動労千葉 3波の闘争を配置 ダイ改阻止・外注化粉砕掲げ

週刊『前進』06頁(2673号02面02)(2015/03/16)


動労千葉 3波の闘争を配置
 ダイ改阻止・外注化粉砕掲げ


 動労千葉は15春闘を3波の闘争を構えて闘う方針だ。
 15春闘の課題は、①大幅賃上げ獲得、貨物賃下げ攻撃粉砕、②外注化粉砕、定年延長と65歳まで働ける労働条件の確立、③ダイ改阻止―地方ローカル線切り捨て反対、反合・運転保安確立、④第2の分割・民営化=組織破壊攻撃粉砕だ。そして、何よりもこの過程を通して、全組合員の総力をあげて組織拡大を実現することだ。
 第1波は、3月13日から15日まで、全乗務員を対象としたストライキを構える。これは、ローカル線切り捨ての3・14ダイヤ改定阻止を掲げた闘いだ。
 3月14日のダイヤ改定を機に、JRはこれまでのJRのあり方を全面的に再編しようとしている。その突破口に位置づけられているのが北陸新幹線と上野東京ラインの開業だ。
 北陸新幹線の開業に伴い、在来線の北陸本線と信越本線は石川、富山、新潟、長野の四つの県の第三セクター会社に移管され、輪切りされる。これによってJRは、地方の切り捨てに本格的に踏み込もうとしている。
 JR東日本の千葉支社管内では、特急が全廃ないし大幅削減される。
 JR東日本は、東京から70〜80㌔圏内に経営資源を集中するという施策を打ち出している。もうからない地方は徹底的に切り捨て、もうかるところだけに鉄道を走らせるということだ。これは特急の廃止だけにはとどまらない。やがては普通列車も切り捨てられる。地方は、JRが放棄した鉄道を存続させたければ、第三セクター化を受け入れる以外になくなる。まさに「896自治体の消滅」という状況に拍車をかけ、先導しているのがJRだ。
 他方でJR東日本はダイ改で上野東京ラインを開通させる。これ自体、安全性に根本的な問題をはらみ、ダイヤの乱れを慢性化させる矛盾に満ちた施策だ。だが、これによりJRは、東京総合車両センターの機能を上野以北の車両基地に移し、品川・田町地区を再開発することが可能になる。乗員・乗客を危険にさらしても、とことん金もうけに走るということだ。
 また安倍政権は、常磐線の全面開通をJRに指示し、JRは福島圧殺・原発再稼働の最先兵としての姿をいよいよむき出しにしている。
 それらの構想の大前提になっているのが、鉄道業務の全面的な外注化と労働者の非正規職化だ。そして、労働者の半数以上が退職期を迎える状況を逆手にとって、JRは徹底的な労組破壊に乗り出そうとしている。
 国鉄分割・民営化は労組破壊を目的意識的に貫く国家をあげた大攻撃だった。それから28年を経て、今またJRは第2の分割・民営化と言うべき国鉄労働運動の最後的な解体攻撃を狙っている。これは、中東侵略戦争に参戦した安倍政権のもとで、戦争・改憲のために労働組合を絶滅する攻撃そのものだ。
 動労千葉は3月13日からのストライキで、この攻撃との総力をあげた決戦攻防に突入する。
 さらに動労千葉は、春闘大手賃金回答日の3月18〜20日の間に第2波の闘争を構えている。これは、JR貨物の賃下げ攻撃粉砕を含め、大幅賃上げ獲得に向けた闘いである。
 また、外注化攻撃粉砕へ、第3波のストを構えて闘い抜く方針だ。
 動労千葉のストを全力で支援し、15春闘に勝利しよう。階級的労働運動の拠点として動労総連合を全国に建設しよう。
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