戦争・福祉破壊と対決 相模原で婦人デー行動

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週刊『前進』06頁(2675号06面02)(2015/03/30)


戦争・福祉破壊と対決
 相模原で婦人デー行動


 3月22日、3・8国際婦人デー行動・相模原が3・8当日の街宣行動に続いて取り組まれました。「学んで闘おう! 福祉が破壊され、金もうけの対象にされる/子ども・子育て・医療・介護の現場から」と題して会員自身が学習し、レポートしました。
 開会のあいさつを婦人民主クラブ全国協議会相模原支部の葛西広子支部長が行い、「安倍が中東戦争に参戦した中で、戦争に反対して革命を切り開いた国際婦人デーを継承し、学習し討論しよう」と呼びかけました。
 続く基調提起では、「戦争と改憲に踏み出した安倍政権の『女性活躍推進法』に女性労働者・労働者家族は怒りを爆発させている。国家権力にとって革命を押さえつけるための医療・福祉・社会保障制度だったが、その維持さえできず、金もうけの対象にして『子どもの貧困・女性の貧困』をつくっている。国鉄分割・民営化や男女雇用機会均等法が始まりだった新自由主義攻撃に絶対反対の階級的労働運動の路線で闘おう」との訴えがありました。

4会員が現状と闘いを報告

 続いて4人の婦民会員が問題提起しました。
 一つ目は子ども・子育て支援新制度についてです。「4月から制度開始というのにすでに破綻し現場は大混乱。整合性などない。労働組合つぶし、金もうけの対象だから結果に責任を取ろうとしない。共産党は制度が通ると反対せず『よりまし』な受け皿づくりで推進している。保育労働者と同じ労働者の保護者、地域が一体で絶対反対で闘おう」と相模原市の現状も含め報告しました。
 二つ目の医療・介護の現場からは、相模原中央支部の会員で病院労組で闘う会員が確信をもって提起しました。「戦後革命期に『行き倒れの人を救う』が名称にもなっていた病院そのものが、新自由主義下でどうやって金もうけするかにどんどん変わってきたことが現場にいるとよくわかる。怒って辞めてしまう人もいるが、組合に入る人もいる。労組がつぶされなければ戦争はできない」
 三つ目は障害者の会員からです。「『介護の社会化』の言葉で始まった介護保険制度は社会保障制度の分野まで金もうけの対象にする『改革』の手始めだった」とし、障害者福祉の改悪の流れを弾劾。「これまで原則無料であった福祉が65歳からは介護保険制度に移され、1割の自己負担と『サービス』量の削減で、たちまち生きていくこともできなくなる。私自身の課題だ。介護保険もろとも資本主義そのものをひっくり返すしかない! 労働者とともに闘う中で人間の中に潜在する『みんなで生きる力』を痛感。障害のために話すのも大変になった中で文章にまとめながらこのことに気づいた」と報告しました。
 問題提起の最後に、相模原支部長で湘北合同労組執行委員の葛西さんが、滞日外国人女性労働者の亡き夫の労災認定と生活保護をかちとるための闘いを報告しました。「『生活保護は外国人には権利じゃない、恩恵だ』という市の職員の発言を目の当たりにして、ここでも闘う労働組合の必要性を実感した」と語りました。地域の中で滞日外国人労働者とともに生きかつ闘う婦民の役割を大きく感じます。

組織と拠点を拡大しよう

 討論では、「大変なことが起きているのに個別の現場では全体像がわからない。婦民や闘う労組が必要!と感じた」「政府が言うことにはまずはハンタイ!と言えば間違いない」など盛り上がりました。また、国鉄闘争全国運動・相模原の鈴木一久さんから「JR3月ダイ改にストで決起した動労千葉、動労水戸に続いて動労神奈川が結成され、雇い止め解雇に対し3月26日にストライキ、4月5日に結成集会が行われる。かけつけよう」と提起がありました。
 最後に『婦人民主クラブ』編集長の川添望さんが、「病院労組も婦民の闘いの中からつくった。絶対反対で闘う婦民と労組が立ち上がることが希望。組織と拠点を拡大しよう」とまとめました。
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