闘いは進む 青年の職場から 郵政 個人の怒りだけでなく細胞の団結で闘う 東北 中林 剛

発行日:

週刊『前進』06頁(2677号04面05)(2015/04/13)


闘いは進む 青年の職場から
 郵政 個人の怒りだけでなく細胞の団結で闘う
 東北 中林 剛


●「みなさんは赤字の郵便局の職員」
 この秋に予定されている郵政の株式上場とは、郵便物を安全・確実に配達することや利用者の利便性よりも株主のために配当を上げることを最大の使命にするものです。
 私の職場でも株式上場を至上命令にして大合理化攻撃が強まっています。「みなさんは赤字の郵便局の職員」と分断・競争をあおり、超勤を前提とした作業指示や携帯端末機による労務管理(DOSS=集配業務支援システム)の強化など、休み時間や年休がまともに取れない状況を押し付けています。これらが過重な労働と強い緊張を強いて、一歩間違えれば即、事故や仕事上のミスにつながります。職場の怒りは徐々に強まっています。今こそ怒りを団結に変え、闘う時です。
 私自身、ここ数年の職場攻防で会社や体制内労組との力関係は大きく変化させてきましたが、組織化では悪戦苦闘しています。職場ビラ入れを軸にして国鉄10万筆署名に取り組み、それなりに集めましたが、集会や学習会への参加者はゼロということが続きました。
 この結果に消耗したこともありました。それは、これまでの資本主義的な価値観=成果主義によって、「この闘いは成果があった」「今日の学習会に何人来た」ということを総括軸にしていたからだと思います。同時に、これまでの闘いは私個人の怒り(資本と体制内労組に対する怒り)にのみ依拠したもので、団結の意味を真に理解していなかったのです。
●JP労組中央打倒し、職場の怒りを組織する
 この状況を細胞の団結の力で突破しました。時代認識と路線で一致するために『前進』や『現代革命への挑戦』を使った討論に取り組みました。同志からも激励や助言がありました。
 ここでわれわれの時代認識と路線で郵政職場の組織化・拠点化はできると確信を持つことができました。また、「党とは個人的力量ではなく全体の力で解決(突破)する組織であり、個人の力量が及ばなくても団結の力で突破できる」ということと、「自分自身が活動に対する決意と確信を持っていなければならない」ということをつかみました。職場での闘いだけではなく、運動の全体にかかわっていく闘いが必要で、その繰り返しが仲間を獲得する力になるのだと思います。
 昨年末、職場のAさんから「職場を辞めたい」と相談を受けました。ビラまき、職場での闘いを通じて交流が始まった仲間です。「自己責任」を押し付ける郵政資本に嫌気がさしてのことです。「一緒に頑張りましょう」と説得し、Aさんは踏みとどまりました。これを機に組織化に転じたいと思っています。
 職場に渦巻く怒りを団結の力に変えて闘えるのはわれわれだけです。JP労組は職場の問題には見て見ぬふりです。こんなものは現場の怒りでぶっ飛ばして、「動労総連合を全国に」の闘いを軸に、職場・社会のあり方を変えていきたいと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加