闘いは進む 青年の職場から 合同労組 時代認識で一致し世代こえた職場丸ごとの団結を! 沖縄 伊豆見健太

発行日:

週刊『前進』08頁(2659号04面04)(2014/12/01)


闘いは進む 青年の職場から
 合同労組 時代認識で一致し世代こえた職場丸ごとの団結を!
 沖縄 伊豆見健太


 春、4月にクリーニング工場に就職して4カ月後の8月、職場に労働組合を結成。会社は10月11日、僕を含めた7人の雇い止め解雇で「回答」してきました。
 灼熱(しゃくねつ)の工場で、職場の仲間たちと汗を流し、討論し、労働者の誇りを肌で感じ取ってきた日々は、本当に楽しく充実したものでした。それだけに雇い止め解雇は悔しく、絶対に許せない。会社が奪っているのは単なる「職」ではなく「生命」そのものだと強く訴えたい。
●「契約」とは、労働者が打ち破るべき「鉄鎖」
 職場の怒りの声は「会社は何年同じことを繰り返すんだ」「労働者をボロ雑巾のように扱う会社」と日増しに大きくなっています。一方、「もともと半年契約なら仕方がない」との根強い意見があることも事実です。
 僕ら非正規職にとって、「契約」とは労働者を資本のもとに縛りつける「鉄鎖」以外の何ものでもない。しかも、この鉄鎖は見えない。この見えない資本の「束縛(そくばく)」を見抜くためには、労働者が階級の目を獲得する必要があります。解雇撤回闘争を職場のみんなの力でかちとるとは、この階級の目をみんなで奪い返していくことだと思っています。
●労働者魂に迫る団結。これからが本当の勝負
 今、確実に職場の雰囲気が変わっていくのを肌で感じています。
 長年働いてきた仲間は「雇い止め攻撃を何度も見てきた。その時はただ泣き寝入りするだけだった。力のある組織ができてうれしい」と、周りの仲間をオルグしてくれています。また、別の仲間は「家族が勤めている会社も厳しくて参考にしたいから労働組合のビラをください」と、家族団らんの場でのテーマが「労働組合」だと話してくれました。解雇撤回闘争が職場の仲間に自信と勇気を与え、これが自分にとって確信を生み出す源泉になっています。
 そして、仲間たちとの対話で自分自身の新たな課題も見えてきて、それをひもとくことでさらに団結の輪を拡大できると確信しています。
●時代認識と国鉄闘争。ブレない信念と誇りで
 例えば、職場の年配の方は、これまでの経験から「非正規の感覚は分からない」ということはないでしょうか。逆に、青年は「『正規』や『安定』なんて分かんない」というのが職場の現状ではないでしょうか。青年を、そして年配者をオルグし、不一致を一致させ、世代を越えて横一線にスクラムを組むことができる近道が国鉄闘争全国運動です。
 資本や国家と絶対妥協を許さず、絶対反対で闘う限り、敵の攻撃を団結の拡大で打ち破ることができる。ブレない信念と誇りとはこのことであり、これこそが国鉄闘争の神髄(しんずい)だからです。
 初参加の11・2全国労働者総決起集会で解雇撤回闘争は一層のパワーアップ。全国・全世界の労働者と団結し、戦後労働運動を引き継ぎ、とって代わる階級的労働運動の前進を切り開きたい。

このエントリーをはてなブックマークに追加