国鉄決戦軸に民営化絶対反対・被曝労働拒否で闘う労組拠点を 革共同自治体労働者委員会

週刊『前進』06頁(2675号03面02)(2015/03/30)


国鉄決戦軸に民営化絶対反対・被曝労働拒否で闘う労組拠点を
 革共同自治体労働者委員会

(写真 2月15日、愛媛県職労、自治労倉敷が主催団体に名を連ねた中四国の国鉄集会が大成功【岡山市】)

 動労総連合を全国につくり出す闘いを先頭に、国鉄決戦・公務員決戦が火を噴いている。参戦・改憲情勢下の3・14ダイヤ改定―JR大再編をめぐって、「戦争か革命か」をかけた第2の国鉄分割・民営化阻止決戦に突入した。同時に安倍を議長とする経済財政諮問会議は3月11日、「公的分野の産業化」「公共サービス成長戦略」を掲げて社会全体の全面的な民営化の宣言を発し、公務員職場が最大の戦場となった。国鉄決戦を基軸に戦争(核戦争)・原発と民営化、労組破壊に絶対反対のストライキで立ち向かう階級的労働運動と労組拠点建設の飛躍の時である。

 1〜3月決戦は、中東参戦情勢下の日帝権力の階級的労働運動絶滅との激闘に勝ちぬき、3・11福島、13〜15動労千葉―動労総連合のスト決起、動労水戸支援共闘結成の大勝利を切り開いた。ストで「第2の分割・民営化阻止」を宣言し、動労神奈川の結成と青年労働者の階級の指導部集団への飛躍をもって安倍打倒の4〜6月大闘争へ猛然と前進している。
 この勝利の核心は、動労千葉・動労水戸をはじめ闘う労組拠点建設が全国的に前進したこと、青年部建設とマル青労同建設、党と労働組合の一体的建設に勝ちぬいたことである。動労千葉や動労水戸の青年指導部建設の地平にとことん学び、「動労総連合を全国に」の闘いを進めよう。自治体労働者は自分たちの職場・組合で戦争・民営化に絶対反対で闘い、拠点を建設し、ストライキで闘う労働組合をつくりだそう。

国鉄集会の決断と成功で地域の労組地図が一変

 2月15日、全国で国鉄闘争集会が感動的にかちとられた。中四国国鉄闘争集会(岡山)は150人の結集で大成功した。集会は動労西日本、広島連帯ユニオンとともに、愛媛県職労、自治労倉敷が主催者となり、2回の実行委員会の討議を経て集会呼びかけが行われた。この4労組が団結をさらに強くし、何より自らが動労千葉や動労水戸のような拠点労組として大胆に登場しようとの決意にあふれていた。中国四国地方全体の組合・職場に「国鉄闘争を闘おう」「労働組合をよみがえらせよう」という呼びかけが発せられ、「労働組合は死んでいなかった」「労働運動は不滅」と感動的な集会賛同が続々と寄せられた。広島、四国の自治体から青年労働者が結集し、民営化・外注化阻止、非正規職撤廃の闘いの団結を固める決定的な場となった。階級的、原則的に闘う4労組の決断が軸となり、これまでの地域の労組地図を一変させる運動が拡大し始めている。
 自治労倉敷では、幼稚園の人員削減と非正規化・外注化(外部委託)に絶対反対する討議を続けながら、国鉄集会への多くの組合員参加を実現した。また岡山県本部の2月中央委員会において「国鉄解雇撤回署名を県本部として取り組む」修正動議を提出した。この動議に「自分も同じ思いだった」という共感の声が寄せられている。「現場の労働者にストレートに訴えかけることで階級的労働運動派に獲得できる」(自治労倉敷・百本敏昭委員長の開会あいさつ)と確信が満ちあふれている。
 愛媛県職労は、「公務員賃金制度の解体・人事評価反対、被曝労働許さず伊方原発を廃炉へ」(愛媛県職労・中村圭司副委員長)を掲げ闘っている。改憲・戦争阻止、被曝労働拒否のスローガンは、戦争遂行や原発再稼働を「担わせられる」行政権力内部にいる自治体労働者が「団結の力で労働者住民の命を守る」という「階級的使命」をかけた闘いである。愛媛・倉敷からの呼びかけを全国の自治体労組・職場の声としよう。
 地域の労働者、農民、漁民、全人民の根底的な支持に支えられた動労千葉のローカル線廃止反対の闘い、そして動労水戸の被曝労働拒否の闘いは、公務員決戦爆発の現実性を示している。新自由主義の破綻が社会を崩壊させ、被曝を強制し、地域の労働者、農民・漁民の命と生活を根底から脅かしている。
 この現実に対して、動労千葉や動労水戸とともに民営化・外注化絶対反対を闘う自治体の拠点労組が、地方切り捨て反対、被曝労働拒否を掲げ、職場を守り「地域住民の命と生活を守る」という階級的正義を貫き登場する時である。そうすれば地域全体の労働者、住民、農民・漁民を結集させ、新自由主義に対する巨大な反乱を組織できる。職場・地域に闘いと階級的団結をよみがえらせ、労働を資本の支配から社会にとりもどす革命的コミューンの萌芽(ほうが)をつくりだす。こうした階級的普遍性・正義性を貫く闘いこそが労働者の誇り、階級意識を呼び覚まし、団結をつくりだす決定的力となる。
 何よりも青年労働者はそうした闘いにおいてこそ真に決起し、階級のリーダーとして飛躍していく存在である。3月国鉄決戦の先頭に立った動労千葉・動労水戸―動労総連合の青年労働者たちの姿にそのことが鮮やかに示されている。自治体労組において、誇り高き青年労働者の指導部を、マル青労同を、闘う青年部をつくりだそう。「動労総連合を全国に」の闘いと一体でプロレタリア革命に向けて公務員決戦を闘い拠点建設を貫こう。

