動労水戸支援共闘結成へ 被曝との闘いを労組の課題に

週刊『前進』06頁(2669号02面02)(2015/02/16)


動労水戸支援共闘結成へ
 被曝との闘いを労組の課題に

(写真 「支援共闘」入会案内パンフの表紙)


 「被曝労働拒否をたたかう動労水戸支援共闘」の結成が、国労秋田闘争団の小玉忠憲さんを先頭に呼びかけられている。被曝労働拒否をすべての労働組合の課題とする、巨大な挑戦だ。支援共闘の「入会案内」と結成集会への参加を呼びかけるビラを転載します。(編集局)

【支援共闘入会案内】
ストライキで被曝労働阻止した動労水戸と共にたたかおう

 2011年3・11大震災から4年を迎えます。福島第一原発事故による放射能汚染はますます拡大し、安倍政権の「アンダーコントロール」とは裏腹に、汚染水処理は完全に行き詰まっています。安倍政権は、昨年9月の国道6号線の開通につづき、3月1日には常磐自動車道の全面開通を強行し、労働者にさらなる被曝を強制しようとしています。
 動労水戸は、被曝労働の強制に反対して3・11以来たたかい続けてきました。福島第一原発から20㌔圏内にずっと放置され、放射能にさらされていたK544車両の検査・修繕業務の強制に反対してストライキをたたかいました。また、常磐線の竜田延伸(原発から約15㌔)にも反対して、仮設住宅に暮らす住民とも連帯して、楢葉町の帰町宣言を断念させました。さらに、JRが検査・修繕業務を下請け会社に外注化することに対しても、幾度となくストライキで立ち向かい、会社側を追い詰めています。
 これらのたたかいのなかで、御用組合(JR東労組)から青年労働者が脱退し、動労水戸への新規加入が次々と始まっています。
 被曝労働の強制や業務外注化、運転士を使い捨てにするライフサイクルへの怒りは、現場の青年労働者から噴き出しています。JRでの動労水戸のたたかいは、「戦争への道しかない」というアベノミクスを撃つたたかいです。動労水戸を守り、発展させ、全国に被曝労働拒否の新たな労働運動を広げていくために、動労水戸支援共闘への加入を訴えます。
◆「被曝労働拒否をたたかう動労水戸支援共闘」要綱
 本会は、国鉄水戸動力車労働組合(動労水戸)の外注化阻止と被曝労働拒否のたたかいを支援し、たたかう労働組合をあらゆる職場に組織していくことを目指します。
①月500円(個人)、1000円(団体)を一口として、1千口の基金賛同を目指します
②被曝労働とたたかう拠点であるいわき事務所を維持します
③通信を発行し、動労水戸のたたかいを宣伝し、支援を広げます
④JRの青年労働者を組織化し、福島県内の労働者・労働組合とともにたたかいます
⑤原発廃炉へたたかいます
◆呼びかけ人・団体
小玉忠憲(解雇撤回・JR復帰を闘う国労秋田闘争団)、布施幸彦(ふくしま共同診療所院長)、橋本光一(国労郡山工場支部)、椎名千恵子(3・11反原発福島行動実行委員)、間山正茂(南部バス労働組合執行委員長)、神保美彦(自治労仙台市職員労働組合中央執行委員)、石﨑義徳(国労鳥栖地区闘争団)、成田昭雄(国労旭川闘争団)、羽廣憲(国労小倉地区闘争団)、星野文男(国労新潟県支部執行委員)、吉野元久(国労上野支部)、中村信幸(小竹労組執行委員長)、小泉義秀(合同・一般労働組合全国協議会事務局)、黒瀬博匡(関西合同労働組合執行委員長)、鈴木達夫(弁護士)、全金本山労働組合 ほか [2015年2月10日現在]

【結成集会への参加呼びかけビラ】
3・15結成大集会へ

 3月15日、「被曝労働とたたかう動労水戸支援共闘」結成集会を開催します。原発再稼働―被曝の強制に怒るすべてのみなさんの参加を訴えます。
 福島第一原発事故による放射能汚染は、多くの人びとの命と健康を脅かし、暮らしや仕事を奪ってきました。113人の子どもたちから甲状腺がん(疑い含む)が見つかっています。しかし、政府や県・医大は「被曝の影響とは考えられない」と繰り返し、「年間20㍉シーベルト以下」の地域への帰還を強制しようとしています。JR東日本は、政府の手先として収束もしていない原発に向かって列車を走らせています。昨年6月の常磐線・竜田駅への運行再開に続いて、1月末からは原発の真横を走ってのバス代行輸送を開始しました。労働者や住民にこれ以上の被曝を強制することは許せません。
 国鉄水戸動力車労働組合(動労水戸)は、被曝労働の強制に絶対反対を貫き、JRで働くすべての労働者、とりわけ青年の命と健康を守るためにストライキで闘ってきました。福島で暮らすすべての人びとの命と未来をかけた闘いです。動労水戸のストライキは、放射能による健康被害を認めず、原発再稼働と戦争を強行しようとしている安倍政権への怒りを一つに結集させ、解き放ちました。
 被曝労働拒否は、外注化阻止・非正規職撤廃とも一体です。1月、原発の下請け労働者の労災死亡事故が相次ぎました。「汚染水処理の年度内完了」の号令のもと、過密な収束作業が強制され、そのなかで殺されたのです。
 被曝労働反対のストライキは、労働運動史上に比類なき闘いとなり、国際的にも注目されています。動労水戸の闘いはJRの青年の心をつかみ、JR郡山総合車両センターの仲間につながり、あらゆる職場へと拡大しようとしています。動労水戸を支え、共に闘いましょう。

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被曝労働拒否をたたかう
動労水戸支援共闘 結成集会
 日時 3月15日(日) 午後1時
 会場 オーラムB2Fラ・サル・ローヤル(東京都台東区東上野1―26―2)
 JR山手線御徒町駅から徒歩8分
 都営大江戸線新御徒町駅から徒歩2分

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