闘いは進む 青年の職場から 国鉄 第2の分割・民営化攻撃を春闘ストで迎え撃つ 動労西日本書記長 山田和広

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週刊『前進』06頁(2673号03面04)(2015/03/16)


闘いは進む 青年の職場から
 国鉄 第2の分割・民営化攻撃を春闘ストで迎え撃つ
 動労西日本書記長 山田和広


 2月27日、「中西副委員長を職場復帰させろ!組織破壊を許さない!」を掲げて闘った関西での今春闘第1波ストライキは、組合・地域の仲間との団結を圧倒的に強化して貫徹された。
 動労西日本は、3月ダイ改粉砕へさらなる反撃に打って出ている。3月6日、JR西日本本社との団体交渉は、JRがふざけた回答に終始し決裂。「大江委員長への厳重注意処分は撤回しない」「中西副委員長の職場復帰を認めない」「山田書記長の雇い止め解雇の正当性は労働委員会と地裁判決で認められている」と、敵対心をむき出しにしてきた。
 運転保安に関しても、駅構内踏切についてJRは、踏切非常ボタン設置をもって踏切無人化=安全破壊を開き直った。
 今年2月に山陽本線で相次いだ大事故に関しても一切謝罪せず、事故を「事象」という言葉でごまかした。「すべての駅ホーム、踏切に係員を配置する考えはない」などと、すべての責任を現場労働者に押しつける態度は、尼崎事故当時となんら変わっていない。JRは何回踏切事故を繰り返し労働者を殺すのか! 動労西日本はただちにストライキ通告を行った。
●第2波ストを貫徹
 動労西日本は3月12日、動労千葉、動労水戸の3・14ダイ改阻止スト決起と一体で、JR広島支社を攻めるストライキに打って出た。拠点は、大江照己委員長の職場である山陽本線・五日市駅と岡崎組合員の職場である広島印刷事業所だ。ストは「大江委員長への処分粉砕!」を掲げて打ちぬかれ、広島印刷事業所廃止と印刷業務外注化との対決として闘われた。
 この間、JR西日本は動労西日本組合員全員に対して違法・不当な組織絶滅攻撃をかけてきている。まさに第2の分割・民営化攻撃だ。しかし、それは動労総連合の青年労働者を先頭とする決起にJR資本が追い詰められているからだ。青年労働者の闘いを軸にして、断固として迎え撃とう。3月22日には、私の職場である岡山駅中央改札口へデモ行進を行う。
●尼崎事故繰り返すな!
 05年4月25日の尼崎事故から10年。3月27日には、尼崎事故遺族が闘っているJR西日本歴代3社長裁判の判決(大阪高裁)が出る。これを受けてJR西日本は、尼崎事故以降やりたくてもやれなかった外注化・非正規職化・解雇を一気に進めようとしている。
 その一つとして、広島地区には、国鉄分割・民営化以来の新型車両が導入される。これは、合理化・人員削減を目的とした「新保安システム導入」攻撃だ。今までは運転士・車掌・駅・保線・施設・電気などさまざまな分野の労働者が協力して安全を守ってきたが、それをなくし、車両に登録されたデータベースだけに基づき、運行される。不測の事態が起きたら真っ先に運転士の責任にされる。このまま行けば、第2、第3の尼崎事故が起きる。4・25尼崎闘争を爆発させ、JR体制を打倒しよう! 動労総連合をさらに全国に拡大していこう!

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