動労水戸支援共闘推進し全国で再稼働阻止へ

 3月15日、JRダイヤ改定阻止決戦のまっただ中で「被曝労働拒否をたたかう動労水戸支援共闘」が結成された。動労水戸の闘いは、「被曝労働そのものを職場の問題として、被曝労働させない、ストライキで闘う」(動労水戸支援共闘結成宣言)ことを初めて実現した歴史的闘争だ。「原発再稼働を被曝労働拒否の闘いで阻止しましょう」(同)。福島での「復興」「帰還」攻撃に対し、被曝労働拒否ですべての労働組合は団結しよう。自治体労働者がその先頭に立って闘おう。
 被曝労働拒否はストレートにストライキで闘う団結を問う闘いだ。「業務命令だから仕方がない」を口実とした体制内労組幹部の屈服を覆す闘いだ。「(動労水戸は)動労千葉の反合理化・運転保安闘争路線の前進と一体となって外注化阻止・非正規職撤廃を闘いぬいてきたからこそ、被曝労働とも真っ向から立ち向かうことができました」(同)。この闘いに学び、日々の反合理化・職場闘争を必死に組織し団結を強化していこう。
 動労水戸支援共闘に結集し、川内原発・高浜原発・伊方原発再稼働阻止の闘いの先頭に自治体労働者が立ち、動労水戸のように被曝労働拒否のストライキで闘おう。愛媛県民の7割は再稼働反対だ。再稼働阻止をストライキで闘う労働組合の登場によって、地域の労働者、住民の圧倒的な支持と団結がよみがえる。そうした闘いが、新自由主義と原発のもとで分断され破壊されてきた「896自治体消滅」攻撃への怒りを組織し、総反撃へ転じていくのだ。

公務員決戦勝利へ青年労働者を先頭に闘おう!

 国鉄決戦とともに公務員決戦が日帝・安倍の新自由主義を打ち破る最大の戦場となった。
 3月11日の経済財政諮問会議は、「経済再生と財政健全化の両立、さらには地方創生にとっても公的部門の改革がカギとなる」として「国・地方の公共サービス分野での民間との連携」を大々的に押し出した。「規制改革とともに」「多様な主体が参入し、多様なサービスを提供できる環境整備を進めることで成長産業化すべき」として、医療・介護分野、子ども・子育て支援分野、公営住宅、有料道路、空港、上下水道事業など公共施設の全面的な民営化と営利産業化を宣言した。
 それは社会全体の最後的崩壊の道であり、労働組合の解体抜きに進まない。すでに自治体丸ごと民営化・労組根絶を狙った橋下徹大阪市長は労働者の怒りで粉砕された。第2の国鉄分割・民営化阻止決戦と一体となった公務員労組の絶対反対の闘いが勝敗を決する。安倍の先兵と化した自治労本部、自治労連本部を打倒し総決起しよう。
 大恐慌と戦争を革命へ! 韓国・民主労総ゼネストと連帯し、階級的労働運動と国際連帯でプロレタリア世界革命を実現しよう。階級的労組拠点建設の核心は、機関紙を軸とする細胞と地区党の建設、指導部建設であり、マル青労同建設だ。動労千葉・動労水戸の青年指導部建設に学び、地区党と産別委員会の団結した組織的力でかちとっていこう。ストで闘う労働組合をつくりだそう。
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