【速報版】2面 革共同第7回全国大会開く 大恐慌・戦争を世界革命勝利へ中期階級決戦に本格的に突入 党と階級の不抜の団結かちとろう 激動する情勢に立ちむかう歴史的な大会

週刊『前進』08頁(2670号08面01)(2015/02/23)


【速報版】2面
革共同第7回全国大会開く
 大恐慌・戦争を世界革命勝利へ中期階級決戦に本格的に突入
 党と階級の不抜の団結かちとろう
 激動する情勢に立ちむかう歴史的な大会


 革命的共産主義者同盟は1月下旬、歴史的な第7回全国大会を開催し、大恐慌と戦争をプロレタリア世界革命に転化するための、時代認識と路線ならびに党の組織体制を圧倒的に確立しました。そして、2010年代中期の階級決戦を世界革命の突破口を開く闘いとして、1917年のロシア革命を現代の日本によみがえらせる闘いとして実現することを固く誓い、その実践に猛然と突入しました。
 大会では、政治局から基調の第1報告、第2報告と二つの特別報告を受けて、白熱した討論が2日間にわたって行われました。基調報告は、世界大恐慌とその戦争への転化―全世界的な革命情勢の成熟という今日の時代認識を全面展開した第1報告と、2001年の第6回大会以降の歩みを総括し、2010年代中期階級決戦の展望と組織的課題を明確にした第2報告です。さらに「階級的労働運動の拠点建設」と、その核心である「動労総連合を全国に」を訴える二つの特別報告が党中央から提起されました。
 これを受けて、全国各地から代議員として大会に結集した多くの同志、とりわけその過半数を占める労働者同志が、先を争って次つぎと発言に立ちました。労働者同志は、日帝・資本や帝国主義労働運動との職場での激突の中からつかみとった確信や教訓を生き生きと語り、全党に今、どのような飛躍が問われているかを自分自身の決意とともに提起しました。学生の同志は、戦闘的で大衆的な全学連運動を今こそよみがえらせ、戦争・改憲阻止の先頭に立つという決意を表明しました。報告と討論をとおして時代認識と路線が圧倒的に深められ、突破すべき課題が明確にされ、21世紀の現代革命実現に向けて全党が一丸となって総決起する、燃えるような意思一致と団結がかちとられました。
 大会はさらに、①国鉄決戦勝利への決議を筆頭に、②革命的選挙闘争の前進、③『前進』1万人読者網建設と非合法・非公然の党建設、④全学連運動の歴史的爆発、⑤単一の党建設のもとでの全戦線での闘いの前進、⑥星野文昭同志の即時奪還、⑦国際連帯強化の7本の特別決議を満場の拍手で採択しました。そして党の中央指導体制を強化し、2015年の決戦へ勇躍して躍りこむことを誓い合いました。
 今大会で出された報告と決議は『共産主義者』第183号にその全文が収録されています。革共同のすべての党員と支持者、『前進』読者のみなさんがこの「7回大会報告・決定集」を武器として、現代革命への新たな挑戦にともに総決起されることを訴えます。

革命的共産主義運動の新たな出発点築く

 2001年の第6回大会から14年にわたる格闘をへて、今回ついに戦取された第7回大会は、全党の同志の血と汗の苦闘によって闘いとられた革命的共産主義運動の新たな出発点であると言うことができます。
 とりわけ06〜08年の「党の革命」と09年の綱領草案採択の上に昨年、革共同の50年史(『現代革命への挑戦』上・下巻)の刊行をもって革共同の半世紀を超える闘いの歴史の全面的な総括をやりぬいたこと。これと並んで、大恐慌と「3・11」情勢に真っ向から立ち向かってきた階級的労働運動の実践が、「党と労働組合の一体的建設」として、2014年の闘いをとおしてひとつの巨大な飛躍をもぎとる地平を切り開いたことが決定的でした。この二つを土台にかちとられた7回大会は、1917年のロシア革命を準備した1912年のボルシェビキ党のプラハ協議会にも匹敵するとさえ言える、歴史的意義をもっています。

