3・11反原発福島行動'15へ 再稼働、戦争、首切り もうたくさんだ怒りを力にたちあがろう つながろう

週刊『前進』12頁(2663号06面03)(2015/01/01)


3・11反原発福島行動'15へ
 再稼働、戦争、首切り もうたくさんだ
 怒りを力にたちあがろう つながろう


 3・11反原発福島行動'15(郡山市)の大成功に向け、実行委員会から呼びかけ文が発せられました。紹介します。福島からの呼びかけに応え、全国から大結集しよう。(編集局)

 3・11から4年。福島は怒っている。
 避難者約13万人。仮設住宅暮らし約3万人。ふる里を奪われ、田畑を奪われ、生きがいを奪われ、人生そのものが奪われた。
 放射能、汚染水、原発再稼働、それを進める安倍政権への怒り......。我慢強いといわれるが、本当は腹わた煮えくりかえっている。福島の怒りはたまりにたまっている。
 しかし、補償の額、避難できるか、できないか、放射能安全神話......あらゆる形でその怒りを分断されてきた。「復興」の名の下に開催される全国的なお祭り。経済効果○○円だけが虚(むな)しく響く。「オール福島」で怒りの矛先はごまかされない。オリンピックより先にできること、沢山あるのではないか?
 国は「帰還事業」を推し進め、除染は「カネ儲(もう)け」の仕組みに取り込まれた。多くの労働者が無用な被ばくを強いられている。
 驚くことに原発のそばを通る国道6号線を開通させた。許されるのは、窓を閉めた自動車だけ。脇道にはバリケードを張り、停車も禁止。その上「不要不急の通行はするな」の注意喚起か! そもそも高線量地帯を走らせることが問題なのだ。
 原発に向かって、 乗客のいない電車も走っている。窓から見えるふる里の風景はフレコンバッグの黒い山に姿を変えた。「そんなところに住民を帰すのか」――常磐線の竜田延伸に ストライキで反対した労働組合の存在は楢葉町民をはじめとする県民に怒りを呼び覚まし、希望を与えてくれた。原発、除染労働者も立ち上がり始めている。
 現状に「慣れ」てしまいそうな日常。しかし、決して放射能の存在を許すことはできない。子どもたちの体は確実に蝕(むしば)まれている。103人が甲状腺がん・疑いの診断を受けたにもかかわらず、福島県立医大は原発事故との因果関係を認めようとしない。こんなことが許されていいのだろうか? この現実と向き合い闘う診療所が建設され、不安を訴える人々の拠(よ)り所となっている。
 集団的自衛権の閣議決定。原子力発電の目的は核兵器を作るためだ。安倍政権は戦争の準備のためにあの手この手を使って攻撃をしかけてくる。長崎の被爆者城臺美彌子さんは首相の目の前で「集団的自衛権の行使容認は平和憲法を踏みにじる暴挙!」と言い切った。
 特定秘密保護法に続き、私たちを監視・規制するような法案が次々と出ている。派遣法の改悪、消費税増税、非正規職、年金崩壊、安倍政権の行きつく先は戦争だ。私たちはこのままシナリオ通りに従うだけの存在ではない。
 声を上げること、行動すること、闘いはすでに開始されている。首相官邸前を中心とする、全国140カ所の金曜行動。3・11以降の4年間、原発なくそうの行動は広がり続けている。職場で、地域で、学校で、声を上げよう! 原発許すな! 川内原発再稼働許すな! 安倍を許すな! 何度でも何度でも未来に向かって胸を張れるよう声を上げよう! 怒りをエネルギーに変え、一緒に行動していこう。
 3・11は原発と核をなくそう、社会を変えていこうと福島の人々が、全世界と行動を一つにして行く日。子どもたち、学生、親たち、仮設の住民、農民・漁民、すべての労働者の怒りと思いを一つに結集し、行動する日にしていきましょう!
 2014年11月24日
   ◆   ◆
【集会要項】
 3月11日(水)正午
 福島県郡山市民文化センター(集会後デモ)
【呼びかけ人】
市川潤子(ふくしま合同労組委員長・福島市)、小宅貴史(NAZENいわき共同代表・いわき市)、川俣辰彦(いわき合同ユニオン・いわき市)、斎藤栄一(和牛繁殖農家・いわき市)、坂元太平(本宮市)、佐々木信夫(桜の聖母短期大学名誉教授・福島市)、佐藤幸子(川俣町)、椎名千恵子(福島市)、鈴木起代子(郡山市)、鈴木光一郎(全国農民会議共同代表/酪農家・本宮市)、富川和朋(自治体職員・本宮市)、根本敏子(沖縄米軍基地一坪反戦地主・二本松市)、橋本光一(国労郡山工場支部・郡山市)、樋口正太郎(福島大学生・福島市)、藤井精二(郡山市)、藤井千賀子(郡山市)、布施幸彦(ふくしま共同診療所院長・福島市)、門馬高弘(動労水戸平支部長・いわき市)、吉沢正己(希望の牧場・浪江町)、渡辺馨(福島診療所建設委員会事務局長・伊達市)
 2014年12月17日現在

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