衆院選東京8区 〝安倍・自民党倒せ〟の大反乱が始まった 新しい労働者の政党を! 鈴木旋風が杉並の地を席巻

週刊『前進』06頁(2661号02面01)(2014/12/15)


衆院選東京8区 〝安倍・自民党倒せ〟の大反乱が始まった
 新しい労働者の政党を!
 鈴木旋風が杉並の地を席巻

(写真 「闘う労働者と戦後革命以来の闘いの歴史を背負って国会に乗り込む。私は一人じゃない」と訴える鈴木候補に300人の拍手が応えた【12月6日 JR阿佐ケ谷駅前】)

(写真 選挙戦必勝への「たつお!」コールにわいた【12月7日 高円寺駅前】)

(写真 街宣では多くの杉並区民に『前進』が手渡された【12月8日 西荻窪駅前】)

駅頭での演説会が大盛況

 「安倍政治を断ち切り、労働者が主人公の社会を」――衆院選・東京8区での鈴木たつお候補の登場と訴えは、杉並の地に「鈴木旋風」を巻き起こし、革命への新たな扉を押し開いた。
 12月6、7日、鈴木候補の駅頭大演説会が2日連続で行われた。6日は阿佐ケ谷駅南口に300人、7日は高円寺駅北口に500人もの聴衆が集まり、インターネットで同時配信された動画の視聴者数は1万人近くに達した。「私は一人じゃない。全国の職場で闘う労働者の支持、福島・沖縄の怒りの声、そして日本の労働者の闘いの歴史を背負って、私は国会に乗り込む!」――鈴木候補の熱弁に、集まった人びとが万雷の拍手で応えた。
 2日続けての演説会には全国から多くの仲間が応援に駆けつけた。福島からは大挙して応援団が駆けつけアピール。さらに動労千葉、動労水戸、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会、小竹運輸グループ労組、沖縄の日本IBM・ビジネスサービス労組など、全国の闘う労働組合が続々と応援演説に立った。7日には男女合わせて10人の青年労働者が次々と発言。「私たち一人ひとりに社会を変える力がある。その代表として鈴木さんをみんなの力で国会に送り出そう!」と元気な声が響くと、道行く人びとが次々と足を止めて演説会に加わった。

「鈴木に決めた」の声続々

 選挙戦最後の週に入り、安倍・自民党への全人民的な怒りの声が急速に高まる中で、鈴木候補への注目と支持も加速度的に高まった。
 8日、副総理兼財務相の麻生太郎が「(少子高齢化は)子どもを生まないのが問題だ」「(円安・株高で)企業は大量の利益を出している。出していないのはよほど運が悪いか、経営者に能力がないかだ」と演説していたことが発覚した。
 また沖縄では9日、県知事選で敗れた仲井真知事が退任したが、県庁は県民の怒号に包囲され、離任式会場を1階ホールから知事応接室に急きょ変更する異例の事態となった。10日の特定秘密保護法施行に対しても、全国各地で激しい抗議行動が闘われた。
 だが、民主党、共産党などの既成野党はこの怒りの声を受け止めようともせず、マスコミは連日「投票率低下・自民圧勝」の大宣伝をくり広げた。
 そうした中で「戦争と貧困・大失業の安倍政治を断ち切れ!」「新しい労働者の政党をつくろう」と訴える鈴木候補の登場が、情勢を一気に塗り替えた。連日の街頭演説では、立ち止まって聞き入る人がどんどん増え、とりわけ鈴木候補が「安倍と石原をともに倒そう」と訴えると「そうだ!」「大賛成!」と声援が飛ぶ。宣伝カーが都営アパートの前を通ると、清掃労働者が駆け下りてきて「がんばって!」と握手。別の区営団地の前では子どもたちが駆け寄ってきて「鈴木たつおが来たからビラをもらってきなさいって、お母さんに言われました」。養護施設のバスの運転手は鈴木陣営ののぼりを見てガッツポーズ。
 「鈴木たつおに決めました」「もう入れたよ」と声をかけてくる人も日を追って増加した。これまで日本共産党に入れていた人が「共産党は中途半端だ」と鈴木候補を選択し、また家族で自民・石原に入れていたという人が「もう我慢ならない」と鈴木支持を表明するなど、これまでにない勢いで鈴木候補への支持が広がっていった。
 また街宣現場では『前進』が連日100部以上も手渡された。食い入るように読み、その場で「鈴木さんに決めました」と表明する労働者も。さらに、街宣で知り合ったばかりの女性がその場でボランティア登録をして連日ビラまきに決起するなど、鈴木候補への区民の注目が行動へと転化されていった。

安倍の目論見を打ち破る

 選挙戦終盤には、鈴木候補の演説もますます熱がこもった。
 「消費税は今こそ全廃するチャンスです。消費税全廃と言うと『社会福祉の金はどうなるのか』と聞く人もいます。しかし考えてみてほしい。先日、日本の大手企業53社が、消費税10%化を延期するなら法人税を十数%下げるべきだと主張し、これを安倍内閣は全面的に推進しています。福祉のためではなく、法人税を下げる埋め合わせで消費税を10%にするんです。1%の大企業と大銀行のための政治でしかないということです。
 だが自民党は、戦後最低の投票率と小選挙区制のからくりで議会での多数を確保しているにすぎない。からくりの上に乗った空中楼閣(ろうかく)です。私たちはこの安倍政治を断ち切る!
 そのためには力が必要です。まずは皆さんの1票の力、そしてその上で労働者・市民が団結することです。その団結の中心に座るのは労働組合だと私は考えます。社会を動かしている労働者が労働組合に団結し、そのまわりに市民も農民も全部結集して、一握りの金持ちのため政治を断ち切り、新しい社会つくっていく。そのためには、新しい労働者の政党が必要です。
 この杉並での選挙が決定的に大事になっています。杉並で石原のぶてるをたたき落とし、安倍に大打撃を与えましょう」(10日、阿佐ケ谷駅南口での演説)
 8日に発表された14年7〜9月期のGDP(国内総生産)成長率の改定値は、事前の予想を大幅に下回る年率1・9%のマイナスとなり、アベノミクスなるものの大破産が明白となった。安倍はこの破産を居直って延命をはかり、さらなる貧困と大失業、戦争へと労働者人民を突き落とすために今回の解散・総選挙を仕掛けたのだ。
 だが、既成野党・体制内諸勢力の総屈服をあてにした安倍の目論見は、東京8区・杉並における鈴木候補の鮮烈な登場によって根底から粉砕された。マスコミが「自民圧勝」を大宣伝する中で、「ふざけるな! こんな自民党を勝たせていいのか」という怒りの声が続々と鈴木候補に寄せられ、全国の怒りの声と一つになって安倍・自民党をぶっとばす壮大な反乱=革命的大衆行動が杉並の地から始まったのだ。
 鈴木候補とともにつくり出した団結の力で、15年決戦勝利へ進もう!

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