現代革命論を深化し勝利への路線を提起

 第一に、現在の情勢を、大恐慌の激化と戦争突入の時代として明確にし、そのプロレタリア世界革命への転化がもはや待ったなしに求められているという時代認識で徹底的に武装し、一致をかちとったことです。
 大会は第1報告で、この点を革命論として全面的に明らかにしました。
 一つは、大恐慌論の深化です。現在の世界大恐慌は、資本主義・帝国主義の最末期の延命形態である新自由主義の最後的な破産と崩壊によって引き起こされている。しかも今日、米帝を先頭に繰り広げられてきた恐慌対策はすべて破産し、「恐慌の中の恐慌」と言うべき一層深刻な段階に突入している。その核心には膨大な過剰資本・過剰生産力があり、資本主義的生産関係の枠内ではもはや、この矛盾を絶対に解決できないことを明確にしました。
 二つには、この大恐慌が戦争(世界戦争)に転化する過程がすでに急速な勢いで始まっていることをはっきりさせたことです。レーニンが『帝国主義論』で明らかにしたように、資本主義のもとで不可避に生み出される資本の過剰は、帝国主義段階では資本の輸出として現れ、植民地・勢力圏の分割と再分割をめぐる帝国主義間・大国間の争闘戦を激化させ、最後は世界戦争となって爆発する。第1次大戦・第2次大戦を引き起こしたこの矛盾は今日においても貫かれ、今や一層激しく巨大な爆発へと向かっています。
 現在、中東やウクライナで起きている戦争はその完全な始まりです。これに東アジアを加えた三つの地域を発火点として、新たな世界戦争へのプロセスにすでに全世界が突入しているということです。
 三つめには、この情勢は同時に、全世界的な革命情勢をも急速に成熟させているということです。2011年2月のエジプト革命は、新自由主義が全世界に膨大な労働者階級の新たな隊列を生み出していること、その中から自らの解放をめざす根源的な決起が開始されたことを示しました。中東だけではありません。韓国では、軍事独裁時代の再来を思わせるパククネ政権の大攻撃に労働者階級の猛反撃がたたきつけられています。さらにスターリン主義体制下の中国で、全世界のいたるところで現体制の転覆を求める命がけの決起が始まっている。プロレタリア世界革命への道を切り開く決定的なチャンスが訪れているのです。

労働者階級の団結が全世界を変革する力

 第1報告はこれらの点を明確にした上で、1974〜75年恐慌以降の帝国主義をあらためて「新自由主義的帝国主義」と規定することによって、新自由主義論をさらに深めました。すなわち新自由主義とは帝国主義にとって代わる資本主義の新しい段階ではない。そうした生命力はもはや完全に失われています。
 そもそもそれ以前の国家独占資本主義的帝国主義は、1917年ロシア革命で開始されたプロレタリア世界革命へのうねりを圧殺するために帝国主義が不可避にとった延命形態でした。ロシア革命を変質させたスターリン主義の裏切りがそれを支えたのです。しかし、この国家独占資本主義が最終的に破産した結果、労働者階級に対するむきだしの反革命として登場してきたのが新自由主義的帝国主義です。
 その特徴は、労働組合と労働運動の撲滅、労働者階級のあらゆる団結の徹底した解体にあります。この階級戦争による労働者階級人民の極限的な犠牲の上に、一握りの大資本が最後の延命を図ろうとするものです。そして今や彼らは全世界の労働者を強搾取・強労働と貧困の地獄にたたき込むだけでなく、社会そのものを崩壊させ、ついには人民大虐殺の戦争にのりだしています。万国の労働者の「生きさせろ!」の団結と総決起をもって、大恐慌と戦争をいよいよ反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命に転化する時が来たのです。
 イスラム武装勢力による1・7パリ―1・20日本人人質事件の発生を受けて、革共同が直ちに発した「中東・欧州・全世界人民に訴える」という声明(本紙第2666号=1月26日付掲載)は、この第7回大会で打ち立てた時代認識にもとづく、革共同の新たな闘争宣言です。このもとに固く団結して闘おう。

