団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』06頁(2678号06面04)(2015/04/20)


団結ひろば 投稿コーナー

国鉄解雇25年弾劾し博多駅で当該が訴え
 九州 A

 合同労組レーバーユニオン福岡の新しい仲間たちとともに、国鉄闘争全国運動・九州が呼びかけた4・1JR博多駅行動に参加しました。この日は国労原告団の羽廣憲さん、石﨑義徳さんら国鉄労働者1047名の二度目の大量解雇から25年目。「この日を忘れるな」と怒りを原点に闘い続ける羽廣さんや石﨑さんにあらためて感動しながらの闘いでした。
 時折、小雨がぱらつく中、JR博多駅の博多シティ前に地域の労働者20人が結集し、「国鉄解雇撤回! 国鉄分割・民営化反対」を訴えました。
 マイクを握る当該の声は力強い。
 羽廣さんは、「JR九州は来年、株上場すると言うが、分割・民営化の破産を隠すものだ」「JR九州の3月ダイ改での100駅無人化計画は安全崩壊を招く」と批判、「安倍の戦争と改憲、民営化攻撃の出発点が分割・民営化であり、1990年の4・1解雇だった」「だから私は解雇撤回を訴え続ける」「今こそJRの中に動労総連合を」と訴えました。
 石﨑さんは「2千万人を超える非正規労働者の現実は私たちの首切りに始まる。あれから人の命を何とも思わない社会が生まれ、原発で人を殺す社会ができた」「国労本部はまったく闘わない。その結果が私たち解雇者に組合員の資格はないとする判決」と3・26国労組合権訴訟控訴審判決を弾劾し、「国鉄闘争は全労働者の問題だ。負けずに闘う」と訴えました。
 この日はJR九州の入社式。青柳社長は「16年度中には株上場を」とぶち上げたが、それと対決しての4・1行動の意義は計り知れない。断固として国鉄決戦を訴え闘う当該の姿こそ、明日の労働者全体の姿になる。
 駅前では、3月ダイ改に反対し動労総連合をつくろうと訴えるチラシ、「国鉄全国運動九州ニュース」20号、『前進』特報版が大量に配布された。国鉄新10万筆署名も取り組まれた。入社式に参加したと思われるリクルートスーツの青年やJR労働者へも私たちの訴えは確実に届いている。
 6・7国鉄闘争全国運動全国集会―6・21九州総会を成功させよう。

JR西の新入社員に組合加入呼びかける
 動労西日本 山田和広

 4月1日、JR大阪駅前で新入社員に向けて街頭宣伝を行った。
 動労西日本の中西剛副委員長、原田隆司組合員、書記長の私を先頭にマイクを次々と握り、リレーアピールをした。関西合同労組、奈良市従の仲間も駆けつけ、動労西日本への結集を呼びかけた。
 中西副委員長は、「新入社員のみなさん、動労西日本に加入しよう。『JRの安全を守れ』の闘いをやっています。北陸本線の切り捨て合理化で、通勤時間帯の車両が4両から2両に減らされて積み残しが起きたりしている。あってはならないことです。JR西日本が福知山線事故=尼崎事故の責任をとらないことは絶対に許せません」と訴えた。
 原田組合員は、「誰がみなさんの声に耳を傾けてくれるかハッキリさせよう。なにか失敗したとしても、自分のせいにして心を病む必要はありません。絶対に労働者を裏切らない。それが私たちの組合です。動労西日本に加入しよう」と訴えた。
 動労西日本は、入社式前日の3月31日、吹田の社員研修センターに結集してくる新入社員に「動労西日本に結集しよう!」と呼びかけた本部情報と、4・25尼崎闘争のビラを配布した。多くの新入社員が受け取った。2015年を動労西日本は組織拡大の年とします。

あの「激動の7カ月」が甦った三里塚集会
 東京 高村宏信

 49年目になる三里塚闘争。国家による暴政との対決の歴史だった。
 3月29日に行われた全国集会の会場が、成田市栗山公園(旧成田市営グラウンド)と聞いたとき、「エッ、よくぞ借りられた!」と感動と驚きをもって受け止めた。
 「激動の7カ月」として闘われた1968年2〜3月の三里塚集会(成田市営グラウンド)は、私が三里塚闘争に深くかかわっていく少し前のことで、いわゆる先輩諸氏から「英雄的な闘い」として語り継がれてきた。その切り開いた地平と政府=空港公団に与えた打撃があまりにも大きく、二度とその会場を使うことはできないだろうと言われてきた。
 その後成田空港二期工事をめぐる三里塚闘争の大きな節目としてあった1985年10・20「空港突入」三里塚戦闘は、三里塚第一公園を出発点としてかつてない規模で闘われた。その会場も花壇などにされて、集会場としては使えなくなってしまった歴史もある。
 47年後に開かれた今会場での集会は、三里塚実力闘争の原点に立ち戻り、動労千葉を先頭とした6千万労働者の力、農民・学生・住民の力を集めれば「国策」を止めることができることを示した。特に、この日の集会は農地裁判における東京高裁・小林裁判長の3・4結審を徹底弾劾し、不当判決を許さない反撃の狼煙(のろし)だった。
 市東孝雄さんの「農地は命、絶対に勝つ」のあいさつに闘いの神髄が現れています。北原鉱治さんが「この場所で全国集会を開くことは大変意義があり、感無量です」と言われ、萩原富夫さんが「来年3月もまた、ここで」と提起した。あの頃の感動が甦(よみがえ)ってくるとともに、安倍の戦争政治と対決していく新たな闘いの突破口にしていかなくてはならないと感じました。

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