交流センター定期総会 国鉄決戦で強固に一致 戦争と対決する労働運動を

週刊『前進』06頁(2669号02面01)(2015/02/16)


交流センター定期総会
 国鉄決戦で強固に一致
 戦争と対決する労働運動を

(写真 討論をまとめた辻川代表運営委員の「人生をかけて動労総連合に結集した青年の決起に応えよう」という訴えに、全参加者が国鉄決戦を基軸とした今年前半戦に飛躍をかけて立つ決意を固めた【2月8日 いわき市】)


 全国労働組合交流センターは2月7~8日、福島県いわき市内で第22回定期全国総会を開いた。安倍の中東侵略戦争参戦の中での総会は、この情勢と立ち向かえるのは国鉄闘争を基軸とした階級的労働運動の復権であることを明確にし、強固な意思一致を実現した。
 冒頭、無実の星野文昭さんを今年中に奪還する決意を込め全員で「ソリダリティー」を歌った。
 飯田英貴事務局長が「今回の総会は労組交流センター25年の歴史の中でも特別な意味を持つ。『イスラム国』による日本人人質の拘束・殺害事件の一切の責任は安倍にある。安倍の中東侵略戦争参戦と5―6月の安保戦争国会の強行を絶対に許さない。今こそ新しく労働運動をつくろう。その核心は国鉄闘争にある。『動労総連合を全国に』の方針をあらためて確認し、動労水戸支援共闘の組織化を3月の最大の課題としたい。2―3月、国鉄闘争にかけきるための討議を」と開会の辞を述べて、討論の方向性を明確にした。
 田中康宏代表運営委員があいさつに立ち、「戦争が現実化する歴史の転換点にあって、階級的労働運動が存在できるか否かが問われている」と提起した。交流センターが国鉄分割・民営化と総評解散―連合結成という情勢に抗して89年に結成された歴史を振り返り、「結成以来の交流センターの闘いは連合の完成を阻み、階級的労働運動の陣地を守り抜いてきた。怒りはあふれ、団結の復権を求める労働者は膨大にいる。われわれの闘いがそれをつくった」と総括。さらに、「交流センターは、国鉄闘争と福島の現実に対する闘いという二つの軸を握っている。30年の国鉄闘争は敵を追い詰めている。その力を爆発的に発揮させる時が来た。福島の怒りと結びつけば政府打倒の力に転じる」と強調し、「国鉄闘争を基軸に2―3月、全力で決起しよう」と述べて、交流センターの本格的組織拡大を訴えた。
 連帯あいさつを「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」共同代表の戸村裕実さんが行い、2回の徳島刑務所包囲デモを交流センターとともに闘った経緯を振り返って「星野奪還の闘いは階級的労働運動と一体だ」と断言し、今年9月に再び徳島刑務所包囲の闘いに立とうと呼びかけた。

共同性に依拠して闘いぬく

 運動方針を提案した辻川慎一代表運営委員は、「今の情勢で交流センターがいわきで総会をやることは決定的だ。国会は総翼賛でテロ弾劾の決議を上げた。安倍はすでに戦争に入った。これに対しわれわれは一歩も引かない」と切り出し、「現在の戦争情勢は、帝国主義とスターリン主義の戦後体制がたどり着いた全面破綻の結果だ。戦後世界体制の崩壊を、帝国主義は新自由主義でのりきろうとした。新自由主義は労働組合を柱とする共同性を破壊する攻撃だ」と述べ、労働者人民の怒りが急速に波及する時代にあることを指摘して、「労働者階級の団結で決定的に登場する。われわれ自身が団結の中で生きる。日本の労働者階級が団結し決然と闘い、プロレタリア革命をやる以外にムスリム人民に希望を与えられない。徹底した階級的団結論で闘うことが重要だ」と力説した。
 討論では、秋田労組交流センターの小玉忠憲さん(国労秋田闘争団)が、動労水戸支援共闘の結成を訴え、「被曝労働拒否の闘いを労働組合として取り組んだのは動労水戸以外にない。動労水戸支援共闘をつくり、被曝との闘いを労働組合の課題にしたい」と強調した。福島県労組交流センターの渡辺馨代表は、福島大学での学生弾圧と6日の福島県労組交流センター事務所への不当捜索を弾劾し、「この攻撃に絶対屈しない。3・11反原発福島行動を権力をひっくり返す行動としてやりぬく」と宣言した。
 その後の討論では、各地区・各産別での拠点建設の前進と今後の課題・展望が、それぞれの代議員から国鉄決戦を軸に語られ、戦争情勢下で階級的労働運動をつくりだす決意がみなぎった。
 1日目の討論の最後に、東京西部ユニオンの北島邦彦副委員長が、「4月杉並区議選で闘う議席を必ず奪還する」と決意を示した。

原点に返って前面に出る時

 2日目の討論の冒頭、原発労働者が「原発労働者の中に労働組合をつくる」「原発労働者が誇りをもって働ける環境を整えなければならない」と決然と発言した。
 青年部が議論をリードし「世界戦争の時代は世界革命の時代だ」との時代認識を明確に提起し、JRダイヤ改定阻止を軸とした2・15集会から3月国鉄決戦の路線的闘いの意義を強調した。
 討論をまとめた辻川代表運営委員は、「原点に返って交流センターを打ち立てよう。安倍は破滅的な戦争の道に入った。他方、労働者はわれわれと同じ道を歩む寸前に来ている。前人未到の過程に入る中、交流センターは今こそ前面に出る時だ」と訴えた。
 運動方針を承認し、「安倍の中東侵略戦争参戦許すな! 集団的自衛権行使関連法制定・改憲を許さず、国鉄闘争を基軸とした階級的労働運動で安保国会粉砕・安倍打倒を勝ち取ろう」「9・6徳島刑務所包囲闘争を闘い、階級的労働運動の力で無実の星野文昭さんを取り戻そう」「大量退職を逆手にとったJRの業務全面外注化・組織破壊攻撃と対決し、動労総連合を全国につくりだそう」の特別決議を採択。
 総会終了後、参加者は直ちに2・8いわきデモに打って出た。

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国労組合員資格確認訴訟
 2月19日(木)午後3時
 東京高裁424号法廷

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