高同志・高山同志の遺志を継ぐ 革命的共産主義者同盟書記長 天田三紀夫

週刊『前進』06頁(2672号06面02)(2015/03/09)


高同志・高山同志の遺志を継ぐ
 革命的共産主義者同盟書記長 天田三紀夫


 二人の在日共産主義者が、われわれの眼前から突然消えた。青天の霹靂(へきれき)であり、ただただ悲しみがこみ上げ、毎日毎日、心で涙を流す日々を送っている。
 「肝胆(かんたん)相照らす」()同志であった高山巌同志と高秀雄同志の二人。不帰の人となる時期も一緒だったとは、あまりにも残酷(ざんこく)すぎる。
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 高秀雄同志! あなたが身をもって教えてくれた在日共産主義者の闘いは、学ぶべきものが多すぎました。大阪・生野の在日世界で40年間、中小零細労働者の地位向上のために闘った日々。
 革命的共産主義運動の防衛のために決起していただいたご恩。これらのことは、生涯忘れることはありません。
 「党の革命」の渦中で血債主義と訣別(けつべつ)し、胸襟を開いて語り合った興奮を昨日のように思い出すことができます。
 再会後は、切磋琢磨(せっさたくま)した毎日でした。2013年10月の在日全国交流会の大成功は、在日運動の前進が切り開いた最高の地平でした。
 高秀雄同志の膨大な学習がその基礎にありました。その一端は『序局』6号(2014年5月刊)で発表することができました。その想いは在日朝鮮人労働者の階級的解放を求め、労働者階級解放闘争に勝利する世界単一のボルシェビキ党建設を訴える素晴らしいものでした。
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 高山巌同志の人生は、疾風怒涛(しっぷうどとう)の日々でした。40年間の革共同の闘いを体現し、自由奔放(ほんぽう)に生きぬいた生涯でありました。鶴橋で難波で、ともに過ごした日々を忘れることができません。
 高山同志は、「党の革命」最中の2007年、韓国に留学し、勇躍ソウルの地に立ちました。青雲の志をもった留学でした。この語学留学は、在日の同志の総意で実現しました。5年間をかけて韓国語の基礎をみっちり取得し、持ち前の構想力を十全に発揮し、2013年に動労千葉国際連帯委員会の一員として本格的な闘いに突入しました。
 日本の11月労働者集会を基礎にした13年~14年の国際連帯の発展は、彼の献身的闘いをもって前進しました。日韓連帯のかけはしとなる決意は、玄界灘(げんかいなだ)を越え、彼の活動の拠点となった下宿は今もソウルにあります。
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 安倍政権の中東参戦に階級的労働運動と国際連帯闘争、国鉄決戦と無数の拠点建設で勝利することを誓って、永久の別れとします。
 合掌
 2015年2月22日

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(注)肝胆相照らす 互いに心の中まで打ち明けて理解し合い、親しく付き合うこと。

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