闘いは進む 青年の職場から 合同労組 弾圧の狙いはね返し分会拡大に展望開く 福島 山田 暁

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週刊『前進』08頁(2676号03面05)(2015/04/06)


闘いは進む 青年の職場から
 合同労組 弾圧の狙いはね返し分会拡大に展望開く
 福島 山田 暁


 福島合同労組R分会を結成し、団交を開始してから2年がたち、社会福祉法人である施設を私物化し「俺がルールだ」としていた施設長を打倒した。昨年12月より新たな施設長が就き、また新たな闘いを迎えている。
 その間、職場の同僚や地域の人びととの新たな団結を求め、福島の同志たちとともに知人や同僚などを誘い合い、バーベキューや芋煮会などを開催してきた。その過程で40代男性の同僚Aさんと1年以上続けてきた学習会に、2人の20代の女性同僚が加わるに至った。そして職場の同僚5人で『前進』や『甦(よみがえ)る労働組合』の読み合わせなどの学習会を始めていた。
 今年1月の学習会でその2人の女性同僚は分会に入る決意をし、積極的に分会ニュースを作ることを話していた。
 2月、彼女たちからメールが届いた。「少し距離をおいた方がいいかも。ごめんなさい」と。それはわれらの同志F君が福島大弾圧で逮捕された報道を見てのこと。
 彼女たちの思いを真剣にとらえ、話し、それで彼女たちが離れていくなら仕方がないが、彼女たちの心の中にF君を「悪者」として残したくはなかった。
 数日後、2人の女性同僚と会う約束ができ、副分会長を含め4人で会った。いつにもまして真剣に政治や情勢のことも交えながら、F君はなぜ逮捕されたのか、なぜ反原発を訴えているのか、なぜ労働運動を行っているのかなど、すべてを話した。彼女たちはどこまで理解してくれたかは分からないが、分会入会は保留のままではあるものの、学習会はそのまま継続することになった。そして何よりF君のことを「悪いことをするような人じゃないことぐらい、知っている」と言ってくれた。とてもうれしい言葉だった。それは、福島の同志たちとともに行ってきたさまざまな交流で、F君との交流もあったから出た言葉だった。
 その後の3・8福島シンポジウムには、彼女たちは1人の友達を誘い3人で参加した。メモを取り、熱心に聴く姿があった。3・11反原発福島行動にも3人で参加した。集会では「そうだー!」と言っていたり、R分会旗を見て「かっこいい」と言って、デモで分会旗を手にして隊列に並び、コールした。デモ終了後の集会では分会旗をマントのように身にまとい、はしゃいでいた。これまで毎日いろいろあったけど、やっとここまできたんだと思えた瞬間だった。
 また、学習会を行っていたAさんは『前進』を某国の機関紙のようだと言っているが、F君の逮捕に関しては、全面的に私たちの立場に立った。そして彼もまた3・8シンポジウムに参加した。
 同時に、これまでの交流と3・8︱3・11集会の過程で、新たな青年労働者が決起した。彼は「怒りをどう表現し、どう闘ったらよいか分からない。でも思いは一緒です。一緒に団結し闘っていきたい」と言った。私たちもまた、彼とともに闘うことを決意した。
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