獄中からの新年メッセージ

週刊『前進』12頁(2663号06面04)(2015/01/01)


獄中からの新年メッセージ

労働者人民の怒りと一つに人間本来の社会実現しよう
徳島刑務所在監 星野文昭

 2014年は労働者人民自らの団結で社会を人間の手に取り戻す、そのことに責任を取り切るための大飛躍の年だった。そして2015年は、そのためのさらなる大飛躍の年だ。総選挙への挑戦を突破口に、地に満ちた労働者人民の怒りと一つになって、労働者人民自らの団結で人間本来の社会を実現する闘いを発展させ勝利していくための大飛躍だ。
 安倍自民党・新自由主義は、資本・企業が金をもうければ生活が良くなるとする。しかし、それは資本のみが労働者人民を犠牲にし利益を貪(むさぼ)るものだ。首切り・非正規化、原発・基地・戦争によって、新自由主義によって、労働者人民の搾取・困窮化による手に余る過剰資本によって大恐慌・大不況を生み出している。それでもなお利潤を貪るために、財政・金融緩和によって金融・株バブルを生んでも実体経済の停滞からは脱せず、逆に資本・国家間の争闘戦とその戦争化を強め、労働者人民の搾取・収奪・困窮化を強め、職場・生活・社会そのものを破壊するに至っている。
 しかし、労働者人民こそ、生産を担い、すべてを生み出し社会を動かし、社会を変え運営する力をもった社会の真の主人公だ。資本・権力は、その労働者人民から搾取・収奪し、それによって支配する、どこまでも寄生し腐朽した存在でしかないのだ。
 だから今、社会の主人公として労働者人民が、自らの力を心から自覚し、誇りをもって団結し立ち上がり、あらゆる攻撃をすべての職場の仲間、労働者人民への攻撃としてこれらと闘い、団結を発展させる。そうすることで社会の主人公としての本来の人間性・共同性・創造性をよみがえらせ、資本・権力を倒し、すべてを奪い返し、人間本来の補い助け合い、誰もが人間らしく生きられる社会を実現し発展させることができる。
 資本・権力は、労働者人民に利己的に生きることを助長し、団結を破壊し腐らせようとする。そうしてとことん搾取し、殺し合いまで強いる。
 しかし、それに屈せず労働者人民が社会の主人公として自らの力をどこまでも信頼し、職場・地域・全国・全世界で団結を拡大することで資本・権力・体制内から支配権を奪い、自らの力を解き放ち人間本来の社会を手にできるのだ。
 それを体現する、国鉄闘争を基軸とする全産別・全戦線・全人民の闘いを、今年、全労働者人民の怒り・決起と一つに大飛躍をさせよう。
 その闘いを圧殺しようとする星野無期・40年投獄を全労働者人民の力で打ち砕こう。100万人署名、再審・釈放をかちとろう。すべてを奪う究極の弾圧、闘争・団結破壊に暁子、そしてみんなと一つに真っ向から立ち向かうことによって、愛と団結の力ですべてを奪い返していく力と中身を手にし勝利している。この勝利性こそ、すべての闘いを発展させるものであり、そのすべての闘いの発展がまた星野闘争を勝利させる。そのようにともに闘いましょう。
 金もうけのために労働者人民にどこまでも犠牲を強いる資本・権力への怒りと闘いと一つになって、団結をどこまでも拡大・発展し人間本来の社会を手にしよう。
(71年11・14沖縄返還協定批准阻止・渋谷暴動闘争戦士。デッチあげ殺人罪で87年に「無期懲役」判決が確定。96年に第1次、09年に第2次再審請求。現在、12年3月棄却決定に対し異議申し立て中。獄中40年。68歳)

(画・星野文昭)



革共同が時代の主導権握り〝現代革命への挑戦〟実践を
府中刑務所在監 福嶋昌男


 革命的共産主義運動・階級的労働運動の大前進は、郡山工場などの全国の労働者人民へ熱き団結を発するに至っています。
 本多延嘉書記長、全学連と青年労働者によって開始された『現代革命への挑戦』は、今や11・2全国労働者総決起集会の大成功をもって「動労総連合を全国に」建設する闘いに大きく踏み出しています。
 戦後革命の総括から革共同の創成(反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命戦略の確立)―60年安保闘争―3全総―第3回大会―70年安保・沖縄決戦―二重対峙・対カクマル戦勝利と三里塚二期決戦・動労千葉ジェット闘争―国鉄分割・民営化・新自由主義との闘い(5月テーゼ)は『現代革命への挑戦』そのものです。まさに革共同・革命勢力の闘いは、日帝権力・スターリン主義・ファシストとの死闘のもとでかちとられています。
 このプロレタリア革命の陣形は、労働者が時代認識と路線の主体化のもとで国鉄闘争を基軸に職場生産点での資本との闘いを推進していることによって築かれています。その革共同・革命勢力の団結こそが日帝・安倍の戦争宣言を迎え撃ち、「戦争と革命」の時代の主導権を握りしめています。
 『現代革命への挑戦』―2010年代中期階級決戦の熱き団結力は必ずや星野文昭同志の奪還を実現します。すばらしい『愛と革命』は労働者階級人民の自己解放の闘いを指し示し、その力は必ずや全証拠開示を実現するものです。
 迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧は断じて許すことができません。私は無実です。
 福嶋再審請求書を提出する予定です。筆跡鑑定書、指紋検証報告書を作成してくださった先生方に心から感謝申し上げます。
 弁護団・再審事務局・「完全無罪をかちとる会」のみなさん、家族そして多くの方々からの信書に感謝申し上げます。
 私は『現代革命への挑戦』を主体化し、新たに飛躍し、須賀武敏・十亀弘史・板垣宏同志の上告審闘争と固く連帯し、再審をかちとってまいります。プロレタリア革命に勝利しましょう。
(迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判で実刑12年。2012年に下獄。70歳)

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