●新入生のみなさんに訴えます! マルクス主義を武器に団結して大恐慌・戦争を革命に転化しよう マルクス主義学生同盟中核派

週刊『前進』08頁(2676号05面02)(2015/04/06)


●新入生のみなさんに訴えます!
 マルクス主義を武器に団結して大恐慌・戦争を革命に転化しよう
 マルクス主義学生同盟中核派


 すべての新入生のみなさんに、プロレタリア革命への決起を真っ向から訴えたい。今日の世界大恐慌の深化と帝国主義間・大国間争闘戦の激化が、世界戦争=核戦争の引き金を引こうとしている。第1次世界大戦から100年、第2次世界大戦終結から70年。2度の世界戦争を引き起こした資本主義・帝国主義は、今や三たびの世界戦争へ突き進んでいる。だが同時に、世界の労働者民衆の闘いが帝国主義の支配を揺るがしている。動労千葉・動労水戸を先頭とする階級的労働運動が、国境をこえた労働者の国際連帯を形成している。これこそ世界戦争を阻む力だ。戦争でしか延命できない資本主義・帝国主義を打倒しよう。「労働者自己解放の思想=マルクス主義」を武器に革命的労働者党を建設し、世界革命を実現しよう!

帝国主義の基礎の上では戦争が不可避である

 資本主義社会は、生産手段を私有財産として独占する一握りの資本家階級(ブルジョアジー)と、一切の生産手段から切り離され、自己の労働力を商品として資本家に売る以外に生きられない膨大な労働者階級(プロレタリアート)が対立する階級社会である。
 資本主義社会では、生産活動は資本の価値増殖を唯一の目的として行われる。労働者に賃金として支払われるのは、労働の一部分であり、残りは不払い労働となる。資本家はこうやって、労働者の労働から膨大な利潤(剰余価値)をせしめている。これが資本主義のからくりだ。「近代の労働者階級は、労働があるかぎりで生きることができ、その労働が資本を増殖するかぎりで労働にありつける。自分を切り売りしなければならない労働者とは、他の販売品目と同じ一商品であり、したがって同様に競争のあらゆる変転と市場のあらゆる動揺にさらされる」(マルクス・エンゲルス著『共産党宣言』)
 さらに、資本の価値増殖を目的とした資本主義的生産の拡大は、20世紀以降の帝国主義段階では「過剰資本・過剰生産力状態」を生み出す。資本主義・帝国主義はこの矛盾を絶対に解決できない。「資本主義が資本主義としてとどまるかぎり、資本の過剰は、その国の大衆の生活水準をひきあげることには用いられないで......国外へ、後進諸国へ資本を輸出することによって利潤を引き上げることに用いられる」(レーニン著『帝国主義論』)。それでどうなるのか? 「資本主義の基礎のうえでは、一方における生産力の発展および資本の蓄積と、他方における植民地および金融資本の『勢力範囲』の分割とのあいだの不均衡を除去するのに、戦争以外にどのような手段がありうるだろうか?」(同)。つまり戦争に突き進む以外にないのだ。

スターリン主義との全面的対決

 レーニンは第1次大戦の最中、この戦争を「どちらの側から見ても帝国主義戦争(すなわち、侵略的、略奪的、強盗的な戦争)であり、世界の分けどりのための、植民地や金融資本の『勢力範囲』等々の分割と再分割とのための戦争」(『帝国主義論』序言)であると喝破し、戦争を革命に転化することを呼びかけ、ロシア革命を勝利させた。だがレーニンの死後、世界革命を放棄して国際共産主義運動を「一国社会主義」に変質させたスターリン主義は、第2次大戦を「ファシズムと民主主義の闘い」と規定し、自らの延命のためにこれに参戦した。
 今日、日本共産党スターリン主義は「自衛戦争賛成」「テロと戦え」と叫び、日帝・安倍の戦争政策に事実上賛成している。戦争を阻止しプロレタリア革命に勝利するためには、帝国主義打倒とともにスターリン主義の打倒が不可欠だ。

資本主義を擁護するイデオロギーの粉砕を

 今日の世界大恐慌は、大失業と戦争とともに革命情勢を生み出している。これを現実の革命に転化するために、マルクス主義を労働者階級の手に取り戻そう。
 革命の時代だからこそ革命を否定する俗流学者がブルジョアジーにもてはやされる。パリ経済学校教授のトマ・ピケティはその典型だ。ピケティは著書『21世紀の資本』で、「富の格差は歴史的な最高記録に迫り、すでにそれを塗り替えたかもしれない。新しいグローバル経済は、膨大な希望(たとえば貧困撲滅)をもたらすと同時に、同じく莫大な格差をもたらした......。資本主義がもっと平和で永続的な形に変換されるような21世紀は想像できるだろうか、それともひたすら次の危機や次の大戦(今度は本当の世界大戦になる)を待つしかないのだろうか?......今日のグローバル世襲資本主義を、効率と公正さを両立させる形で規制するような政治制度は考えられるだろうか?」と提起し、「世界的な資本税」の導入を提案する。「個人の富に対する累進的な課税は、社会全体の利益の名のもとに、資本主義に対するコントロールを取り戻す一方で、私有財産と競争の力を活用する」
 だが、これは資本主義への怒りを抑え込むためのまやかしである。一つに、すでに資本主義が解決不能な危機に突入している中で、「革命ではなく資本主義の改善・延命を」という支配階級の恐怖と願望が、こうしたイデオロギーの根拠にある。二つに、資本主義的生産が「分配の不平等」の元凶であると認めながら、その生産様式には手を加えず「資本税導入」で不平等を是正しようという主張は、100年以上も前から使い古された社会民主主義の亜流にすぎない。三つに、これは実践的には、労働者階級の革命的決起を否定し、資本主義を擁護する抑圧物である。労働者自己解放を否定する一切のイデオロギーは偽物だ。

プロレタリア革命勝利へ学生は先頭で闘おう

 「賃労働と資本」の非和解的な対立に対し、マルクス主義者は「分配の公平」ではなく「生産手段の私的所有の廃止」を目的とする。「われわれが廃止しようとするのは、資本を増殖させるためにのみ労働者が生き、支配階級の利益が必要とするかぎりにおいてのみ労働者が生きていける、というこの取得の惨めな性格である」(『共産党宣言』)。ブルジョアジーから一切の生産手段を取り上げ、奪われてきたすべてを実力で奪い返すこと――これが労働者階級の解放の唯一の道だ。
 そして労働者階級の解放は労働者自身の事業であり、プロレタリア革命による資本主義社会の転覆=共産主義社会建設の中に、人間の真の解放を実現する道筋がある。革命を達成する力は労働者階級の団結にある。
 新入生のみなさん! 革命は人生をかける価値のある世界史的事業だ。国鉄闘争を先頭とする階級的労働運動が日帝・安倍を追い詰め、韓国・民主労総がパククネ政権打倒の4〜6月ゼネストに向かう中で、全学連は安保国会粉砕の6・15大闘争を呼びかけている。全国学生は自らの大学に学生自治会を建設し、革命に立ち上がろう。マルクス主義学生同盟中核派に結集し、日本革命―世界革命へ進撃しよう!

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