日教組教研集会 中東参戦阻止訴え 『前進』300部配布に大反響

週刊『前進』06頁(2669号02面03)(2015/02/16)


日教組教研集会
 中東参戦阻止訴え
 『前進』300部配布に大反響

(写真 「安倍と闘う日教組を」。交流センターのビラと『前進』が次々手渡された【2月6日 甲府市】)


 日教組第64次教育研究全国集会が2月6〜8日、山梨県で開催された。初日の全体集会には約3千人、3日間で延べ約1万人の教職員が全国から参加した。
 今次教研集会は、日教組が産業報国会の道ではなく、日帝・安倍の中東侵略戦争参戦と真正面から対決して戦争を阻止するのかどうかが鋭く問われる情勢下で行われた。
 日教組中央は右翼対策を口実に全体会場をフェンスで囲み、警察権力と一体で大規模な交通規制を行い、ビラもまかせない態勢をとってきた。
 だが、全国労組交流センター教育労働者部会はこうした妨害をはねのけ、全体会場へ向かうバス乗り場や分科会会場前で、「国鉄闘争を軸に階級的労働運動をよみがえらせよう」「労働者の国際連帯で戦争を止めることができる」と訴え情宣に立った。「闘う日教組をとり戻そう!安倍打倒!教育の民営化・戦争教育うち破ろう!」の横断幕を掲げ、「戦争・賃下げ・民営化の安倍と闘う日教組を」「日本人拘束・殺害事件の一切の責任は安倍にある」という大見出しのビラと、「安倍の中東参戦粉砕を」の『前進』第2667号を組合員に配布した。
 ビラも『前進』も大注目だ。ビラは途切れることなく受け取られ、約1千部が配られた。『前進』も用意していた約300部をまき切るほどの大反響だ。「おっ『前進』か」と受け取る人や引き返して受け取る人など、『前進』は今、圧倒的に求められている。これまでにない情勢だ。日本人拘束・殺害事件をどう考えるのか、真剣にその回答を求めている。
 しかし、全体集会で加藤良輔委員長は安倍を弾劾するどころか、安倍の「テロ弾劾」と同じ立場で「テロの背景は教育が力を持ち得ていないからだ」と述べ、帝国主義のイラク・シリア空爆=侵略戦争と日帝の参戦を免罪・容認している。この期に及んで集団的自衛権も戦争・改憲への言及もまったくない。まさに「参加・提言・改革」路線は戦争への道なのだ。
 各分科会では安倍の改憲・戦争への危機感と怒りが噴出した。地方丸ごと民営化攻撃である学校統廃合の矛盾も相次いで報告された。国鉄分割・民営化に決着をつける国鉄決戦の前進と一体で、職場の怒りを束ね拠点建設で日教組中央を倒し、闘う労組をつくろう!

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教育研究全国集会(教研集会) 日教組が主催し、教職員自身が平和教育を軸とした教育研究活動の成果を討論する全国的な集会。日教組は朝鮮戦争渦中の1951年1月に「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンを採択。同年11月の第1回教研大会(日光)以来、毎年開催。全体集会の後、分科会に分かれ報告、討議がなされる。

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