戦争・改憲―治安弾圧と闘う砦強化へ 救援センター総会が歴史的成功 「新捜査手法」絶対阻止誓う

週刊『前進』06頁(2677号06面01)(2015/04/13)


戦争・改憲―治安弾圧と闘う砦強化へ
 救援センター総会が歴史的成功
 「新捜査手法」絶対阻止誓う


 4月4日、救援連絡センターの第11回定期総会が、渋谷区勤労福祉会館で開かれ、75人が参加して大成功をかちとった。
 最初に、代表弁護士の葉山岳夫さんが主催者あいさつを行った。葉山さんは、安倍政権による戦争法案の国会提出策動を弾劾し、それと一体で国会に提出された治安立法=「新捜査手法」を廃案に追い込もうとアピールした。さらに、弾圧には救援センター発足以来の完全黙秘・非転向の大原則で闘おうと訴え、圧倒的な拍手で確認された。(発言全体を別掲)
 山中幸男事務局長の14年度の活動報告と15年度の活動方針の提起、SwingMASAさんによるサックス演奏の後、弾圧との闘いが報告された。

弾圧粉砕の報告

 まず天皇警備つきまとい弾圧当該の労働者が、13年10月の東京国体競技観戦に来た天皇夫妻の車両に向けて布を掲げて抗議して以降、公安警察のつきまといが長期に継続したが、広く社会に訴えて粉砕したと報告した。
 次に、法政大学文化連盟の武田雄飛丸さんが報告に立った。武田さんは06年以来の法大闘争で逮捕された126人全員が完全黙秘で闘ってきたこと、昨年、武田さん自身も大学当局と国家権力によるデッチあげで逮捕・起訴されたが、完黙で闘い勝利してきたことを確信をもって報告した。そして、安倍政権の戦争攻撃、それに協力する大学当局と、大学キャンパスで徹底的に闘いぬいていること、4〜6月安保国会粉砕に立とうと元気にアピールした。さらに「新捜査手法」廃案へともに闘う決意を述べ、全員に感銘を与えた。
 弁護士の遠藤憲一さんが「参戦のための刑事司法大改革(盗聴拡大・司法取引・証人隠し)を阻止し、『反テロ』攻撃と対決しよう」と題して講演した。遠藤さんは、今国会に提出された「新捜査手法」は、01年の司法制度改革審議会意見書に沿った司法改革攻撃の一環であり、戦時刑事司法への改悪であること、したがって「冤罪根絶」のためではなく団結破壊の治安立法である本質を明らかにした。そして、完全黙秘・非転向の原則の普遍性と非妥協の闘いであることを強調した。
 質疑で、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議事務局の金山克巳さん、迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判被告人の板垣宏さんらが発言し、「新捜査手法」絶対反対、完全黙秘・非転向の闘いこそが勝利する道であることを鮮明にした。最後に「『新捜査手法』法制化を許すな」という総会決議文案が運営委員から提起され、参加者全員で圧倒的に確認された。

原則を貫き46年

 救援連絡センターは、1969年3月、権力と闘って弾圧され、獄中に奪われた多くの仲間を守り、奪い返すための大衆的・統一戦線的機関として設立された。70年代、80年代、日本共産党スターリン主義者や、反革命カクマルと徹底的に闘い、完全黙秘・非転向の不動の原則を確立した。90年代後半から始まった「司法改革」は、国家権力との闘いを一掃する新自由主義の攻撃だった。救援連絡センターは、これと絶対反対で闘う弁護士と一体となって闘い、救援連絡センターの存在と闘いを守ってきた。
 今日、日帝・新自由主義が破綻、崩壊を深め、恐慌と戦争と革命の時代が到来している中で、労働組合、革命党を始め、あらゆる組織への団結破壊攻撃が激化している。「完黙はケースバイケース」として完全黙秘の原則を解体したり、「新捜査手法」を一部容認して権力に屈服していくことは、救援連絡センター46年の輝かしい歴史と闘いへの破壊攻撃であり、断じて許さない。われわれはこれと全力で闘って完全に粉砕し大勝利した。
 救援連絡センターを戦時下の治安弾圧と闘う労働者民衆の団結の砦(とりで)として断固守りぬこう。国家権力のあらゆる弾圧許さず、完黙と団結の力で勝利しよう。

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