6回大会の総括行い到達した地平を確認

 7回大会は第二に、第2報告をとおして、6回大会以降の闘いの全面的な政治的・路線的・組織的総括を行いました。とりわけ階級的労働運動路線への反対派を打倒した「党の革命」で革共同自身が労働者階級の党として生まれ変わった地平に立って、6回大会のもつ限界をはっきりさせ、それを突破して進んできた今日の到達地平を「党と労働組合の一体的建設」として、あらためて明確にしたことです。
 6回大会は、91年5月テーゼから10年間の闘いをへて、日帝権力および反革命カクマルとの20年にわたる革命的内戦の歴史的総括をやりぬき、その完全勝利を断固として宣言し、その地平の上に21世紀革命に向けた本格的挑戦にのりだすことを確認しました。しかし6回大会は、この挑戦がまさに階級的労働運動路線を軸にしてこそかちとられるという点で、全党の一致を組織できず不十分なものを残しました。

労働者指導部建設の圧倒的前進かちとる

 反帝国主義・反スターリン主義世界革命戦略の核心は、スターリン主義によって歪曲され否定されてきた「労働者階級の解放は労働者自身の事業である」というマルクス主義の基本思想の復権にあります。労働者階級の階級としての形成=団結形成は、今日においては反帝国主義・反スターリン主義の思想と立場を貫くことなしにはありえません。階級的労働運動の戦略的前進をあらゆる闘いの基軸にすえて闘う路線こそ、反帝・反スタ革命戦略の今日的な推進形態であり、本来的な実現形態です。
 7回大会はこのことを鮮明にし、労働組合と労働運動をめぐる大党派闘争に勝ち抜いて、職場生産点に革命派の拠点を無数につくりだしていく中にこそ、現在の革命的情勢を本物の革命に転化する最大の鍵があることを圧倒的に確認しました。
 それは党と労働組合の一体的建設の闘いであり、階級の指導部を建設していく闘いそのものです。7回大会が、労働者同志が会場の過半を占める画期的な大会としてかちとられ、また党の中央指導体制が労働者指導部を中心にすえた体制として圧倒的に強化されていることは、この間の闘いの大きな前進を示すものにほかなりません。

動労総連合突破口に闘う労組拠点建設へ

 7回大会は第三に、一切の実践的結論は2010年代中期階級決戦の大爆発にあり、闘う労働組合の拠点建設の飛躍的前進にあること、「動労総連合を全国に」の国鉄決戦こそその勝利を開く最大の突破口であることを、断固として確認しました。
 2015年から本格的に始まる中期階級決戦は、労働者階級人民にとっても、帝国主義ブルジョアジーにとっても、生きるか死ぬかをかけた決戦です。世界戦争情勢の激化の中で日帝・安倍政権は今や、「戦後レジームからの脱却」を掲げて全面的な階級戦争と侵略戦争への突進を開始しています。これに対して青年労働者を先頭とする全労働者の根源的な怒りが解き放たれ、搾取と収奪への怒り、戦争への怒り、福島の怒り、沖縄の怒り、農民の怒り、全人民のあらゆる怒りがせきを切って噴出しようとしています。これらのすべてをひとつに結集し、安倍政権を打倒し、さらにプロレタリア革命へ向かって進撃する巨大な力へと発展させることができるのは、闘う労働組合のもとに自己を組織し団結した労働者階級の革命的な決起です。
 労働組合の中に革命の拠点をつくる闘いはもはや待ったなしであり、その最大の突破口、最先端が「動労総連合を全国に」を掲げた国鉄決戦の前進です。動労千葉・動労水戸に続く国鉄労働者の闘いの拠点を今こそ全国につくりだそう。これと一体で公務員決戦の歴史的爆発、全産別での闘いの前進をかちとろう。安倍の原発再稼働、中東参戦に始まる戦争・改憲への突進を断じて許さず、学生戦線を先頭に安保国会粉砕へ総決起しましょう。
 韓国民主労総はこの4〜6月、パククネ政権打倒のゼネストに総決起しようとしています。この闘いと固く連帯し、階級的労働運動の大前進と国際連帯闘争の発展で、大恐慌と戦争を革命に転化する時代を切り開こう。

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