

(写真 川内原発再稼働攻撃や子どもの甲状腺がん多発に怒りの声が上がった【11月14日 首相官邸前】)

 11月14日金曜日、第126回目の反原発行動が首相官邸前と国会前で闘われた。
 日帝・安倍政権の衆議院解散・総選挙情勢の中、九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働を絶対に阻止する決意に燃えて、多くの労働者・人民が駆けつけて怒りの声を上げた。
 いつも発言する女性は、川内原発について寄せられたパブリックコメントを公表しない安倍政権と原子力規制委員会を批判した。さらに、11月7日に鹿児島県の伊藤祐一郎知事と県議会が川内原発の再稼働に同意した際に、伊藤知事が「もし福島みたいなことが起きても、もう命の問題なんか発生しない」などと暴言を吐いたことを暴露し徹底的に弾劾した。
 別の女性は「鹿児島県民の59%が再稼働に反対しています。これが民意です。そして全国1800の自治体のうち、3分の1にあたる600の自治体が再稼働に反対する意見書を可決しています」と多くの自治体が反対しているにもかかわらず、川内原発の再稼働に突き進んでいる現状に警鐘を鳴らした。
 韓国から来た男性は、韓国のプサン市にあるコリ原発の問題を提起した。コリ原発1号機は設計寿命が30年で、1978年に運転を開始した。本来なら2008年で寿命を迎えたものを2017年まで延長している老朽原発である。男性は「日本も韓国も、国民の立場からは政府を信じることができない。原発は国境もないのです。市民の力で川内原発、コリ原発、全部の原発をやめさせましょう。原発はいらない、これから市民の力で新しい歴史を書きましょう」と熱烈に訴えた。
 若い男性は「今の子どもの甲状腺がん、よく調べてください。大変なことになりますよ」と福島での小児甲状腺がんの問題について告発した。
 国会前では、日帝・安倍、葛西が推進するリニア中央新幹線建設計画についての暴露が行われた。スタッフの女性は「リニア新幹線は、新幹線の2倍から3倍も電力を使うそうなんです。名古屋までとか大阪までとか動かすとどうしても浜岡原発が必要になってしまう。浜岡原発の電気がセットなんです」と、リニア新幹線建設が浜岡原発再稼働攻撃と一体であることを暴露し警鐘を乱打した。
 官邸前、国会前行動は粘り強く闘われている。福島の怒りを共有し川内原発再稼働絶対阻止に向け総決起しよう。
(K)
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